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【不眠症カフェ】 Insomnia Cafe

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2017.08.14
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Trio -Live In Chicago -Remaster

 Thelonious Monk Quartet with John Coltrane / Live at the Carnegie Hall 1957 (米Blue Note)

ミンガスの愛聴盤
ミンガスの作品について粟村氏は、「ミンガスの作品のなかで第一級のものを数枚選べと言われたら、僕は躊躇することなく「Pithecanthropus Erectus」(Atlantic) 「The Crown」(Atlantic) 「Blues & Roots」(Atlantic) 「C.Mingus Trio」(Jubilee) 「Tijuanna Moods」(Victor) 「Ah Um」(Columbia) 「Pre Bird」(Limelight) 「Mingus Presents Mingus」(Candid) の八枚を挙げる。ベスト・クラスのものが八枚とはいささか多いようだが、ミンガスという人の持っている多面性を理解するためにはどうしても必要なものばかりである。」と述べています。確かに、ベース奏者、作曲家、グループ・リーダーという三つの顔だけでなく、エリントンやゴスペル音楽など伝統的なものを愛する音楽家である一方、前衛的・実験的な演奏を試み、詩や文学を愛する青年(当時は、です)であると同時に、人種差別などの不正を糾弾する闘士でもあるという、多面性がミンガスにはあります。ですから、その作品には、ピアノ・ソロ(!)からデュオやトリオ、スモール・コンボからオーケストラの演奏まで、幅広いのです。
ミンガスの多くの録音の中では、私はドルフィーの加わったグループが一番好きで、中でも、60年のライブ「Mingus at Antibes」(Atlantic) が一番の愛聴盤です。上述のパリ・コンサートやJohnny Coles が抜ける前の「Town Hall Concert」も素晴らしい演奏だと思いますが、Mingus (b)、Dolphy (as, b-cl, fl)、Dannie Richmond (ds) は共通だとしても、64年の Johnny Coles (tp) と Clifford Jodrdan (ts) よりは、60年の Ted Curson (tp) と Booker Ervin (ts) の方がサイドメンとして好ましいと思います。一曲だけですが「四月の思い出」で、パリ在住の Bud Powell がゲストで参加して、いかにも楽しそうにピアノを弾いているのも、この作品の魅力です(もちろん、パリ・コンサートのJacki Byard (p) もいいですが)。演奏されている曲も、「Wednesday Night Prayer Meeting」「Better Git Hit in your Soul」などミンガスの代表的な曲ですし、何より、演奏が10分前後の短めの演奏で、各メンバーが引き締まったソロを取っているのも、好ましいと思います。
 (2005年7月)

  ーーー ◇ ーーー


オーネット・コールマン(Ornette Coleman)

「チャパカ組曲」
 天才という言葉は、この人のためにある。
 今年(2004年)になって、CDで「チャパカ組曲」を買いました(レコードは持っています)。それで久しぶりに、聞き返してみました。
これは、ベースとドラムが刻むリズムと管楽器の不協和音に満ちたアンサンブルをバックに、80分間近く延々と、オーネットがソロを吹き続けるという演奏です。コルトレーンでも、30分もソロを続けることがありますが、そういう場合には、途中で同じ事の繰り返しという印象を与えることがあります。ところがオーネットのこの演奏には、そういう印象が全くありません。楽想が泉のように湧いて来るのです。
 片面20分のレコードでは短いので、学生時代には、90分のテープに録音して、イージー・リスニング風に流して、よく聞いていました。とにかく次から次へと新しい楽想が続いて出てくるので、退屈しません。キース・ジャレットのソロ・コンサートのようなものです。
ただし、楽想と言っても、キース・ジャレットのように甘美なメロディではありません。時にひょうきんな、時に調子外れな、オリジナルなメロディなのです。
オーネットの代表作と言えば、「ゴールデン・サークル」でのライブ録音です。これも最近になって、Rudy van Gelder がデジタル・リマスターした新しいCDが出ました。しかも未発表曲が何曲か新しく収録されています。ここでも「チャパカ」と同じレベルの演奏が聞かれます。
ともに65/6年頃の録音ですが、この時期のオーネットは、相棒のドン・チェリーと別れたこともあって、トリオという形式で、ただひたすら自分の音楽を演奏しているように聞こえます。

