本日は、二本目の【復刻日記】である。
【復刻日記】■ サイゴンの交通事情 パート2. 私のリンク先のFLURさんは、当時の南ヴィエトナムの首都サイゴンではなく、旧北ヴィエトナムの首都、ハノイを訪問して、驚いたことがあるという。 「ぼくは子供をいっぱい小脇に抱えて5人でバイクに乗っている親子を見てぶっとびました。」 FLURさんはこう書いていた。 ハノイはようやくこの頃バイク(と言っても原付バイクがほとんどなのだが)が普及しだしたが、まだ自転車がほとんどという状況のようだ。 サイゴンは三十数年前の当時から、すでに街中原付バイクで溢れていて、街の中心部はそのバイクの轟音が響く、そんな風景だった。 ヴィエトナムの人にとってバイクはいわば自家用車で、だから人間も乗れるだけ乗る。 普通のお母さんが背中に一人、脇に一人、後部座席に一人、ハンドルの下のステップに一人と4人ぐらいの子どもを乗せて、・・・だから合計5人になるという、FLURさんが腰を抜かした曲芸まがいのバイク乗りがごく普通に見られた。 ただ女子学生は主に自転車だった。 女子学生は、制服としてアオザイを来ているのだけれど、カラフルなアオザイではない。 白のアオザイに黒または白のパンツというのが定番。 暑い季節には、編み笠をかぶっていたりする。 女学生でなくても、当時はあまりカラフルなアオザイを来ている女性は少なかったと思う。 一般的にはやはり白のものが多かった。 今テレビで観るとカラフルなアオザイ全盛のようだが。 ~~~~~~~~~ 女子学生というと、スコールを想い出す。 冬をのぞいてサイゴンでは昼過ぎごろにスコールが来る。 一時間ぐらいでスコールは去るのだが、ヴィエトナムの人達はそれほど雨を気にしない。 私などすぐ雨宿りをしてしまうのだが、女子学生達は雨にぬれながら平気で自転車に乗っている。 だけど、私の方は平気でいられなくなっている。 雨にぬれながらも笑いさんざめきながら自転車で目の前を過ぎ去って行く彼女たちのアオザイは雨にぬれて・・・。 あの・・・、白いアオザイが濡れて肌にピッタリ張り付いて、事実上濡れた部分は裸同然ということになる。 あっ! これは見てはいけない! ・・・と思いながらも、思わず目を覆う私の指の隙間から、濡れた女神達を見てしまうのだ。 日本に多いロリコンのおじさん達! 航空運賃を払ってでもこの光景を見たいでしょう? スコールは、冬季以外、毎日必ず来るのだから、街の中心部で辛抱強く待っていれば、スコール+女子学生という夢伝説が実現します。 私はロリコンではありませんので・・・。 (今ごろ言い訳をしても遅いか?) ~~~~~~~~~ このバイク天国のサイゴンでは、いろんなバイクが乗られていたが、もちろんすべて日本製。 その日本製バイクにも序列があった。 ヴィエトナム人による人気は断トツでホンダ。 とにかく原付のフェラーリみたいな評価。 次にヤマハ、その次にスズキ、申し訳ないが「ドンジリに控えしは」・・・カワサキとなっていた。 日本人から見れば大型バイクではあるまいし、それほどメーカー間で差があるものかとみんな不思議がったものだ。 ところがヴィエトナム人に言わせると全然違うのだという。 特に耐久性においてそれがハッキリしているという。 ま、5人乗りまでしてバイクの究極の性能!を実地検証していた人達の統一意見だったのだから、その当時はそれに近い何かがあったのかも知れないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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