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May 26, 2017
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みなさん、こんばんは。今日はちょっと蒸し暑いです。

ジェームズ・ボンドを演じたロジャー・ムーアが亡くなりました。
最近はあまり映画で見かけませんでしたが、一世を風靡したのは間違いありません。
何せ今に至るまで007シリーズが続いたのですからね。

こちらの怖い話はフィクションです。

魂をはこぶ船―幽霊の13の話
Zwoelfe Hat's geschlagen
オットフリート・プロイスラー
小峰書店

 ええ、そりゃあ、もう、絶対に。本に何か降りかかっていたとしか思えません。でなければ、なぜ今さらプロイスラーを読むもんですか。

 いえ、嫌いだったわけではありません。それどころか、子供の頃は大好きでした。『小さなおばけ』『大どろぼうホッツェンプロッツ』シリーズ、ちょっと長めの『クラバート』、全部読んでます。
だから、大人になって今さら、と思ったわけです。ましてや、今回の作品は、彼が作ったわけではなく、ドイツ中から集めた昔話を語ってるだけでしょう?だったら、わざわざ読まなくても。

 一度はそう思って、通り過ぎたんです。でも、二度目に通った時は、なぜか表紙が気になって。それが、ぜんっぜん、昔話っぽくない表紙で。真ん中にはスズキコージさんの絵が書いてあって、周りには現代の男の子と、花環しょった牛、そして見返し部分には、パパ・ヘミングウェイとは随分と感じの違う爺さまが、パイプふかしている写真がコラージュされてて。それで、パイプから出てる煙だけが、切り絵風。合間から、どこぞのコーヒーショップの壁紙みたいなドイツ語の文章が見えてるんです。
何かちぐはぐだな。それがかえって気になって、とうとう手に取ることになってしまいました。

 フランスでは、同じ泥棒でも『怪盗ルパン』や、時にはイギリスから出張してきた『紅はこべ』など、役者が揃っているのに、ドイツではプロイスラーの『ホッツェンプロッツ』くらいしか名が挙がりません。実際、インターネットで検索しても、出てきません。おしゃれでカッコイイフランスに対して、いかにも地味でどんくさいドイツ。「隣なのにどうして、こんなに違うんだろう。」って思いました。でも、「店に入ってもフランス語しかしゃべらない」彼の国よりは、お高く止まってないドイツの方が、親しみを感じる度合いは強かったのです。

 幽霊話ばかりを集めた本書を読んで、ますますその思いは強くなりました。だって、幽霊を撃退して宝を手に入れる話なんて、一つも出てこない。むしろ、危ない所を辛くも逃げた話の方が多い。酔っ払って酒場でバイオリンを弾いていたら、幽霊が浮かれて踊り出し、止められなくなってしまったお調子者の学士やら、悪魔払いを行うために、勇んで出ていったのに、懺悔しないでおいた悪事を暴かれて、すごすごと去っていく神父が登場します。いや、本当に、どんくさい。途中「ナイトキャップをかえせ」という話では、「どんくさいなぁ。」では済まない事件が起こり、「うーん、これって笑っていいのか。」と悩みましたが、最終話「ちびすけ、こっちへおいで」の叫び声まで、何とか、辿り着きました。ああ、やれやれ。

 単純に「面白かった」とも「恐かった」とも言えない、どんくささと恐さが互いを打ち消して、不思議な読後感を残す、一風変わった話ばかりを、無事読み終えた後で、こう思ったんです。
「この物語集全部読んだら、またプロイスラー読んでみようかな。」って。話の筋は知ってるはずなのに、何だか、恋しくなっちゃって。で、思ったんです。これって何かの魔法だったのかなって。

 ここに収められている話の数は、いわゆる魔女の1ダース=13話ですし、後書きによれば、プロイスラーの遠い祖先は、魔術師だったといいますし。そういう事なら、言葉に「あなたは、プロイスラ−の本を、また読みたくな〜る 読みたくな〜る」なんて呪文を隠しておいて、遠く離れた日本まで届ける事も可能なんじゃないかって、そう思ったんです。「またまたぁ。」なんて笑っているそこのあなた。
今年、プロイスラーの本が、爆発的に売れたりすると、ひょっとすると、ひょっとするかも、ですよ。


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最終更新日  July 26, 2019 12:15:36 AM
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