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December 24, 2016
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カテゴリ:堺雅人
みなさん、こんばんは。久しぶりに大河ドラマを見た年でした。三谷さんの脚本では新撰組!も見ていたのですが
真田太平記を見ていた事もあって、今回の真田丸はとても面白かったです。
ネット上の反響も凄く、「平清盛」の時よりも流行語が早まるのが早かったです。
私も毎日呟いていました。

真田丸

2016年01月11日(月)「船出」
室町将軍家もしっかり立て間違えても天下統一なんて望みを抱かなかった「優しくて哀しい」名門・武田家が滅亡し次に現れるのが「苛烈で恐ろしく」て天下布武を標榜する織田家。あるべき姿と世の中の在り様が乖離する乱世という荒波に漕ぎ出した大名たちが生き残りを賭け舵を操るドラマ開幕。
2016年01月16日(土) 「船出」
国と臣下を捨てられない勝頼に「お屋形さま(武田信玄)はもういないのです」と死ぬことより生きる事を進言した信繁が34年後には「太閤殿下はもういない」にも関わらず豊家を守って、大阪の冬と夏を、死を辞さず戦いぬくまでになる。その心の変化はドラマでじっくり描かれるのだろう。 

2016年01月17日(日)「決断」
後に豊臣に走る石川数正が「徳川家中は一心同体。心配ご無用にございます」と呟いた時 「秀吉」 「平清盛」の決め台詞と被ってて笑 Twitterでは北条氏政の汁かけ飯と家康の爪かみが話題になっているが二話とも黙って苦悩の表情をしているだけのショットで登場する上杉景勝不憫なり 
「武田が滅んでもちっともうれしゅうない」と内野さんが呟いた時に「風林火山」で内野版山本勘介を見ていた視聴者は皆「そりゃそうだろう」ときっと頷いたはず。裏切り者を即座に斬って捨てた織田に対して大っ嫌いな内心を隠して穴山梅雪の手を握って感謝したミニ狸徳川。両家の対比鮮明。
なんてこった。30年後に幸村が昌幸になった。声質は全く違うのだけれど、話し方とか間の取り方とか草刈さんの昌幸が「真田太平記」の丹波昌幸にそっくりでびっくりした。登場しましたね囲炉裏部屋。まずお屋形様が登場したこの部屋で昌幸とくるみ談義を繰り広げる相手は誰? 
2016年01月19日(火)「決断」
武田勝頼の武勇、織田信長のカリスマ、豊臣秀吉の人たらし。全てを持っていなかったが、彼等がなぜ滅びて(堕ちて)いったかを見続けた徳川家康が滅びない男として最後に残る、という筋立て。 名門武田家の末裔でもなく、お屋形様でもなく、信玄の息子・四郎として死んだ武田勝頼。そういえば秀吉も太閤殿下でもなく、日の本の王でもなく、幼い秀頼の行く末を案じて武将達にひたすら頼むひとりの父親として死んだのだった。

2016年01月24日「策略」
扉が回転し死んだはずの男が現れる不思議ワールド真田館には、策略に使われた長男を気遣ったり次男に様々な技を教えたり、見た目はいい叔父さん風なのに、国衆を騙して裏で昌幸の策略に乗るしたたかな策士でもある出浦昌相登場。類は友を呼ぶ。 
想い人に振り向いてもらうため足を怪我したふりをするきり、後の支配のため武田一族を手厚く葬ろうとする家康、トリを飾るのが裏切り者と見せかけて信長に自分を高く買わせようとする昌幸。恋と政、目的は様々あれど、描かれた策略突き詰めればすべて昌幸の言う通り「己の欲」から来ている。
2016年01月30日(土)
「真田丸」 「今宵ロックバーで ドラマな人々の音楽談義」聴取。ゲストは堺政人さんで、選んだ曲が全部大河のテーマ曲。「新撰組!」「篤姫」そして今回の「真田丸」どれだけ普通の音楽聞いてないんだ。ロックバーなのに。でも欠かさず見ていた頃の昔々の大河ドラマがちょっぴり懐かしかった。

2016年01月31日(日)「挑戦」
呼吸音の代わりに靴音響かせて和製ダースベイダー信長登場。このログレス信長が比叡山延暦寺焼き打ちして『大きくなりすぎたのだ…(おかざき真里さん漫画阿・吽)』と呟いたり安土城天主閣に石置いて皆に拝め!と号令かけるシーンが見たかった! 吉田鋼太郎さんお疲れ様です!
武田財閥が倒産後途中入社組真田課長がハゲタカファンド織田に転職するため「私は名門上杉企業からも誘いがくるほど有能。どうか子会社か支社のトップに」とアピールし一気に社長面接通過するサラリーマンが転職に成功する為の全てが詰まった回。責められ反転に転じる話術とはったりも含む。
2016年02月02日(火)「挑戦」
スタパ で榎木さん自ら「アナ雪と呼んで下さい」と言われたのでびっくり。確かに『真田丸』 で呟いてらっしゃる方のネーミングセンスは素晴らしいですからね。明智M秀とか真田丸どうでしょう とか。皆さんドラマを楽しんでらっしゃるのがよくわかります。
2016年02月03日(水) 「挑戦」
すごい。真田丸効果ですね。勝頼 WHO?~渡邊アナのヒストリア「秘話」~ 「武田勝頼」がいきなりクローズアップされたドラマがかつてあったでしょうか? 今年

