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May 19, 2016
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みなさん、こんばんは。会社の人の中に家庭菜園を持っている人がいてトマトを作ったりしています。
うちはゴーヤを植えました。目指せグリーンカーテン。

今日は翻訳者自ら「主人公はヘタレです!」と言っていた作品を紹介します。
ちなみにその翻訳者とは金原瑞人さん。

道化と王
Restoration
ローズ・トレメイン

途中で切れてしまっているが、表紙のモデルはチャールズ二世だ。亡命先から戻り原題「王政復古」でイギリスの王となった苦労人で、小説に書かれたように艶福家で子供も多い。あまりの多さに心配した医師が作りだしたのがコンドームだったという俗説が広まっている。

 本作の主役は王ではなく、医師ロバート・メリヴェルだ。『ハンニバル戦争』のスキピオよろしく女性とベッドにいる所を父親に踏みこまれた彼は、そのまま王の元に連れて行かれるが、ろくに話せずまたもや味噌をつける。王の愛顧を被った手袋職人の父が亡くなり、メリヴェルは国王の犬を治したことがきっかけで、宮廷に取り立てられる。同じように気まずい場面を父親に見られても、スキピオは御年17歳、冒頭の部分でメリヴェルは既に37歳で「これから成長しますから!」と努力が評価される年齢をとうに越えている。では、冒頭でヘタレ度を思いっきり上げた主人公が、そのままで、或いは意外な才を発揮して、宮廷でスピード出世していくことになるのだろうか。

 生憎予想は大外れで、ロバート・メリヴェルの人生は、上ったり下りたり大忙しだ。いつも同じウィークポイントで下りて行く、つまりは全然学習していない。翻訳者金原さんはヘタレ主人公を絶賛していたが(変なシュミだ)レビュアーの中には「あまりにも情けない主人公に嫌気がさした」という意見もあったほどだ。だが、道化として生きることを望まれたメリヴェルが、初めて人間らしい真っ当な感情に目覚めた時に、その愛情を傾けた相手からも、敬愛し続けた国王からも放逐される件は、さすがに馬鹿だと言って切り捨てられない。むしろ、どうしてそのような感情を抱いてはいけないのか?と初めて彼に味方して王に反駁したくなった。まあ、こんな出来事のあとでも、相変わらずメリヴェルの悪い癖は直らないのだが、一度そういう良心のぶれを見せられてしまうと、困ったもので「いつかまたどこかでいい所が見つかるのでは」と気になって、主人公から目が離せなくなる。

 同じ道化といってもメリヴェルは、シェイクスピアの『十二夜』の「本当は賢いが上手に馬鹿になって見せる道化」の機知は持ちあわせていない。生き様がそのまま道化のメリヴェルに対して、王は馬鹿なのか鈍感なのかわからないながら、意外に懐の広いところもあったりして、掴みどころのないキャラクターになっていた。ううむ、


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最終更新日  May 19, 2016 12:05:13 AM
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