70年代以降のオーネット
 オーネット・コールマンは、「フリー・ジャズ」のスタイルを創始した前衛芸術家であり、オリジナルな曲を書く作曲家でもあります。しかし、その一番の天才は、比類のないソロイストであるという点にあります。
70年代や80年代になって、オーネットは、バンドの編成とリズムを変えてゆきます。76年に「Dancing on your Head」というレコードが出た時には、それが何なのか、予想もつきませんでした。メロディは一度聞いたら忘れられない、阿波踊りか何かのような能天気な曲(当時の印象!)ですし、電気楽器の強烈なリズムに乗せて、それが延々繰り返されます。これは何なんだ!?
80年代になると、更にポップなリズムに乗せて、自分の音楽を演奏しているのです。例えば、「Virgin Beauty」。そのソロは、60年代と本質的には何も変わりません。表題通り、踊ることさえ出来る音楽なのです。リズムがポップになったことによって、聞いていると快感を覚えるような音楽になっています。
ただ、繰り返しますが、その音楽は、どこか調子の外れたような、どこか捩れているような、独特の音楽です。だから「快感」と言っても、変態的なテイストの混じった快感です。別の世界に引き込まれるような変態的快感――そういう意味では、ポール・ブレイに似た点があるかもしれません。そう言えば、オーネットの最初期の録音は、「ポール・ブレイ・クインテット」名義のものでした。

「裸のランチ」
ついでに映画の話をしておくと(言い忘れていましたが、「チャパカ組曲」は映画音楽(!)でした)、クローネンバーグ監督「裸のランチ(Naked Lunch)」の音楽を担当したのも、オーネット・コールマンです。この映画は、アメリカのドラッグ作家ウイリアム・バロウズの小説を基にした、一種独特の傑作です。原作は、支離滅裂な小説で、ちょっと読んでも意味が分りません。バロウズの自伝的な要素を取り入れていますが、それでもよく映画化したものだと思います。
クローネンバーグ監督の作品は、「ザ・フライ(蝿)」が一番有名でしょう。天才科学者が自分で行った人体実験の途中で偶然に蝿の遺伝子が混入し、蝿人間に変身していくという恐怖映画です。「裸のランチ」にも、それと似た不気味な雰囲気が漂っています。私はむしろ音楽の方を聴きたくて見てみましたが、映像と音楽の相乗効果で、変態度100%の映画になっています。


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前衛ジャズ変態論
 「変態、変態」と言っていますが、フリー・ジャズというのは「変態の音楽」ではないかと思います。
どういう種類の変態かと言うと、第一にマゾヒズムでしょう。
 例えば、Cecil Taylor の「Conquistador!」とか「JCOA」とか、あるいはAlbert Ayler の「Gohst」とか、聴いていると、「もっと、もっと、虐めてっ!!」と言いたいような気分になるのは私だけでしょうか? 「ええっ!そんなことまで、しちゃうのっ!私、ど~にか・なっ・ちゃい・そうっ~」とか、思わず叫んでいるのって、私だけ~?(@だいたひかる)
クラシックのコンサートで、「鳥肌がたった」「失禁した」「失神した」といえば、それは圧倒的な感動を与える、とてつもなく素晴らしい演奏だったということでしょう。芸術への欲求には、そうした「圧倒されたい」「滅茶苦茶にされたい」というようなマゾヒスティックな深層心理があります。「楽しければいい」という程度のものでは、「芸術」の名に値しません。
 心地よいスタンダード曲をうまく聴かせるというようなエンターテインメントも、ジャズの一部ではあります。テーマにも、リズムにも、ソロのやり方にも、一定のルールがあり、聴き手の側にも演奏内容についてある程度の予想があります。そうした約束事を取り去ろうというのがフリー・ジャズです。演奏家の創造行為が最大限に重視されます。聞き手は放置プレイです。
 演奏家という主体の意志の中に、自分の主体性を消し去りたいという欲求がマゾヒズム(相手を自分の意志に屈服させたいというサディズムの裏返し)です。
 第二に、常識的な快楽からの逸脱という変態性があります。「裸のランチ」など、気持ち悪い、不快だ、という印象しか受けない人もいるでしょう。しかし、その「気持ち悪さ」「不快さ」の中に、飽くことなく快楽を求めるのが「変態」です。


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ジョン・コルトレーン(John Coltrane)

Ballads
コルトレーンのレコードやCDで、一番売れたものが、「バラード」だそうです。一去年(2002年)でしたか、「Ballads - Deluxe Editon」という二枚組みのCDが出て、未発表曲や別テイクが公開されたので、改めて聴き直したりしました。
コルトレーンの残した演奏の中では、この「バラード」と「ウイズ・ジョニー・ハートマン」がソフトな演奏の代名詞でしょう。どちらも、優しく、曲を歌い上げるような演奏です。
コルトレーンと言えば、フリーキーなトーンを交えた激しい演奏が多いのですが、バラードの名手でもあります。
バラード演奏では、コルトレーンは、何の細工もせずに、ストレートにメロディを歌い上げていきます。
ジャズにおいては、譜面に書いてあるテーマ(曲)を演奏することの方が、最大限に演奏者の工夫が要求されるアドリブ(即興演奏)よりは簡単だと言うこともできるでしょう。しかし、単純なものほど難しい、ということもあります。
ストレートにメロディを演奏しているので分りやすく、甘さに流されていないので聞き飽きないというのが、人気の秘密かもしれません。
コルトレーンの演奏には、バラードの要素が含まれています。これは、フリー・ジャズに突入した後期の激しい演奏においても失われていない特徴で、途中は混沌とした嵐のような演奏であっても、曲の最初と最後に、コルトレーンがゆったりとテーマを奏すると、美しい曲だなあ、としみじみと聴いてしまう、というような事がよくあります。