2016年02月07日(日) 「窮地」
しかし前回の衝撃で、歴史的一大事であるはずの本能寺の変が『いい大人の男二人がSMごっこしてたら行きつくところまで行って寺燃やしました!ついでに相手も殺しました!』というよくある痴情のもつれ殺人に見えてしまい困る。
策とも言えない「押し通る」で伊賀を越え脱出した家康一行。互いの顔についたご飯粒を食べる姿はまるで遠足気分。唯一信長の死を知らない滝川一益と自分のポリシーを持っている上杉景勝だけがこの事態に動じず右往左往する真田らと対比。 
信長の死を知って誰もが(家康すら)「逃げる」「静観する」「誰かの庇護を求める」と後ろ向きだったのに対して『運が開けましたぞ』の旗印と共に仇打ちに京まで攻めのぼってきた前向きコンビ秀吉&官兵衛はやはり常人とはどこか違っていたのだろう。
2016年02月09日(火)「窮地」
今回の体育会系伊賀越えで『本多忠勝いい奴じゃん』と思った人は是非。森雅裕『化粧槍とんぼ切り』( 集英社)本多忠勝の娘稲姫と真田昌幸の息子信幸の婚礼の引出物としてあの名槍「とんぼ切り」が浮上し、それ絡みの事件が起こります。

2016年02月14日(日) 「迷走」
どの大名に頼るかを考えていた昌幸が信繁の言葉で信濃の利点に気付き自分を中心とした視点に立ち返る。迷走から抜け出た昌幸が今後上杉・北条・徳川の大大名をどう振り回していくのか楽しみ。伊賀越えの疲労から体は未だ回復しないが頭はめっぽう冴えている家康のずる賢そうな笑顔も含めて。
2016年02月15日(月) 「迷走」
戦のない世を求めていたが彼自身の死が更なる戦を招く。外からの敵にはめっぽう強いが内なる敵には脆い。大いなる矛盾に満ちた信長の死後、戦乱の世をおさめるのは、戦に勝って満面の笑みの秀吉。後継者の座をほぼ手中にした天下人は、この笑顔の次に、一体どんな姿で登場してくるのか。 

2016年02月21日(日) 「奪回」
「望みを捨てなかった者のみ道は開ける」「面白くなければ人はついてこん」ばばさまと昌幸が信繁の今後の指針になる言葉を与える。失敗はするのが当たり前で悪い点を指摘して次のミッションに送り出す戦国の父昌幸。命のやり取りがかかると思えば次第に巧くなろうというもの。 
こちらも戦国にしてはいい人すぎる上杉景勝。但し彼には能臣直江がついている。昌幸の言葉に小県安堵を微笑んで了承する景勝に「おいおいそんな男簡単に信じていいのか?」と言外の意味を込めた「殿!」のひとこと。だってほら言わんこっちゃない。真田兄弟の陰謀が上杉に迫る!
人質を救いに来た昌幸親子を「よく来て下された!」と歓待し沼田と岩櫃の返還を言い出し別れの盃まで。裏切りが当たり前の戦国の世においてよくも生き残ってこられたという位人を信じるいい人の滝川一益。こんな人だったからこそのしあがれなかったのだろう。例え清州に間に合ったとしても。

2016年02月28日(日) 「調略」
信繁の二度の調略に見る人を説得する時のルール(現代にも転用可) その一 いくら正論であっても理論で人を説得しようとしない その二 情に訴える その三 これは信繁にはまだ難しいけれど調略する相手に感情移入し過ぎずあくまで自分の立場を忘れない事 
今回のテーマはまっすぐな息子世代が老獪な親父達に転がされる「すぐに顔に出る息子世代」VS「腹の内は見せずに演技する父親世代」の対比。ここから外れているのがとばっちりで戦をする羽目になり今回の黒幕昌幸の思惑に気付く家康とどこまでもまっすぐでまっとうな景勝。

2016年03月06日(日)「駆引」
互いに顔は嫌いでも性根は昔から知っていて嫌いではなかったから同志となれた室賀と真田。二人が並び立つツーショットは今回のみであるだけに唯一の室賀の満面の笑みが哀れを誘う。真田丸
旧武田領を巡る家康と真田信尹の駆け引き、人質を持ちかけるための昌幸夫妻の寝所での駆け引き、国衆自治の国を作ると見せかけて大名への野心を燃やす昌幸の駆け引き、様々な駆け引きが描かれるなかで大名同志の駆け引きが全ての駆け引き算段を引っくり返す回。

2016年03月13日(日) 「妙手」
一回目は叔父の策を観察&後方支援、二回目は策を提案、そして三回目は策を全部丸投げ。昌幸の信繁教育法、スパルタなんだか放任なんだかいかにも戦国っぽい育て方をしていますな真田家。
「こたびもだまされるということなら、わしの器がそれまでということよ」ああそういう考えをする人ですね真田丸の上杉景勝は。そしてそういう主君だから愛の兜を被り間髪入れぬ受け答えをぴしぱしとしながら、防波堤となって直江兼続が守りたくなってしまうんでしょうね。
北条氏政の食べっぷりは精神状態とシンクロ。食べる分だけ汁かけ&一粒ずつの時は落ち着いている時、わしづかみにしたりつぶしたりする時は、精神に乱れが生じている時。いつもの北条=早雲以来の関東の雄の絶対的権威が、こんな所から崩れ始めている。

