映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。貫地谷しほりさんもコロナウィルス感染とか。
やはりじわじわ東京にも広まってきましたね。
今日はおかざき真里さんの漫画を紹介します。

かしましめし(1)​
おかざき真里
祥伝社

　おかざき真里さんの皆に認知された作品「サプリ」の主人公達は、時間に追われながらも仕事をきっちりやり遂げる人達だった。「＆」は派遣社員として働きながら副業としてネイルサロンを経営する若い女性が主人公だ。つまり、恋愛を含めどんなに辛い事があっても仕事をしようという人達だった。そこへいくと本編の主人公三人は、“仕事一すじ”というスタンスからは一歩引いている。仕事＝ジコジツゲンではないのだ。

　憧れのデザイン事務所に入ったのに心が折れて仕事を辞めた千春、バリキャリだが同僚との婚約が破談になり、自身が異動になったナカムラ。恋人との関係がうまくいかず、会社のデザイン部門がなくなり営業に回されたゲイの英治。同じ美大を卒業した三人は、同級生の自死をきっかけに再会し、一人暮らししている千春の家に同居する。その経緯までが本編に描かれている。但し三人は他人なので、同居生活は仮初でいつか終わることが2巻
「ああいう風に終わるなんて思ってなかった」
という台詞で示唆されている。彼等は何でもあけすけに言う／聞くかと言えば必ずしもそうではない。
「28歳ともなれば知っている　私たちが欲しいのは“問題の解決”とかじゃない」
「オイシイタノシイオモロイのが大事でな　生き方とかって総括はせんでええねんで」
彼等なりに、言葉のやり取りで踏み込んでいい場所／そうでない場所を探っていく。「サプリ」では同僚の死が登場人物にそれぞれ影響を与える様が描かれていたが本編では「死」で再会した3人が究極の生、ベースの生＝食で結びついていくのが面白い。

　登場する料理の作り方は図解があるので、TLで実際に作った料理を紹介する読者もいた。


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