A Love Supreme
高校生の頃だと思いますが、最初に聴いたコルトレーンのレコードが「至上の愛」でした。当時は、ジャズが何であり、コルトレーンが誰であるか、全く知らず、ピアノを演奏しているのがコルトレーンだと思っていましたから、他の奏者の音が煩くて(確かにテナーもドラムも煩い!)、コルトレーンが全然聞こえないじゃないか、と思いながら聞いた覚えがあります。
このレコードは、全体が一つの曲で、「承認」「決意」「追求」「讃歌」という四つの楽章からなる組曲の構成をとっています。第一楽章で、唐突に「A Love Supreme」と四人が声を合わせて歌い出したり、第四楽章が悲痛な感じのバラード演奏であったり、普通の音楽の演奏ではないという雰囲気は随所にあります。やはり、宗教的な告白と祈りの音楽なのでしょう。
 私は、第三楽章が好きです。ここで、コルトレーンは、短いフレーズを重ねるようにしてソロを取り、疾走するスピードのなかで、何か切迫したものを訴えかけてきます。そのスピード感が好きなのです。
この曲が録音された64年頃のアメリカは、怒涛の時代を迎えていました。ベトナム戦争への介入、ケネディ大統領の暗殺、黒人の解放を求める公民権運動、その指導者であったキング牧師の暗殺と暴動(68年)――そうした時代背景の中で、愛と自由と平和を求める声も上がってきたのです。
そうした時代とともに、先へ先へと突き進んでいったのが、コルトレーンです。それは、勿論、音楽的な自由を求める探究だったのですが、それに留まらず、精神的な何かを求める探究という意味も、持たざるを得ませんでした。今聴くと、けっこう息苦しい所があります。
それが、「至上の愛」や、「アセンション(神の園)」以降のコルトレーンの演奏を気軽に聴こうという気持ちにさせない一因なのかもしれません。
 同時期の「Transition」の方が、音楽的にはより充実していて、宗教性もより薄く、誰にでも勧められます(ただし、曲の配列は、CDよりオリジナルのLPの方がよかった気がします)。
 (註) 1974年に出たLPでは、A面が「Transition」と「Dear Lord」、B面が「組曲―祈りと瞑想」でしたが、現在アメリカで出ているCDでは、「Dear Lord」が割愛され、「Transition」「Welcome」「組曲」「Wigil」という構成になっています。

フリー・ジャズ
65年の「Ascension」以降、コルトレーンは、本格的にフリー・ジャズの道に足を踏み入れていきます。私は、けっこう好きですが、曲も長くなりますし、混沌とした個所が続いたりするので、聴くのに体力(と忍耐力)が要ります。でも、「Live In Seattle」「Om」「Meditations」(Impulse!)とか、聴くのに全然抵抗はありません。(失敗作と言われる「Ascension」でさえ、前衛派のショウケースとして、それなりに楽しく聴けます。)
 中でも、「Live at the Village Vanguard Again」(Impulse!)は、学生時代の愛聴盤の一つでした。
 私は音楽理論には疎いので、間違っているかもしれませんが、私が理解している範囲内では―、
 1)コルトレーンは、基本的には伝統的=保守的な音楽家であり、フリーな演奏をしている時でも、モード奏法を大きく逸脱してはいない。
 2)だから最初から「向こう側」にいる若手ファラオ・サンダース(Pharoah Sanders)を加えて、音楽の幅を「フリー」の方向へ広げる必要があった。
 3)結果として、ファラオは音響効果製造係の役割を果し、コルトレーン→ファラオ→コルトレーンと続くソロの系列において、コルトレーンには出来ない部分をファラオが演じ、全体として一つの作品として纏まるようになっている。
それが最もよく現れているのが、この「Village Vanguard Again」である。
 4)ファラオ・サンダースというテナーは、毀誉褒貶はあるが、テナーサックスという一本の楽器から信じられないほど多様な響きを引き出すことが出来るという点に於いて、代わる者のない存在である。
 5)以上は主に65/6年のこと。日本公演の後、最晩年(1967年)の「Expression」辺りになると、また違う局面に入っているようで、64年までとは違うモードの探求ではないかと思うが、何をやっているのか私には分からない。誰か説明して欲しい。

