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かんべえの不規則発言、より <8月9日>(木) ○少し古いデータになるが、6月末時点の世界企業の時価総額ランキングはこんな感じであった。 1位アップル、2位アマゾン、3位アルファベット(グーグル)、4位マイクロソフト、5位フェイスブック (たぶんその後、フェイスブックはかなり落ちたでしょうけれどもね) ○要するにエクソンとかIBMとかGEといった、昔から知られている「リアルな」大企業はもうほとんどランキングに残っていない。代わりに「ヴァーチャルな」世界が経済活動の主戦場となっている。 (アメリカって、やっぱり変わり身が早いんですな)。 ○まあ、そんな世の中になれば、リアルな世界につきまとう限界(マンパワー、資源や資金、環境制約など)はどんどん否定されて、青天井の派手な成長も可能になるわけです。なにしろ観念の世界ですから。 (往時に比べると、株価の変動も激しくなりましたよね)。 ○それと同時に、しょっちゅうネットが炎上したり、メディアが叩かれたりするようになる。それは大いに結構なことであって、要は皆さんリアルな世界ですることがなくなって、暇になったということなんじゃないかと思います。 (換言すれば、「小人閑居して不善を為す」とも申します) ○暇になった人たちは、どうかすると主義主張を重んじるようになる。それで左右の対立が激しくなってゆく。言論やアドボカシーや選挙運動がビジネスになるって、本質的に変なことではないかと思います。 (最近は中国もどんどん過激な方向に向かっているようで怖い感じです) ○それでは日本企業の時価総額ランキングはどうなっているか、といえばこんな感じです。 1位トヨタ、2位NTT、3位ドコモ、4位ソフトバンク、5位三菱UFJ (おお、やっぱり孫さんは異端児なのだ) ○素晴らしいことにソフトバンク以外は1990年代から変わらぬトップ企業である。よくも悪くも日本は変化が遅い。それが社会の安定性をもたらしているとも言えるし、成長力に欠けるところでもあるのだろう。 (日本人は根本的にリアルが好き、ということなのかもしれませんな。大学教授よりも腕のいい職人さんが尊敬される、なんて国は他にはないですぜ、きっと)。
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最終更新日
2018.08.16 23:29:58
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