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かんべえさんが、こう言う記事を書いている
― ― ― ― <3月13日>(金) ○東洋経済新報社が主宰している「経済倶楽部」という連続講演会がある。不肖かんべえも、過去に3回ほど講師として招いてもらっているが、この会には素晴らしい点が3つある。 ○ひとつは頻度が高いということである。なにしろ毎週金曜日のお昼には、かならず東洋経済新報社の9階で実施している。これだけしょっちゅうやっていると、当代の名物講師はほとんどお声がかかる。なおかつ、その場で長く生き残るのは並大抵の苦労ではない。 ○次に客層が良いということである。当会の会員は、ほとんどが70歳以上という高齢の方々なのだが、毎回のように聞きに来ておられるから、とにかく耳が肥えている。しかも元銀行員であったり元ジャーナリストであったり、レベルが非常に高く、質問も高度である。かつて、ワシが電力問題について講演したところ、「私はかつて新聞記者として、松永安左衛門にインタビューしたことがある」という人に出くわして、大変感動した記憶がある。 ○3番目に、この会の議事録が素晴らしいのである。理事長さん(元・東洋経済新報社の社長さん)が、わざわざ自分でテープ起こしをまとめているくらいなので、とにかく実物以上に良い講演録が出来てしまう。講師としては、これが非常にありがたい。 ○で、この講演録を読んでいたら、昨年11月28日号の「早く行きたいアベノミクスの向こう側――取戻したがり病につける薬は?」という浜矩子・同志社大学教授の講演録が載っていた。これがなかなかに噴飯モノなのである。 ○どういう話であったかというと、エコノミストの講演でありながらほとんど数字は出てこない。とにかくアベノミクスはけしからん、自分は大嫌いだ、という内容なのであって、見出しを上げると、以下のようになる。 *サッチャー政権の末期に似てきた *取り戻したがり病の恐ろしさ *強い日本を取り戻すということ *国家と国民の関係が逆転 *うさん臭い地方創生と女性活用 *日本は壊れたホットプレート状態 *異次元緩和で日本はミイラ化する *最大の課題は貧困問題の解決 *矩を越えてはならない経済活動 *自国の通貨の価値を下げる愚行 ○とまあ、講演内容はさておくといたしまして、問題はレベルの高い質疑応答の部分なのであります。最初に質問に立った人は、「前回アホノミクスとおっしゃったので、今回はドアホノミクスぐらいに強まるのではないかなと思いましたけれども(笑い)」などと受けを拾いながら、黒田日銀総裁はディズニー映画における『魔法使いの弟子』のように、円安を止められなくなっているのではないか、と尋ねている。 ○これに対する浜先生のお答えが素晴らしい。 「ありうがとうございます。まさに黒田日銀総裁は魔法使いの弟子だと思いますね。非常にできの悪い弟子という感じです。(笑) 異次元緩和を始めたのはいいが終わり方が分からない。まったくそれもおっしゃるとおりだと思いますし、今の円安は彼らのコントロールを超えたところに入っていると思います。『魔法使いの弟子』というのはゲーテの詩の中に出てくる話ですが、ディズニー映画の「ファンタジア」ではミッキーマウスがその役をして、おさぼりでほうきに水をくませようとして魔法をかけて、ほうきはがんがん水をくんで、洪水のごとく水があふれかえっているのにそれを止められないから、おっしゃるように溺れ死ぬ。もうその段階に円安は来ていると思います。こんなペースでは120円がすぐそこに見えている。120円を超えたら150円までは一気に行く。150円を超えたら200円。この辺は完全に暴落で円に値段がつかないという方向に行く。そこの寸前まで来ていると思います」 ○ワシが聴衆の中にいたら、おもわず「ええっ?」と声を上げるところである。1ドル200円ですか。そうなんですか。はい。 ○そうしたら、客層がいいものだから、次の次にこんな質問者が登場するのである。 会員 アホノミクスということについては120%ぐらい先生のお説に賛成ですから、あちらこちらで私も使わせていただいているのですが、かつて先生は1ドル=50円説をおとりになって、そのときに通貨というのはその国の尊厳を表すものだから、50円になるほど日本の尊厳が高いとは思えないなと思ってお話に少し違和感がありました。あの説は今はどうお考えでしょうか ○いやー、いいご質問ですね。特に冒頭部分で、「120%賛成」と言っているところが技能賞です。これは講師としては、真面目に受けて立つしかありません。衆人環視の下、われらが浜先生のお答は以下の通りでした。 浜 私の考えは全然変わっておりません。自然体でいけばその辺に落ち着いていくだろうと考えています。しかしながら、これもアホノミクスの登場によって、本来向かうべき流れと全然違う流れが形成されてしまって、これは政策が明らかに意図的にもたらした円安志向です。円安をもたらすような金融政策、通貨政策が展開されているとなれば、今のようになっていくのは当たり前です。しかし、そういう政策要因を除去した状態を改めて眺めれば、1ドル=50円ぐらいのところが収まりどころだという考えは全然変わっておりません。 (中略) 変わっていないですが、いちばん最初のご質問とのかかわりで、であるにもかかわらず、取り返しのつかない方向で円の暴落、円の価値が消え去るという方向に向かうスピードがどんどん上がってしまっている。今そういう状況になっていると思います。だから、これを100年後ぐらいの人たちが分析するときには、あれよあれよという感じを持つと思いますね。こんなはずではないのに、こういうものが出てくるとこうなるかと。歴史に名を残す大失策といいますか、一大事件になるのではないか。 ○えー、昔、浜先生が「1ドルは50円になりますわよ、おーほっほっほ」と笑っておられたときは、「そうなるから日本経済は地獄を見ることになりますわよ。ザマーミロ」という文脈でおっしゃっておられたと理解しておりましたのですが、今度は「1ドルは200円になりますわよ、黒田が悪いんだ、このどアホ」ということになったのでしょうか。いやもう、浜先生、少しFX取引とかやられてみてはいかがでしょうか。そうしたら、もうちょっと為替というものの現実が身に染みて感じられると思うのでありますが。どっとはらい。 ―――― 私の意見 ―――― めずらしく、かんべえさんが、浜矩子大先生(笑)を、ケチョンケチョンに書いている 私も、以前から、この浜矩子大先生は、インチキだと思ってきたので、胸のすく思いである そうなんだよ 経済学者?なのに、意見主張に、その根拠となる数字は全く出て来ない ただ、日本円は、50円になるから、とは、1年ほど前に、ハッキリ言っていた 今度は、200円?(笑) 冗談も、ほどほどに(笑) と言うか、根拠を示さないのだから、もう、なんでも言える 日本がいくら金融政策・通貨政策を操っても、国際情勢というものがある それが、この人には、全くわかっていない(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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