ライブ録音
これも一昨年、ヨーロッパでのライブ録音を集大成した『ライブ・トレーン』という六枚組のCDが出ました。パブロ・レーベルや海賊盤で既に出ていたものが大半でしたが、その中でやっと、私が密かに愛聴しているライブ録音が正式に日の目を見ました。
それは、62年11月19日のスットクホルムでのコンサートで、「Naima」「Impressions」などを演奏しています。
 正規の録音に較べれば音はイマイチですが、充分鑑賞には堪えますし、なんと言っても、演奏が、素晴らしいのです。
まず、演奏時間が短くて、通常は十数分(長ければ20分以上)かかる同曲の演奏が、十分以内(Naima が9分、Impressions が7分半)に収まっています。次に、「Impressions」では、ピアノの間奏とかをはさまず(と言うより、ピアノの出番は殆ど無く、実質トリオでの演奏です)最初から最後まで、コルトレーンがソロを吹ききっています。だから、一部の無駄もない緊密な演奏という印象があり、コルトレーンがテーマとその変奏を基に、次々に音楽を組み立てていく様子がよく分かります。
そしてまた、エルビン・ジョーンズのドラムが素晴らしい。「Naima」でピアノソロが終わってコルトレーンが再びソロを取るとき、エルビンは背後で、幾つかのリズムが複合したポリフォニックなリズムを叩き出して、否応なしに(と言うか「暴力」的に)演奏を盛り上げています。
 海賊盤で出たレコードには、「Naima」と「Impressions」が片面にカットされており、コルトレーンを聴きたいという気分の時に、昔はよくこれを掛けました。16分で40分くらい聞いたような気がします(この音源は、その後「Visit to Scandinavia」(Jazz Door)という二枚組CDで出ていました)。
これは、ちょうど「バラード」を吹き込んでいた時期です。この時期のコルトレーンは、スランプだったと言われています。だから目先を変える意味でも、「バラード」「ウイズ・デューク・エリントン」「ウイズ・ジョニー・ハートマン」といった、ソフトな演奏を試みたようです。でも、このライブ録音を聞くと、「どこがスランプ!?」と思います。それとも、スランプでも三割は打つ、イチローみたいなものでしょうか。
 因みに、「ナイーマ」はコルトレーンの前の奥さんの名前、「インプレッションズ(印象)」は、「Excerpts(抜粋)」というのが最初の名前で、ラベルの曲から抜粋して作った曲だそうです。
 (註 『ライヴ・トレーン』に記載されているデータには幾つかのミスがあります。私が持っているのはビクターから出た国内盤で、「The European Tours」を「ジ・ヨーロピアン・ツアーズ」なんて表記してあるのも恥ずかしい(The European の「Eu」は子音(ju:)なので「The」の発音は「ジ」じゃなくて「ザ」です)ですが、最大のミスは、ドルフィーが加わった二枚目の最初の三曲が、ヨーロッパではなく、ニューヨークのBirdland で演奏された(1962年2月9日)ものだという点でしょう。また一枚目の最初の二曲も、1961年11月18日パリでのライブと表記してありますが、正しくは、三曲目以降と同じ、1961年11月23日ストックホルムでの録音、更にまた、三枚目の3/4曲目が1962年11月17日パリでのライブとなっているのは、上に書いた1962年11月19日ストックホルムでのライブ録音というのが正解です。)

  ーーー ◇ ーーー

マイルス・デイビス(Miles Davis)

