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カテゴリ:JIN-仁-
第8話『歴史に逆らう命の誕生…』
何と、船中九策! 重病を患いながら出産…という、ただでさえ過酷な状況にある野風に さらにまた襲い掛かる試練は…麻酔なしでの帝王切開。 ここここれって、見てるの辛いんですけど(^^;) 映画『リターン』に出てきた手術中覚醒のことを、ふと思い出した。 手術中に意識が戻り、身体は動かせないけど痛みは感じるという 世にも恐ろしい状態のことで 経験者のほとんどがPTSDを発症するらしい。 野風の場合は自分の意志で臨むわけだから、ちょっと違うけど。 いや、だいぶ違うか。 まあ、これは喜市君のお母さんと対応するのだろうね。 やはり麻酔なしの手術をしたし、 「歴史の修正力」を仁が初めて意識させられた出来事だった。 で、その「歴史の修正力」だけど… 野風が身請けされ、その先で出産することを阻止してしまったために 未来の未来(ミキ)が生まれなくなるというパラドックスが生じたわけで、 野風の病気云々よりも出産が実現することこそが「修正」だと思うんだけど 今回のこの展開では、出産を妨げようとしている様にしか見えない。 例の頭痛も起きちゃうしさ。 父親が違うから? でも、大きな意味で未来(ミキ)への血筋は続いていくことになる。 まるきり「なかったこと」になっちゃう方が問題じゃないのかなあ… 「なかったこと」の方が優先されるとしたら、歴史を変えることは許されてるってことになるんじゃ? 原作には未来(ミキ)は登場しないらしいから もしかしたら野風は子供を産まないまま亡くなることになっていたのを 仁により今の様な状況になった…という流れなのかもしれない。 それなら、この出産に「歴史の修正力」が大きく働きかけてくるのは納得。 原作とドラマの間にパラドックスが生じてしまった? …と思ってたら、咲が指摘してきた。 未来(ミキ)のことで、仁は既に歴史を変えているのだと。 だから、歴史が変えられるのだと。 う~ん、やっぱ落としどころはここにあるってことかな? それとも、すり合わせ? それにしても咲ったら、すっかりSF脳(笑) 野風の出産と龍馬の大政奉還を交互に映す演出は ちょっぴりアザトイ感じがしなくもなくもなくも…だったけど まあ、クライマックスに近づいてる感はあり、緊張感は高まったな。 先回、仁の青い考えに龍馬の内面が影響されるのが興味深いと思ったんだけど 考えたら龍馬って元々、武力で捻じ伏せる方法を避けるが故に大政奉還を推し進めたんだよね? もう歴史(だけじゃないけど)に弱い私なので困るわ(笑) つまり、仁が龍馬の心を動かしたのは事実だけれど それで歴史を違う方向へ導いたのではなく、元々の歴史に軌道修正したことになる。 仁が出現したことそのもので既に色々な変化は生じてしまっているから 歴史の大きな流れだけは変わらない様、仁自身も「修正力」に使われてるってこと? あ゛~、タイムパラドックスって好きなんだけど 頭悪いから考えれば考えるほど分からなくなる(笑) 龍馬の有名な写真に仁も写ったこと 船中八策に、仁が教えた保険に関する一策が加えられたこと これは凄いよね。 仁自身が未来に戻れるかどうかは知らないけど 物語の最後には未来に視点が移って 仁でも他の誰かでも良いから、 この2つの変化を当たり前の歴史として眺めているシーンが入ると面白いな。 ともあれ今回は 野風と咲の迫力ある演技が良かった(^^) ☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆ http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/213-c97b09d0 クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) にほんブログ村 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK ☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆ やっくんち
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麻酔無しでの帝王切開シーンは、ちょっと目を反らしてしまいました。
それだけリアルだったと思います。 そして、龍馬が考えた“船中九策”・・・ 歴史が変わり始めましたが、“修正力”はこれには働かないのでしょうか? 気になるところです。 http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201106050005/ (2011.06.12 17:45:18)
原作とドラマのパラドックスって、龍馬さんお龍さんとひっついていないみたいですね。原作以上に野風さんにほれたみたいだし、原作はお龍さんとの新婚旅行の様子を仁に手紙で知らせてくるシーン他、あります。ドラマでは例の裸のシーンだけだったですね、お龍さんの登場は、わたしは別にコレはこれでいいと思うけどなあ?
麻酔無しの帝王切開は原作ではゲストさんで展開した、少なくともわたしは一番感動したエピ! それを野風さんでていうから、期待は高まりました。 わたしが生まれたとき、へその緒が体に巻きついてて、そうなってるとは思わなかった母が自然分娩で産もうとしてとんでもない難産になってしまった話は、 ここでも以前コメントさせていただきましたけど、その話とかさなって、号泣しながらの鑑賞でした。 出て来て直ぐ産声を上げず、逆さまにしてたたいて異物を吐かせ無事産声を上げるにいたった話は何回も聞かされていて、原作を読んだ時そこはそのままで、ドラマでもここまで表現されるとは!圧倒されました! 中谷さんの演技もすごかったです。 咲さんが赤ちゃんに語りかけるシーンがなんとも 安寿ちゃんという名前はドラマオリジナルでお見事! 真島さんの大久保再登場!龍馬が暗殺されるにいたるまで、実行犯をふくめ色々言い伝えられてて、わたしもそんなに詳しくないけど、そこらもふくませながら大政奉還達成を野風さんの出産と同時進行で、まさに見応えのある回でした (2011.06.13 14:21:24)
前シリーズでは、緒方洪庵の残した言葉が、仁友堂の理念になる、というメッセージ性の強い言葉「国の為人の為」。
この額が時々、視聴者が忘れない程度にカットインされるのが気になります。 そういえば、今シリーズは、仁や龍馬がますます「国」に関わるようになり、「人」の生死も多く描かれるようになり、仁も龍馬を「国の為人の為」命をかけて行動するようになりましたよね。 頻繁に「歴史の修正力」というキーワードが使われているけれど、「龍馬暗殺」と同じように、物語を盛り上げる重要な要素であって、やはりこのドラマを貫くテーマは、歴史や時代に翻弄されつつも懸命に生きる人間賛歌のような気がします。 それにしても、毎回激しくなる仁先生の頭痛、その演技の凄まじさに、こちらまで歯をくいしばってしまいます。 (2011.06.13 19:24:19)
ありがとうございます。
中谷さんも熱演してましたしね、リアルでしたよね。 船中九策でくるとは思いませんでした、写真もそうだし面白いところに反映されましたね。 歴史は既に変わっているので「修正力」の線引きが難しいところですね。 ラストをどう纏めるのかますます気になります。 (2011.06.16 10:06:11)
ありがとうございます。
そうそう、この間お龍さんが登場したのに、その後の動きがないですよね>ここで既に歴史が変わってる(笑) 私は帝王切開ではなかったけど、かなりの難産で、朝までもつか心配したそうです(^^;) 医学の大切さ有り難さが身にしみますよね。 龍馬の暗殺が近づいてきて、いよいよクライマックスですね>もう原作本、注文しとこうかな(笑) (2011.06.16 10:12:38)
ありがとうございます。
広瀬正のタイムマシンものが好きなので、パラドックスの描き方に拘ってしまう私です(^^;) 確かに、それって一つの仕掛けで、それだけで終わってしまっては面白くないですよね。 やはり、人間ドラマありき!と思いますし『仁』は、そこが巧みだと思います。 仁と龍馬がどんどん重なっていく話運びにゾクゾクするものがありますね。 (2011.06.16 10:17:07) |