2016年03月20日(日) 「祝言」
「小県の国衆をここまでひっぱってきたのは真田昌幸」とその良さを誰よりも認めつつ「人として武士として劣ったと思ったことはない」昌幸への積もり積もった嫉妬心・敵対心に傾いた室賀。ぎりぎりまで両者とも決断を迷ったのではないかと思わせるクライマックスまでの展開に痺れる。

2016年03月27日(日) 「人質」
「任しておけ」「すぐに手をうつ」と返事だけはいいものの上の者が実際の処理を怠ると結局のところ下々の者が痛い目をみるだけ。君主に求められるのはその時よく思われることではなく嫌われることも厭わず決断すること(直江兼続がやるように)という教訓が読み取れる上杉エピソード回。 
「出来ない約束ばかりする」「考えてものを言って欲しい」と下っ端武士が景勝のイエスマンぶりをぼやくのに対して「そういうお方なのだ。力になると約束されてしまう」とニコリとはしないものの丸ごと受け入れフォローもおさおさ怠りない直江兼続のツンデレっぷりがたまらない。 
「死に様は生き方を写す鏡 己に恥じぬよう生きるのみじゃ」さすが景勝様!後の大阪の陣で対峙する二人がこの台詞をどう噛みしめるのか。

2016年04月03日(日)「決戦」
直江兼続の兜立に掲げた愛は老人や子供ら弱者への愛ではなく御屋形様&上杉家への愛しかないってことがよくわかる。たとえ勝とうと犠牲の出ない戦はなくどんなに緻密に戦略を練ろうと番狂わせの結果が一つも出ない戦もない。それが戦の厳しさと恐ろしさ。
旗を振った先に満を持して登場する昌幸かっこいいですね。「負ける戦はしたくない」と言った昌幸はこの後家康に戦では決して負けない。だが…「これで家康は引き下がるかのう」昌幸「長い闘いになるかもしれん」展開を先取りする台詞あり。
「急いで集めた者達」「どのように役に立つのかわからんが(ふんっ+笑)」と言い訳っぽい前置きつきで「御屋形様が言った援軍はちゃんと用意したからね!」と言い捨て御免&置き捨て御免で老人と子供を置いていく食えない直江兼続いいですね。最初だけなのに場面をさらいます。

2016年04月10日(日) 「大阪」
「ゴドーを待ちながら」ならぬ秀吉を待ちながら。昌幸、北条氏政、上杉景勝らが未だ見ぬ秀吉をイメージしながらあれこれと身の振り方を考える姿が描かれる一方で大阪城=後々因縁のある場所に乗り込んだ信繁が何の下準備もなく秀吉や茶々に会ってしまう面白さ。

2016年04月17日(日)「秀吉」
「羽柴秀吉という男今がてっぺんではないのか?」秀吉に関しては外れていた昌幸の予感は子飼いの清正・正則を含めたもともとの一族にとっては奇しくも当たっていたことになる。茶々とその息子と三成が絡んだことから崩壊していく幸せな一家団欒の図。
昌幸「戦乱の時代よりも荒れ果てた土地を耕し国を建て直す時に役に立つ(信幸を評して)」薫「いちいちあなたの言葉を信じていたら身が持ちません」人を見る目はあるが時代を見る目に悉く敗れ続ける真田一族。
気に入った他社新人社員を高級クラブに連れ出して自らホステスを口説く図を見せつつ、有能な部下に現場を押さえられると新入社員をダシにして逃れようとする成りあがり社長みたいだった秀吉と信繁。三成秀吉両者に恥をかかせないようにソツなくこなして覆面面接試験に合格か信繁。
2016年04月19日(火) 「秀吉」
14話「大坂」で加藤清正が言っていた「殿が俺たちと一緒に野山を駆けめぐっていた時」で最後の「駆けめぐっていた時」は中国大返し。先がどうなるかわからなくて不安だったが彼等には楽しくもあったのか。確かに六話「迷走」で映った秀吉は共に戦った仲間と勝利を祝う裏のない笑顔だった。 

2016年04月24日(日) 「表裏」
心がさ迷う兄秀吉に対して「元は中村の百姓」というベースがしっかりしている弟秀長。さすが「内々の儀は宗易(千利休)、公儀の事は宰相(秀長)存じ候」「戦で世を決する時代は終わった」と言う石田三成は自らが世を決する関ヶ原の戦を起こしてしまうことをまだ知らない。 
出した手紙は検閲され城の絵地図は記憶するよう命じられ親分のためには喜んで命を張る#アウトレイジビヨンド の鉄砲玉がうようよして、身の丈から外れた暮らしで心がついてきていない危ない人達がいる大阪城はまるでCIAかKGBか伏魔殿。 
2016年04月27日(水) 「表裏」
某ドラマの役のためにこの衣装でサックスを吹いていたらもっと時空が入り乱れていたことでしょう(笑) 
2016年04月29日(金)「表裏」
「真田丸」 で信繁が大阪城の図面を見ているシーンで思い出すのは「真田太平記 」で昌幸が同じく大阪城の図面を広げ幸村に「左衛門佐、わぬしならどう攻める?」と問う場面。攻める側の心理を話しながら二人とも「どう守るか」を考えている。自分が采配を振るえない事を知らぬ昌幸が意気軒昂。
「最後のレストラン」 なぜかトイレに出没して自分語りをする信長、クッキングして家来と「野山を駈け廻っていた頃の「真田丸」 「加藤清正」料理を森蘭丸らに披露する信長、邪魔が入って敦盛を最期まで歌えない信長。絶対に歴史ドラマには登場しないであろういろんな信長を楽しめました。