Bitches Brew
ジャズの専門誌に『スイング・ジャーナル(Swing Journal)』という雑誌があります。たいてい図書館に置いてあるので、自分では余り買いませんが、かれこれ30年近くも読んでいます。が、読んでいて一番気になるのは、いつ見ても必ず「ビッチェス・ブリュー」と書いてあったりすることです。学習塾とか予備校とかで長いこと英語を教えたりしていたので、そういうことが気になるのです。
 確かに、マイルスの名盤と言われるもののひとつに「Bitches Brew」というレコードがあります。なぜ「ビッチズ・ブルー」と表記しないのでしょうか。このレコードが最初に出た1970年頃に、植草甚一氏は確かそう表記していました。「マイルス」は強いて「マイルズ」にしなくてもいいと思いますが(「ズ」と表記すると、ここにアクセントを置いて読んでしまうので良くない―というようなことを油井正一氏が書いていた記憶があります)、これは明らかな間違いです。「間違っていたら、改めるのに躊躇するな」と孔子も言っています。今すぐ直しましょう。
では、訳すとどういう意味なのか?――多分、訳せません。「Bitch」というのは、マイルスの口癖のような言葉の一つで、普通は「雌犬=あばずれ女」みたいな悪口なのですが、マイルスは「すっげえ奴」みたいに親しみを込めた意味でよく使います。これを「Witches' Brew(魔女の秘薬→麻薬)」に掛けた言葉だと思います。「飲んでみな、ぶっ飛ぶぜ」みたいな意味ではないでしょうか。(Bitches blew 「吹く、ブロウする」にも掛かっている可能性もあります。最初はそういう意味だと思っていましたが、Brew と Blew では違いすぎるでしょう。レコードのジャケットの絵も、麻薬っぽいイメージです。)
この二枚組みのレコードが初めて出たとき、ジャズ評論家の油井正一氏は「歴史を変える傑作」という評価を下しました。同じく評論家の粟村政昭氏も「Bitches Brew で、モダン・ジャズの歴史は終わった」と言っています。その意味を説明するためには、前提になっている「ジャズの歴史」を説明しなければなりませんから、今は省略させてもらいたいような気分です。でも、言わんとすることは、リズムの革新ということです。(電気楽器の導入という点も話題でしたが、それは本質的にはどうでもいいことです。)
 当時はロックのリズムだと誤解されたこともありましたが、当時のマイルスが目指していたのは、複合的なリズムの創造だったようです。
 私が最初に聴いたマイルスのレコードは、74年の日本でのライブ「アガルタの凱歌」と「パンゲアの刻印」でした。何かよく分からんけど、凄い、と思ったものです。ここでは、もうロックの機械的な8ビートとはかけ離れたリズムになっています。発売五年後の当時の耳で聴いても、「Bitches Brew」は、ロックっぽい煩いリズムに聞こえたのです。でも、三十年後の今聴くと、大人しいリズムの端正な演奏に聞こえます。(昔は「騒音」と言われたような暴力的なフリージャズでも、今聴くと大人しい演奏に聞こえることも多いのだから、当たり前かもしれませんが。)
ともかく、「ビッチズ・ブルー」を境に、マイルスは伝統的なジャズのスタイルを超えた「マイルスの音楽」の途を進んで行くことになるわけです。(その後は、「アガルタ」「パンゲア」辺りを例外にして、あまりちゃんと聞いていないので、書きません。マイルスの、もう一枚の歴史的名盤と言われる「Birth of the Cool」も同じです。)

Kind of Blue
ついでに、英語の話をしておくと、マイルスには、もう一枚、「Kind of Blue」という歴史的な名盤があります。
これも「青の種類」「ある種の青」という意味ではありません(それなら、A Kind of Blue です)。kind of は、sort of と同じ副詞で、「The beer is kind of warm. ビールがちょっとぬるいです。 / You look kind of tired. ちょっと疲れてるみたいね。 / I think it's kind of sad. 何だか悲しいね。」(『英辞郎』)という風に使います。
これも、「It's kind of blue.」という意味です。ブルース(Blues)も多いし、「これって、ちょっとブルーだろう」みたいな(反語的な)意味だと思います。(こういうことは、私自身が長いこと誤解していたので、今でも誤解している人は多いと思うのですが、どうでしょうか。)
 内容については、今さら書く必要もないでしょう。モード奏法を大胆に試みた歴史的な名作ですし、Miles,Coltrane,Cannonball,Bill Evans といった個性の強い、後で考えれば水と油みたいな音楽家たちが集まって、新しい音楽の創造にチャレンジして成功した、奇跡のような作品です。個人的にも、昔、最初に買ったジャズのレコードの一枚ですし、今でも時々聴きます。そして、聞くたびに、いいなあと思います。何十回も聞いているのに「耳タコ」にならないのです。
A面最後の「Blue in Green」もいいですが、B面最後の「Flamenco Sketches」では、コルトレーン→キャノンボール→ビル・エヴァンスとソロが続き、瞑想的な雰囲気が徐々に明るくなっていくのが素晴らしいと思います。コルトレーンの重く暗い演奏が、明るいキャノンボールのソロに引き継がれ、それに続くエバンスのソロは、氷の中に揺らめく炎のようで、まるで予め組み立てたかのように、曲が流れて行きます。キャノンボールのソロを聴いて感動するなんて、他ではありえません。
 (それにしても、この時期の、ビル・エバンスは、本当に素晴らしい。ビル・エバンスなくして、この名盤も、ありえなかったかもしれません。海賊盤で、この時のスタジオ・セッションを編集せず、原テープのまま出したCDが出ていますが、「Blue in Green」では、冒頭のピアノのイントロをエヴァンスが何度もやり直しており、その度に少しずつ違う弾き方をしています。この演奏はコルトレーンのソロで中断してしまいますが、エヴァンスのソロもコルトレーンのソロも本テイクと異なっており、この別テイクだけは、「全集」に入れておいて欲しかったと思います。)

