カテゴリ:🔴 C 【文化・歴史・宗教】
昨日の私のよた記事 「聖母マリアによるイエスの処女懐胎の謎(またはうそ)」 に対して、最後にbonbon さんからの長文のコメントをいただいた それに対して、私は時間が無くてまだレスを返すことが出来ないのが残念であるが、徐々にレスして行きたいと思う それとは別に、今日は、私のキリスト教に対する短いコメントを下記に述べることにした ―――― ◇ ―――― もともと、その身元や生涯の詳細な経歴がほとんどわかっていないユダヤ人イエス(またはイエスのモデルとなったあるユダヤ人男性)が行った説法が、パレスティナの多数の民衆に受け入れられ、その社会に対する影響を恐れたローマ帝国により処刑された 残された使徒達(主に漁民)や信奉者達によって、キリスト教の原型らしきものが形成されてゆき、ついに強い宗教的運動となった はじめは弾圧していたローマ帝国も、ついにその勢いに抗しきれなくなり、逆に帝国の政治に利用しようとの意図で、帝国の宗教として採用する この大帝国の宗教となったことにより、キリスト教はますます欧州内での力を得、さらに全世界に拡大して、世界の実権を握ることになる欧州文明の興隆と共に、ついに世界最大の人口を持つ、現代文明の基幹となる宗教になる ただし、イエスの実在およびその生涯の実像は、時代的な限界もあり、とうてい科学的に把握不可能であり、新約聖書やキリスト教世界内の言い伝えと同一のものでは無いはずである また、イエスが行ったという説教を中心にまとめられた各福音書は、果たしてイエスの教えを正確に反映しているのか? これも疑わしい 新約聖書を形成している各福音書は、決してイエスが書いたものではないし、さらにはその名の使徒が直接、執筆し編纂したものでもない その可能性が少ないながらもあるのは、当時、高等文化語であったギリシャ語を読み書きできた(と推測される)インテリのパウロぐらいであろう 他の使徒は主にイエスの説教に賛同した漁民出身の庶民であるから、話し言葉はアラム語であったと思われる さらに、多分、各使徒ごとに宗徒集団を形成して(例えば「パウロ派」とか)、各々の福音書を編纂しだした 仏教における仏典の作成とほぼ同様の状況である 4世紀の初の公会議で、キリスト教は初めて教義の統一や、異端の排除などを行って統一キリスト教の基礎を固めた その際に、異端として新約聖書から除外された福音書が多数ある こうして出来上がった各福音書を中心とする新約聖書が、ある意味でキリスト教そのものになった このようにいろんな福音書が、キリスト教の教義の中心であり、真実となった イエスは、自分で神の子であるとは言わなかったと言う しかし、現在のキリスト教では、異論もあるが、ほぼ神の子である 宗派によっては、イエスも神も、神である ただ、イエスを生んだだけのマリアも聖母に昇格した 昇格しなかったのは、「養父」ヨセフだけである (笑) キリスト教の世界制覇に連れて、ユダヤ教と旧約聖書も、民俗宗教から、準世界宗教に昇格した 旧約聖書の中の ○ 創世記 ○ エデンの園 ○ ノアの方舟 などまでが、ゴローバル・スタンダードとなった ある意味では、ユダヤ教の間接的世界制覇である まあ、これらは同根宗教のイスラムの「コーラン」においても同様の記述があるらしいのだが とすれば、一神教の世界制覇なのか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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