2016年05月01日(日)「再会」
頭が良すぎて先が見えているから中間のあれこれを説明しなくていいだろうと考える三成。しかし中間の葛藤やら何やらを説明しないと皆その人が何を考えているかわからない。秀吉が頼めば猿芝居にもつきあえる家康と誰に対しても同じ対応で感情を巧く出せない三成の差が関ヶ原の明暗に繋がる。
やけに初登場時から加藤清正のキャラを立ててきてるなぁと思ったら今回の決別をやらせるためか。表に出て来る言葉や表情を読むのに長けた動物的勘の優れた清正は政治的かけひきには向かない。家康に会う秀頼の傍に控え自分が邪魔者になることを家康にアピールする結果を招く未来まで見える。
信長の時のトラウマで上洛を渋る昌幸を次第に懸念の目で見ている信幸。「誰もが皆この信濃が欲しいのじゃ」という状況ではなくなっていることを知らない昌幸。戦も超略も双方の武力だけでなく情報戦とトップの勘なのだと思わせる回。
しかし何気に日曜夜は脚本家まつり。NHK「奇跡の人」岡田恵和、「真田丸」三谷幸喜、TBS「OUR HOUSE」野島伸司、日テレ「ゆとりですがなにか」宮藤官九郎、しばらくテレビドラマから離れていたけれど脚本家の名前で見てみようかなという気に。
2016年05月06日(金)
<<真田丸第二幕“秀吉チルドレン”それぞれの正義>>視聴。巷ではすっかりヤンキー扱いの加藤清正が論語を読んでいて(実は勉強家アピール)書に落書きした猿をなでたエピ紹介。 山本耕史 新井浩文 両者の対談が少し紹介されたが全編はDVDあたりの特典になるのかな?
2016年05月07日(土) 「再会」
「独眼竜正宗 」で死に装束で現れた伊達政宗に秀吉が「もう少し遅ければお前のここは危なかった」と言いながら杖で政宗の首筋をぺしぺし叩くシーンを覚えている大河ファンは、上洛を渋った方が価値が上がると思い込んでいる昌幸に対して「いやいやいや違うから!」と思いっきり呟いたはず。

2016年05月08日(日)「上洛」
最初に昌幸達が面会した時の陣容は、秀次が正面、右側に内政の石田三成、左側に軍事の加藤清正。この後秀頼の誕生がなければ、この構成で豊臣政権の政が行われていたのだろうな、とちらりとたられば歴史を思う。年齢もちょうど同じころあいだし。 #真田丸
大坂城を見て信繁に「お前ならどう攻める」と語りかける昌幸の構図は #真田太平記 で蟄居中の二人が絵図面を前にしていた会話(「左衛門佐、わぬしならどう攻める?」)を彷彿とさせて懐かしい。但し今回のドラマでは昌幸に攻める気も半分あったように匂わせている。

2016年05月15日(日) 「恋路」
秀吉子飼いたちの抑えだった秀長が病気に倒れ、考えていることがだだ漏れの加藤清正が九州の地に旅立ち、気取りのない正妻・寧も遂に本心を隠すように。常に秀吉の言う事を即時に察していた三成にして「この先どこまで行くのだろう」と不穏な台詞を口にする。誰もが迷宮に迷い込んだ回。
茶々が秀吉と寧の元に赴いて黒塗りの扉が閉まる所はまるで蜷川幸雄さん(追悼)の仏壇マクベスを見ているよう。日の本統一では飽き足らず唐入りを目論む野心に満ちたマクベスが秀吉、彼を唆すマクベス夫人は茶々とその息子(本人に意図はなくても)、殺される秀次はさしずめバンクォーか。
まあ懐かしい。あの時の秀吉は緒形拳さんで消え入るような文字で「ついほ(は?)う しょす」というひらがなばかりの手紙を助左衛門に(だったかな?)渡すシーンがあったことを覚えています。
2016年05月16日(月)「恋路」
茶々が秀吉と寧の元に赴くと黒塗りの扉が閉まる所はまるで蜷川幸雄さん(追悼)の仏壇マクベスを見ているよう。日の本統一に留まらず唐入りを目論む野心に満ちたマクベスが秀吉、彼を唆すマクベス夫人は茶々とその息子(本人に意図はなくても)、殺される秀次はさしずめバンクォーか。開かずの扉を開けてしまったから茶々の未来の死に場所(大阪城の蔵)が定められ、同時に開きかけた若く美しい二人信繁と茶々の禁断の恋の扉は秀吉の圧力と信繁の自制によって閉じられる。だが切れたかにみえた二人の絆が最後に登場する茶々の予言によって再び結ばれ…恐ろしき哉女性。
2016年05月18日(水) 「恋路」
城を見れば落とすことを人を見れば騙すことを考えずにはいられない真田安房守昌幸が犬伏で長男と泣く泣く別れた後、何の因果か現代に転生し、イケ面と訪問販売のスキルを生かして佐野の人々を次々と調略する #真田丸 外伝のようだった #鶴瓶の家族に乾杯 女性達が一様にふわぁっとなるのがもう。