Someday My Prince Will Come
マイルスのCDは、コルトレーンの入ったクインテット(とセクステット)が一番好きで、よく聴きます。これは、そのコルトレーンが退団した後、ハンク・モブレーが加わったクインテットでの演奏ですが、二曲だけコルトレーンがゲストで参加しています。ハンク・モブレーも決して悪いテナーではなく、同時期のブルー・ノートのリーダー作では、味のあるいい演奏を聞かせてくれます。でも、マイルスとは相性が悪かったようです。リズム感とか、音楽性が違うのでしょう。やはり相性というものはあるようです。
 表題作の「いつか王子様が」では、モブレーがソロをとって、マイルスがテーマを演奏した後、コルトレーンがソロをとります。そこでコルトレーンは、最初から、あの有名なメロディを微妙に崩して演奏し始めるのですが、それを聴くだけで、コルトレーンの格の違いというものを感じてしまいます。『全集』の解説では、「チック・コリアのラ・フィエスタのメロディ」と、書いていますが、そういう感じなのです。(「ラ・フィエスタ」は、ジャズファンなら知らない人がいないくらい、70年代に大ヒットした名曲です。初出は「Return to Forever」(ECM)。)
ハーモニー(harmonia)について、古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスは、「反対のものどもが戦いながら調和する」と述べています。マイルスにとって、コルトレーンは、ハーモニーを奏でる理想的なパートナーだったのでしょう。マイルスが寡黙で繊細な音楽を奏でるのに対して、コルトレーンは、饒舌で情熱的な音楽を奏します。そうした対立する個性の存在がお互いを引き立てお互いを生かすのです。(漫才のボケとツッコミのようなものでしょうか。)結局、その後マイルスのバンドの新しいメンバーになったウエイン・ショーターも、「プラッグド・ニッケル」のライブ盤では、まるで第二のコルトレーンみたいな演奏をしています。(これも凄い演奏です。部分的には完全にフリー・ジャズです。)
ともかく、このCDには、大きな仕事を終えた後で、皆がそれぞれ新しい道に進む前に、その余韻を楽しみながら、和やかに語り合っているような明るさがあり、よく手が伸びる愛聴盤の一枚になっています。
 (これに較べると、同年の欧州ライブは、一緒の家に住んでいても、やっていることはもう完全に別々という、離婚が決まっているカップルのような雰囲気です。)

マイルス全集
CBSから、1956年から1972年までの「全集」が出ています。「The Complete Recordings」という全七巻のシリーズです。その第三巻「Seven Steps : The Complete Recording 1963-1964」が、先日(2004年9月末)出ました。未発表録音を含む「全集」ですから、つい買ってしまいますが、買ってみると、買わなくてもよかったかな、とも思います。未発表の録音と言っても、「こりゃ、すっげぇー!!」と言うようなものが極めて少ないのです。大抵は既に出ている音源の再発売ですから、個々のCDで聞けます。「全集」の方は箱から出すのが面倒で聞かなくなる傾向があります。(それでなくても最近は、MP3とかに変換した後は、CD自体は聞かないことが多いというのに。)
という訳で、「Seven Steps」は、少し迷ったのですが、結局Amazonで輸入盤を買いました。
 私は、基本的には、70年以前のマイルスが好きで、先ず、コルトレーンを含む五重奏団(と六重奏団)、次に、ウエイン・ショーターの加わった五重奏団が一番好ましいと思います。箱物で、一番よいのは、上に書いた「プラッグド・ニッケル」でのライブでしょう。ただし、これは「全集」ではありません。(「5 In A Silent Way」と「6 Bitches Brew」の2セットは本当に全然聞かないので要らない気もします。「7 Jack Johnson」に至っては、まだ買っていません。)
 「Seven Steps」には、ポール・チェンバースを中心としたリズム・セクションと離別した後、新しいグループが出来るまでの二年間の、つまり、先ず、ベースのロン・カーター、次に、ドラムのトニー・ウイリアムスとピアノのハービー・ハンコックが加わり、最後に、テナーサックスのウエイン・ショーターがレギュラー・グループに加わるまでの、二年間の記録(主にライブ)が収められています。
Amazonに注文する時には、余り期待していなかったのですが、聞いてみると、やはり素晴らしい演奏です。
マイルスがトランペッター(=ソロイスト)として、一番優れた演奏を聞かせたのは、この時期ではないでしょうか。
 若い頃のマイルスは、比較的下手なトランペット奏者でした。技術を音楽性でカバーしているような所があります。でも、何事であろうと、長いことやってれば、それなりに上達します。55年以降の、コルトレーンを含む五重奏団の演奏は、技術的にも高度だと思います。そして、マイルスのトランペットが輝かしい響きを放つのは、58年の「Somethin' Else」辺りからでしょう。「枯葉」のソロは、いまさら改めて言うまでもない、誰にも真似の出来ない名演です。70年代以降は、トランペット奏者としてよりは、音楽全体の方向を定めるグループ・リーダーとしての性格が表立って来る事を考えれば、60年前後の十年程度が、ジャズ・トランペッターとしてのマイルスのピークではないでしょうか。
ですから、マイルスのトランペット演奏を聞くのなら、グループとしては落ちますが「Black Hawk」でのライブ盤(マイルスとピアノのWinton Kellyに関しては最高)や、この「Seven Steps」のセットなどは、なかなかいいのではないかと思います。(箱のデザインがいかにも手抜きなのと、「枯葉」とか「So What」とか「Walkin'」とか、同じ曲が多いのが難点です。)

