少し前だが、ミハイル・プレトニョフ指揮のロシア・ナショナル管弦楽団+[ピアノ]ラファウ・ブレハッチのコンサートへ行った。
▼プログラム 第一部 ロシア・ナショナル管弦楽団 チャイコフスキー :幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 第二部 ラファウ・ブレハッチ ショパン :ピアノ協奏曲 第1番 第三部 ロシア・ナショナル管弦楽団 チャイコフスキー :交響曲 第5番 個人的には、第一部のチャイコフスキー 幻想曲が素晴らしいと思った。 第二部の「ラファウ・ブレハッチ」は、昨年度のショパンコンクールでポーランド人としてツィンメルマン以来、30数年ぶりの優勝、それも審査員全員一致、かつ「マズルカ賞」「ブレハッチ マズルカ賞 ポロネーズ賞 協奏曲賞という副賞三賞も受賞するという完全制覇した天才。 学生時代からあだなは「ショパン」。 ショパンの再来のような演奏ぶりである。 ・・・と筆の滑りで書いたが、どこかちがう。 完璧な技巧・気品のある素直で端正な演奏ではある。 しかし彼の音色は最初の一音から明晰な透明な、澄みきったそれでいて色彩感溢れる音色で 正に一音一音が粒立ったもの。 ただただロマンチックなレトロなショパンというイメージではない。 ここが以前のショパンコンクール出場者達の印象の記憶と少し異なる(様な気がする)。 と言って、ブーニンのようなドライな現代的な奏法でもない。 (と偉そうなことを言えるほど、わかってはいないのだが)。 前回のツアーでは私の娘が通訳の1人として働いて、その後メールを交わしたりしているので、彼の人となりを間接的に知っているのだが、彼はまったくわがままや傲慢なところのない素朴な好青年とのこと。 今回は主催者側が「はしか」の流行をおそれてサイン会を取りやめたが、私は役得?で、演奏後、娘を通じて彼のサインを色紙にいただいてうれしかった。 ショパンコンクール時のDVDも買った。 (このDVDは帰宅して聴いた見たら、最初の部分でその美しさに感激して涙が出そうになった)。 私は昔、ツィンメンルマン+小澤征爾+日本フィルの演奏を聴きに行ったたことがあったのだが、あまり印象に残っていない。 ヴィエトナム出身のダイ・タイソンのCDを買ってみたい。 私の好みのような気がする。 第三部はミハイル・プレトニョフがやりたい放題というか、緩急や表現法を限度ギリギリまでに強調した、演奏。 ブレハッチの演奏が終わって休憩時間になり、ひょっとしたら相当数の聴衆が帰るのではないかと不安だったがほぼ全員が座席にもどり、このサービス満点の演奏に大興奮していた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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