2016年05月22日(日) 「前兆」
登場時は「何てヤンキーなことを」と思っていた加藤清正の「殿下は俺達と一緒に野山を駆け回ってないと駄目」の台詞が沁みる回。野山では見えたものが聚楽第では見えない、例えば民。秀吉が集めた刀で作った方広寺の大仏が消失して再建を行った秀頼の時に国家安康事件が。確かにこれも前兆。 

2016年05月29日(日) 「戦端」
姪にためらわず風車を渡せる作兵衛と甥に渡す風車を託す秀次。上洛しても次の機会を狙える家康と誇りと自信が邪魔をしてただ一度の上洛が出来ない氏政。ルネサンス期のイタリアにいそうな戦ウェルカムの千利休と、この中で最も戦をしたくないと考えている石田三成。様々な対比が登場する回。 
今回のドラマでは「今度こそ義を貫きたい」と苦悩する御屋形様を「何とかして差し上げたい」とキュン萌えの直江兼続が自分の名前で御屋形様の想いのたけをぶつけた果たし状を家康に叩きつけるような直江状になるのだろうか。 

2016年06月05日(日) 「裁定」
「新選組!!土方歳三最期の一日(大鳥圭介&榎本武揚&土方歳三)」「清州会議」三谷さんはディベートシーン好きですね。 信繁の実直、江雪斎の鋭い舌鋒、全ては双方にいい顔した徳川家が始まりなのにしれっとして老獪な本多正信。食べるシーンが全くなくなり緊張感高まる北条家。
2016年06月06日(月) 「裁定」
秀吉にとっては「北条上洛のための駒」三成にとっては「戦を避けるための手段」北条にとっては「徳川との約定で我が領地とすべき場所」その土地を見た事もない者が頭越しにやり取りする非情さ。城を勝ち取るため亡くなった者の名を呟き柱に我が身を縛り嫌がる大叔父だけが真の沼田を知る。
2016年06月12日(日) 「攻略」
「残念でござった。徳川殿の下で働くのが楽しみじゃったのに」と元寄力・昌幸から嫌味を言われ、思いもかけない場所で秀吉から国替えを言い渡される家康。しかしこの時点ではマイナスポイントと思われた所を後に覆していくのが家康の天下人たるところか 
北条早雲から始まった戦国時代が四代氏政で幕を閉じる。上杉に直江がいたように、北条家にも、蹴鞠・薄化粧・香・歌などいかにも公家風の華やかな上辺で幾重にも隠した氏政の恐怖を、見抜いてくれる板部岡江雪斉がいた。主君は家を思い臣下は主君を思う。主君と臣下の絆に泣く。 
「負け戦ほど無駄なことはない。無駄は大嫌い」だから秀吉が高松城で成功した水攻めを自分がやれば同様に成功するだろう、という過去の成功体験に頼った机上の論理に囚われてしまう「頭で考え過ぎるところがある」どこまでも能吏の三成。唐入りで武闘派との間に亀裂が生じる伏線がここに。

2016年06月19日(日) 「滅亡」
氏政の血ひとつない兜を示して「目に見えるものが一つあれば噂は噂でなくなる」と昌幸が言う。もう一つの目に見えるもの―後の大阪の陣に繋がる方広寺の「国家安康」「君臣豊楽」の銘に繋がる伏線。 
「また御屋形様が勝手な約束をしてくるのでは」と心配し、戻ってくると無言でじっと見つめる直江兼続と上杉景勝の「約束等しておらぬ!(嘘)」のコントはいつもながらの癒しパート。そして主君に振りまわされる家臣がまたひとり登場。「何かと趣向を凝らす」政宗・小十郎コンビにも注目。 
「華々しく戦国の世に幕を引く大いくさがしたかった」と語る北条氏政。「天下分け目の大いくさがしたかった」と語る伊達政宗。「その器ではない」 と言いながら遅れてきた戦国大名の代わりに二人が語った華々しい戦に関わる信繁。歴史の不思議。

2016年06月26日(日) 「別離」
動かぬ証拠があっても北条に武器を売っていたことをとぼけ通した悪辣な武器商人の顔を最初に見せておいて、そこから茶を点てる業について語る利休や木像事件の真相を後出しすることで、善悪いずれかにきっぱりと分けられない茶聖・千利休の複雑な人間性を表現している。
鶴松亡き後を語る昌幸と家康をクロスカットで見せた後に御対面で狸同志の馬鹿しあいシーン。老獪な心を隠す大人達に比べ無心で水垢離をする加藤清正と福島正則ら若者達のなんと真っ直ぐなことよ(三成は祈りというより二人の気持ちを慮って参加)。