中山康樹『マイルスを聞け!』

ついでに、「Seven Steps」と時を併せて、マイルス・フリークとして有名な中山康樹氏のライフワーク『マイルスを聞け!』の改訂版が文庫(扶桑社)で出ました。これは海賊盤(ブートレグ)を含む、マイルスの全CDを解説した本で、今回が改定第六版、800頁を越す大作になっています。
 中山氏は、『スイング・ジャーナル』の前の編集長で、よくスゥイングするいい文章を書きます。自伝『スイング・ジャーナル青春記』(大阪編/東京編)も傑作ですし、『マイルス・デイビス自叙伝』(宝島社文庫)の訳も、スラングの多い原文の調子を巧みに日本語に移した名訳ではないかと思います。
 『マイルスを聞け!』の中で、私が一番面白いと思うのは「Plugged Nickel」の解説で、「見てきたような嘘」が生彩に富む筆致で描かれています。
 (続く)

Round About Midnight―レコード会社の商魂
コルトレーンを加えた最初の五重奏団では、Prestige に残した「-ing」四部作と並んで、Columbia の「Round About Midnight」が、モダン・ジャズの歴史に残る傑作アルバムとして有名です。今年(2005年)になって、新しく発見された1955/6年のライブ録音と一緒に、この演奏が二枚組のCDとして再発売されました。
 「コンプリート・レコーディング」と名づけられたボックス・セットが出た後で、こういうものが出ると、あの「コンプリート(=完全)」と言うのは何だったんだ!という疑問というか怒りというか恨みというか、何やら黒っぽい情念が湧いてくるのを避けることができませんが(cannot help -ing ですね)、それにもまして怒りを掻き立てるのは、なぜ二枚組? なぜライブだけで出さない? なぜ同じものを何度も買わせようとする? という Sony の営業政策への拭い難い不信感です。
しかし、実物を見ると、デジパック仕様のジャケットや24頁に及ぶブックレットには、これまで見たことの無いマイルスの写真が何枚も使われていて、物欲をそそります。全体に、ボックス・セットより丁寧に作ってある感じさえします。
そこで冷静になって今なぜこういうものを出すのか考えてみると、録音後50年経つ来年には著作権が切れることが思い浮かびます。来年になると、あちこちで安価なCDが大量に発売されるかも…。そこで先に手を打っておこう、と。
 「ソニー殿、お主も、なかなかのワルよのう~」と思いながらも、結局は買わされてしまうのですから、勝負は最初からこちらの負けなのです。
さて、肝心のライブですが、このグループの正式なライブ録音は他にありませんし、音も良く、ファンなら買ってもそれほど損はしない内容です。(演奏自体はブートレグで出ている「Peacock Alley」辺りの方がいいような気もしますが、こちらは音が悪すぎます。)しかし、熱心なファンでなければ、一枚目の六曲だけ(ボーナスの4曲も不要)で充分でしょう。普通のファンは一枚目だけでいいし、マニアは二枚目だけでいい――そういう意味で、これは、やはり二枚に分けて出すべき音源でした。
 (今度(2006年6月)出る、Prestige時代の五重奏団の音源を集めた四枚組みCD「Legendary Prestige Quintet Sessions」にも、未発表の(?)ライブ音源が一枚分入っており、全く同じやり口のようです。こちらも56年録音で、今年著作権が切れます。)


オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)

ジャズ界の公務員
オスピーと言えば、世間ではおすぎとピーコかもしれませんが、ジャズ界では、オスカー・ピーターソンです。
 去年(2003年)、一番多く買ったCDは、オスカー・ピーターソンだったと思います。たぶん、3/40枚くらいは、買ったでしょう。
 理由は、二つあります。一つは、これまで余り持っていなかったせいです。マイルスとコルトレーンとか、ビル・エバンスとか、主なものは買って持っていますから、もう買うものが多くありません。でもピーターソンには、聞くべきものがたくさん残っていたのです。
もう一つは、演奏が高値で安定していて、何を聞いても、損をした気にならないからです。このCDは持ってなかったから買っておこう、ということになります。期待はめったに裏切られません。
 (それに、もう一つ。試験の採点とか、何か気の進まない仕事をしながら聞くには、快適で、実用的でもあります。)

