映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。大谷選手は海の向こうで大活躍ですね！

007などという正義の味方をやると反動でワルを演じたくなるものなのでしょうか？
こちらの映画ではブロスナン、厳然たる悪役です。

サバイバー
SURVIVOR

出演
ミラ・ジョヴォヴィッチ　ピアース・ブロスナン　アンジェラ・バセット
ディラン・マクダーモット

　ロンドンのアメリカ大使館に着任したケイトは、テロリストのアメリカへの入国を事前に食い止める任務を受ける。ある日、彼女は不審な人物の入国を察知するが、そのことが原因でテロリストの時計屋に狙われる。その後、ケイトは爆弾テロの巻き添えを食った上に、テロの実行犯に仕立て上げられ……。

　007としてイギリスと女王陛下を守っていたピアース・ブロスナンが、今度は必殺必中のスナイパーに扮する。ケイトは以前NYの9.11で親友を失くしており、そのせいで｢テロから国を守りたい｣という気持ちが強いのだが、映画では職場の同僚の言葉として出てくるものの、あまり「プライベートも相まってテロ阻止に向かう」点が強調されなかった。それよりも「テロリストと間違われて疑いを晴らしたい」という気持ちの方が前面に出ていたように思う。だが、それだけなら自分一人で何とかしようとせずに、まず組織を動かすことを考えるべきだ。個人で動こうとするならばプライベートな動機故、とした方が説得力が増す。まあミラ・ジョヴォヴィッチがクールなイメージだから、あまりエモーショナルな所を出したくなかったのだろう。ディラン・マクダーモット演じるケイトをただ一人信じる同僚との仲も、信頼関係なのか恋愛関係なのか微妙な感じになっていた。ただ、今回危険人物と目されながらケイトはアメリカやイギリスの空港税関をうまくすり抜けたが、これがテロリストに悪用されることもあると考えればぞっとする。どんなに安全だと思っても常に抜け穴はあるのだ。

　今回狙われるのはニューイヤーズイヴで人が沢山集まっているNYタイムズスクエア。巨大な球体を吹っ飛ばせば報道関係も来ているし、9.11ほどではないにしても世界に十分インパクトは与えられる。実際にアメリカでは9.11以後も53人のテロリストを阻止しているというからあり得ない話とは言えない。一般人に阻止する動きがいちいち見られているようならばテロリストにばれてしまうだろう。一見平和に見えているアメリカも、あの日以降常に緊張感にさらされている。

​
サバイバー [ ミラ・ジョヴォヴィッチ ]​​楽天ブックス​