2016年07月03日(日) 「瓜売」
遂に瓜売での出演を止める真田昌幸。息子の誕生と死に一喜一憂する関白秀次。秀吉自身がそれぞれの事をどう思っているかは一切語られていないのに周囲が彼の感情を慮って行動する事によって更に秀吉の虚像が独り歩きし始める。秀吉にとって良かったのかはともかく周囲にとっては悲劇の序章。
草刈さんの美声、わざと下手に演じる小日向さん、内野さんの増量。俳優が「役を演じる大名を演じる」面白さと役者魂を堪能。関白になって有頂天になった姿から息子の誕生を素直に喜べない自責、そして息子の死により失意の底に落とされる秀次の流転の回。
2016年07月06日(水) 「瓜売」
『ガラスの仮面』の演目「紅天女」のような争奪戦となった「瓜売」。さしずめ姫川亜弓は特訓で見事な美声を披露した昌幸、対するは北島マヤもどき「己を見失って」演技力を持っていると思い込んでいる秀吉。相手を蹴落とす事も何とも思わない変化球の月影先生が出浦と考えるとおかしくて。

2016年07月10日(日) 「不信」
弟信繁の配慮にプライドが傷つく兄信幸。叔父の「仕事を楽にしてやろう」という配慮を自分を排除する意図ありと誤解する甥秀次。前者は後に修復されるが後者の修復はない。秀次が感じた秀吉の脅威や彼への怒りを、小早川秀秋が逐一見ているというのが後に関ヶ原で裏切る伏線立てまくり。

2016年07月17日(日) 「受難」
キリストの磔刑図を最期に見た秀次は人類の罪を一身に被るキリストと自分を重ね合わせていたのか。キリストの最後の言葉が「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」でこの場合神は父だったことを考えると今回ドラマで秀次が秀吉夫妻を父母と感じていたことと被るかも。 
「力を持つと人は変わる」様を 「黄金の日々」で太閤を見て来た呂宋助左衛門が言うと説得力はんぱなし。昌幸の「官位を返上すると自分が悲しい」はスル―出来ても関白の「自分が関白として為した仕事」を反故にできない優しい信幸。兄弟は和解できたが叔父甥の仲は最後まですれ違い。 

2016年7月24日(日) 「異変」
懐かしい味を再現しようと工夫を重ねる糟糠の妻・寧と違い、普通に老いて亡くなる親を看取った経験のない茶々には、老いた秀吉はただ見苦しい。「美しいものだけ見て暮らして欲しい」という自分の台詞に復讐される秀吉。子供が出来て将来を意識した信幸と信繁の会話に犬伏の別れの伏線。


2016年07月31日(日) 「黄昏」
秀吉の今(危なっかしい足元)を見る寧と未来(花咲爺を見たい息子)を見ている茶々。 無理やり元服させた幼い息子しかいない豊臣家と孫が二人もいる真田家。密書ではなく正攻法で情報を伝えた稲―信幸と、色仕掛けで昌幸から情報を得ようとしていた吉野太夫―本多正信。様々な対比。

2016年08月07日(日) 「終焉」
「自分はこの先何の役に立つ?」と悩んでいた信幸が庭先で火遁の術を見てから長い伏線回収。皆には秀頼の事を頼んでいたのに信繁にだけは寂しい男石田三成の事を頼む秀吉。秀吉の支えとする灯をうっかり消す関ヶ原で裏切る小早川秀秋。出浦の件は「真田太平記 」の壺谷又五郎オマージュ。

2016年08月14日(日) 「応酬」
8月14日もう酔っ払って管巻いて愚痴を言いながら寝てしまう仲には戻れない清正と三成。評定の場では信繁に視線を向ける上杉主従の景勝「言ったけれどだめじゃった(涙目)」直江「こういうお方なのだわかってくれ」という心の声まで聞こえそう。

2016年08月21日(日) 「動乱」
もしかしたら新井さんの言っていた「究極のツンデレ回」刑部、信繁、秀家ら皆が三成の振り上げた拳を下ろさせようと説得する中で「お前はそんな奴じゃない」「腕相撲しよう」と説く清正。学園ドラマなら押し切られた生徒会長が番長に腕相撲で負けてめでたく仲直りパターンなのだが。
持ってきた柿を食べる間も与えない細川忠興への性急な要請と言いこれまで積み上げられてきた三成の「人を不快にさせる何か」が炸裂する様をここぞとばかりに描写。家康が本田正信の画策により遂に天下取りに覚醒し、守られるばかりだった御屋形様が本気発言。関ヶ原を引き寄せたのは貴方か。

2016年08月28日(日) 「挙兵」
涼しい顔して「そんな考え方するとは貴方はバカか」と大胆な直江状を挟んで上杉主従が 「真田丸 」中一番幸せそうに見える。TLが公式とは異なる挑発的なイケ面ボイスの直江状で大騒ぎ。今まで度々デレをはねつけてきたにも関わらず三成が最も信頼していたのはやはり清正だったか。
水をやりすぎれば腐る桃は「美しいことだけ見せる」ように過分なまでに周囲に甘やかされてきたために、政治的な判断を何もできなくなってしまう茶々に重ねられる。犬伏の別れは一度天下統一の世を見てしまった子供世代と乱世を体験した親世代の断絶なのか。