 私がジャズを聴き始めた70年代には、ピーターソンは比較的軽く見られていました。
マイルス、コルトレーン、キース・ジャレット、…、当時、ジャズは、常に新しい形式を生み出し、進歩し続ける音楽だと考えられていました。創造や変革が重視され安定が疎まれた、そういう時代の流れの中で、伝統的なジャズの形式の中に留まりハッピーに自分の音楽を演奏するピーターソンは、いい人なんだけど考え方がどーしようもなく古い「親戚の公務員の叔父さん」みたいな位置にあったのです。
ところで、「公務員」と言うと、規則は守るけど仕事はしない、自分のミスにならないように形だけ何かしておく、一言で言えば税金泥棒―と思っている人もいるでしょう。残念なことですが、確かに、それは真実です(笑)。
しかし、このカナダ生まれの、ジャズ界の公務員は、Public Servant という名に恥じず、公衆を楽しませるために、実にいい仕事をします。皆さんを幸せにすることが、私の仕事ですから―と、手を抜かない、いい仕事をして定時に帰ります。プロの誇りがあります。
でも、公務員ですから、フリー・ジャズだとか、ヒュ―ジョンだとかいう、民間の事情には疎いのです。限界は最初からあります。むしろ、そういうものを期待する方が間違いなのでした。
ピーターソンはそういう意味では保守的です。テクニック的にも、高度で、演奏に破綻がありません。完全に大人のジャズです。
しかし、ジャズが伝統芸能化し、ビッグ・ネームが次々にいなくなってくると、その音楽性の高さや演奏の格調高さで、ピーターソンの存在は、輝きを増してきました。(ジャズ界全体が60年代のようにヴェンチャー企業ではなく、公務員化してきたとも言えますが…。)
 最初に書いたように、パソコンでランダムに聞いていると、ピーターソンの音楽性の高さが分ります。誰だろう、この格調高いピアノは、と思って名前を見ると、ピーターソンだった、というようなことが何度もあり、たいした個性の無い若い人のCDより、買うならこっちだろう、という気分になったのです。

ピーターソンのCDは、リーダー・アルバムだけでも200枚を越えるほどありますから、全部買って聴こうなどという野望は持ち合わせていないのですが、現在のところ(2006年)、半分近くは買って聴いたと思います。ネットの輸入盤や中古屋さんなどで、たまたま安く出ているのを見つけた時に買ったりしているので、たいしたポリシーもなく適当に集めているのですが、それでも買って損したと思うようなことは滅多にありません。
 最近でも、これ何だろうと思いながら買った「The Good Life」(Pablo)、ジョー・パスとニールス・ペデルセンと組んだ「The Trio」の残りテープでしたが、なかなかの好演でしたし、ピアノとビッグ・バンドという組み合わせに余り興味がないので放っておいた、「Bursting Brass」(Verve)も、聴いてみると、トリオだけでビッグ・バンドの強力なリズムを支え、バンドをバックに存分にソロを取る、素晴らしい演奏でした。
 古い録音だと一枚40分くらいですが、つい終わりまで聴かされてしまいます。
 要するに、予想外の何かが起こることを期待すると、期待外れになるかもしれませんが、平均して予想通り、あるいは予想を越えた、素晴らしい演奏を聴かせてくれるのが、ジャズ界のオスピー、オスカー・ピーターソンである訳です。

トリオの名盤
CDとしては、60年前後のトリオ演奏が好きです。London House でのライブ(「The Trio」「 The Sound of The Trio」など)とか、「West Side Story」「A Jazz Portrait of Frank Sinatra」などVerveに残した「ソングブック」のシリーズとか、誰にでも勧められる演奏です。(「ソング・ブック」シリーズでは、「ハロルド・アーレン」だけは、演奏時間もソロも短くて、やや物足りません。また、London Houseのライブは五枚組みでも出ていますが、オリジナルの、レコードでは四枚、CDでは三枚で出ている分だけで、十分でしょう。―ところで、London Houseというのは、カナダにある食事もできるレストランのような店で、温厚なピーターソンでさえ怒って演奏を止めたことがあるというくらい、もの凄くうるさいクラブだそうです。初出のレコード解説では、静かなクラブで落ち着いてジャズを聴くのはいいなあ…みたいなことを平気で書いていますが。)
 個人的には、Limelight の「カナダ組曲」と「ブルース・エチュード」も好きです。ジャズは基本的には演奏家のソロ(即興演奏)を聴くものであって、曲を聴くものではないのですが、「どこが」と言われたら、これは曲(ピーターソン作曲)が好きなのです。

 今年(2006)になってから、ギターのジョー・パスを加えたカルテットによる日本公演(1987年)を収録したDVD「The Quartet Live」を見ました。演奏内容も素晴らしいのですが、このDVDはいろいろなアングルで撮った映像も面白く、ピーターソンの一向に衰えない超絶テクニックを間近で楽しむことが出来ます。音楽の場合、映像はオマケ的なDVDも多い中で、これは一見の価値ありです。


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最終更新日  2017.08.14 09:51:03
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