2016年09月04(日)「犬伏」
劣勢に立たされているのに「嫌がる者は逃がしてやれ」と言ってしまう大天使御屋形様とそんな御屋形様に目を細める直江の上杉安定主従。こちらは逆で小早川秀秋に自ら間者であることを名乗る江雲斎は主君を操る気満々。本多息子は治部刑部の挙兵にあまり危機感がなく老獪な父親との差が歴然。
父を無条件に信じてきた信繁が「夢物語はもう終わりに」と引導を渡す。「真田太平記 」では父子・兄弟の決裂として悲劇的に描かれていた「犬伏」が 「真田丸 」では再び訪れた戦国を生き抜くための前向きな別れに。これまで再三家康につくことを説いてきた刑部の「わしがお前を勝たせてみせる」に胸熱。
2016年09月05日(月)
御屋形様こと上杉景勝を演じるエンケンさんからのFAXに言葉を詰まらせる村上新悟さん いやーリアル上杉主従を見せて頂きました(眼福) 山本さんの出演回も見ていたそうだし出演者どうしが仲良さそう 録画しそこねた後半の目玉焼きクッキングが面白かった模様で残念。

2016年09月11日(日) 「勝負」
次回信幸が「昌幸」の「幸」の字を捨てたから信繁が後に「幸村」と名乗って「幸」の字を拾ったということになるのか。
このような伝わり方だから 「真田太平記 」で昌幸が言っていた「わけのわからん負け方」とぴったりはまる超高速関ヶ原。「戦は始まるまでが勝負で始まった時には既に決着がついている」という昌幸の理論は上田では勝ちに転じ関ヶ原では江雪斉の根回しによる秀秋寝返りによる負けに転じる。

2016年09月18日(日) 「信之」
#真田丸 真田親子の九度山蟄居の報を聞いても何かをごまかすような感じではなく心から「親孝行しいや」と言葉をかける寧はもうすっかり政から身を引いた感じが滲み出ている。戦国時代生き残りだからこそ昌幸を本当は戦で負かしたかった家康の恨み骨髄の命。本当は家康昌幸どちらも悔しがっている。
男闘呼組二人に追い詰められてはしょりナレ死する小早川秀秋。そういえば彼は子供の頃から予告ナレ死されていた。不憫。それとは対照的に、武士らしく闘って負けた治部刑部の御文庫コンビはやりきった感のある笑顔で退場。

2016年09月25日(日) 「昌幸」
和製ガンダルフと化していく草刈昌幸は 表向きは諦念を滲ませつつ最後まで白馬の王子様御屋形様への思慕と、例え子供や村人相手であっても策を巡らせる習い性を抱え続けて逝く。#真田太平記 で「いずれ必ず戦になる。甲冑注文した」とウキウキだった丹波昌幸とは違い死ぬ際の執着は薄め。
「妻を託したのか」とも前回囁かれていたがツンデレ子飼いコンビ三成が清正に耳打ちしたのは海のものとも山のものともつかぬ秀頼のこと。最後まで豊臣家の事しか考えていなかった三成。彼に何度袖にされようと根っこは同じだと知っていたからこそ長い年月をかけて約束を果たす清正いいね。

2016年10月02日(日) 「歳月」
真っ白な月に照らされる真田家の団欒。一瞬過った雲によってその白(=団欒)が陰り、風が吹いた後には地面に闘いの後の戦場の血を思い起こさせるような真っ赤な紅葉。まるで信繁を再び戦地に呼び戻すかのような描写。

2016年10月09日(日) 「幸村」
#真田丸 治部が秀頼のためにと残し片桐且元が引き継いで育てた桃の木。無念のうちに去る前に大阪城を見上げて礼をする且元の隣で、熟し過ぎてしまい落ちている実がいくつかある。桃だけではない、策謀に疎く内向きの論理に終始し内部から腐っていく豊臣政権のありさまを象徴しているようだ。
「新選組! 」 やこれまでの「真田丸 」で封じて来た回想シーンが秀吉の鳴らせなかったベルと共に怒涛のように信繁に襲いかかる。無念のうちに去っていった人々と彼等の残した言葉、そして楽しそうにベルを鳴らす秀吉の映像まで並べられたらもう、求められた人々のもとへ行くしかないだろう。

2016年10月16日(日) 「入城」
例え妻子を殺しても生き延びる道を選んだ家康ならではの台詞「なぜ滅びの道を選ぶ」。真田家では雁金踊りの裏でいつも密かな企みが進行中、そして必ず成功する。佐助が九度山の村長と一瞬目を見交わすシーンは「真田太平記 」の佐平次と「真田丸」 の佐助がドラマを越えてエールを送りあったようで。

2016年10月23日(日)「味方」
笑いパートのキーワードは「誤解」。作兵衛の信繁を思う心に打たれてわざと刀を落したと思われる信之。一見勇猛果敢に見えるのに戦が嫌いな小心者長宗我部盛親。スペシャルスイートから相部屋に移る気配りの人信繁。茶を飲みつつ豊臣家滅亡を決めてしまう事実上のトップ会談阿茶局と家康。

2016年10月30日(日) 「軍議」
蔵でうっとりと槍に話しかける所はまんま死神の茶々。息子を守りたい母が誰よりも息子を死に追いやる元凶に。 新撰組!のカマキリ将軍の役だったことから今回もやっぱり邪魔者なのかと思わせての大野治長いい人。しかし片桐 且元よりも兵糧の読みが甘かったりといろいろ残念な面も。
「軍議」は「史実を無視して独自路線を行くか?」とまでの勢いで大阪城から打って出る策をあっさり淀君に潰される。こちらの淀君も秀頼を大阪城から決して出すまいとするが、その理由がひとひねりしてある「戦国24時 さいごの刻」を併せて読むと面白いかも。
「十二人の怒れる男」みたいと思わせてラストにひっくり返す回。キリスト教布教、お家再興、死に場所を求める、自分の力試しと目的は様々な牢人達が集まったのは単に金のためだけじゃなかったのに保身のために秀吉や信長に転んだ大名たちを見て来た茶々には彼等の本心が見抜けなかった。

2016年11月6日(日) 「築城」
牢人達が飲みにやってくると酒やその日獲れた魚で作った料理を出してくれる牢人御用達のバーみたいになっている大阪城の厨。
主人公がタイトルを口にするとオープニングタイトルが始まり、クライマックスには馬のいななきの効果音まで。スタッフの意気込みを感じるなぁ。
大阪城に籠る左衛門佐に「何万という大軍を率いて敵を蹴散らしたい」と言った事など忘れていて相変わらず権力者の太鼓持ちが似合う伊達政宗。一方の御屋形様は源次郎に言った「わしのようにはなるな」治部に言った「儂が徳川を倒す」の台詞をがっつり覚えているらしい表情。

2016年11月13日(日)「完封」
上田合戦の時のように地の利が全く使えず、城内の指揮命令系統が実戦経験がない者で締められるなどマイナスポイントばかりが重なる中、策で跳ね返して真の実力を見せる真田幸村、会心の勝利。凄腕のスナイパー毛利勝永やロードオブザリングみたいな内記など見せ場たっぷりの満腹感でした。 大阪の戦で真田と同じ赤備えの井伊直孝(直政の息子)の陣を遠くに臨みながら「ここへくるまでに物語があった」「いつか聞いてみたいものですな」と語りあう真田主従。来年の大河ドラマへのさりげない前振りですな。

2016年11月20日(日)「砲弾」
出浦の真田愛(特に昌幸愛)のせいで蠅取り紙に捕まったハエのようになってしまった信之。団右衛門侍大将デビューに乗っかる勝永と又兵衛やんちゃ二人組。戦よりミサと家名が大事な長宗我部盛親と明石全登。後から参加する幸村。見事にばらばらのようでいてまとまる時はまとまる五人衆。

「あの人は死にたがっているように見えるのです」実の妹の言葉を裏付けるように、砲弾で死んだ侍女を見て、一瞬呆然としつつも必死で手を指し伸ばし近くに行こうとする茶々。「左衛門佐と秀頼とどこかで暮らしたい」その「どこか」は彼女にとっては別に現世でなくても良いのだ。
「ただ勝てばいいというものではない いかに人を損なわずに城を守り切るか/城を攻め落とすか」大阪城の内と外で同じことを考えている幸村と家康。まさに好敵手。

2016年11月27日(日)「反撃」
少し前に検挙された耳かきマッサージみたいになっている信之と小野のお通。自分ではそのつもりがなくても(ないのに)悪い方に悪い方に舵を切ってしまう片桐殿痛恨のナレ死。総攻めに拘る秀忠の若さと、ビビりが学習して文字通り外堀を埋めて負ける隙を作らぬようにする家康の老練さ。

2016年12月04日(日)「引鉄」
幸村は最初「なぜ城に来たのかわからない」と言っていたけれど、結局周囲の状況が彼に一つの道を指し示したことでわかる形になるのでは。
大阪城の備えとしたかった幸村の思惑を越えて戦の引鉄となってしまう牢人達。策を立ててもそのように動かない人の集まりである兵の弱点を突いた回。ラスト数分の銃声は戦国の世、真田幸村、豊臣家、さまざまなラストデイズへの引鉄のようにも聞こえる。

2016年12月11日(日)「前夜」
ずんだ餅で将来の嫁のハートをゲットする片倉。父親に散々言われ続けていた兄上の息子への「黙れ小童返し」。ヒーローにチューされながら喋るヒロイン。自分が誘いを受けなかったことに拘り続ける毛利勝永。ラスト前なのにここぞと笑いを入れてくる

2016年12月18日(日)最終回無題
早すぎる蝉の鳴き声に送られて城を出て、豊臣や天下のためでもなく愛した人や父や友のために家康を倒すと言い切る優しすぎる次男坊・信繁。エンディングに流れて来る回想を見ていると彼だけでなく登場人物皆が生きた証を残したドラマだった。「人の値打ちは時が決める」という内記の言葉通り
最新の武器である銃を信繁(幸村)に持たせて「もしかしたら今回は銃で家康を倒すのか?」と期待を持たせておいて、その幸村を阻むのが徳川の新世代・秀忠というのが何とも皮肉で。武器=外側だけが新しくても内側=常在戦場という考え方=古いものが滅びていくということか。
「真田丸」 最終回にあわせたかのようなNHKニュースの信繁ラストデイズに関する新資料の発見とかこの一年盛りあがりましたね。「平清盛 」も再評価されているし、時代は変わってももう一度大河に注目が集まる日が来てほしいですね。


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最終更新日  July 19, 2021 12:00:51 AM
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