カテゴリ:V 【過去ログ 迫田さおり選手 その2】
世界大会での長岡望悠選手が心配です
国内無双の長岡選手も、世界大会では、今のところ、余り通用していません 私のひいきめでは、 リオのシャットは、調整段階のご愛敬 むしろ、思いきりの良さの証拠 WC本番ともなれば、リオは、ブラジル遠征で30得点を挙げた高いジャンプで 調整大会であったWGPとは、様変わりの活躍を見せるはずです しかし、目のあるファンならわかっていることと思いますが 重大な指摘をしておきます ● 本当に心配すべきは、長岡選手の方でしょう ● しかも、長岡選手が世界大会で通用するレベルになるのは 本質的な問題があるために困難 ― ― ― ― 順次、説明するつもりですが まず、 私の見るところ そもそも V.リーグでの「無双の長岡」とは 「久光の特殊戦術の賜」です これについては、後ほど、説明しますが だから 長岡選手の問題は、簡単に短期間で解決可能な問題ではありません ― ― ― ― 本来、守備型のチームだった久光の監督になった中田監督は、 どうしても勝てない「宿敵東レ」の火力に対抗するために、 「長岡専用・逆算アタック戦術」を作り上げた それは 久光という単独チームならではの特殊戦術で 長岡は、その戦術の中で、最終兵器として作り上げられた、やや特殊なエース これが、私の、見方です ― ― ― ― だから、世界大会で、汎用的に通用する、しかも、実績を上げてきたリオとは 基本的に異なる要素が長岡にはある それだけに、長岡の改善は、容易では無い 私の、この考えを、これから説明して行きます ― ― ― ― その久光の、長岡戦術とは 1 レセプションまたはディグからセッターへのパスは、速く早く (低さも厭わない) 2 セッターがそれを速く早い平行トス 3 同時にMBがおとりに跳んでいて 4 敵のブロックを振りきったところで 5 長岡がファーストテンポ・短いステップインで、切れ込んでストレートを抜く この「5」を実現するためのお膳立てとしての「1 ~ 4」が この鉄壁の長岡専用のスピード戦術なのです これがわかりきっているのに、 V.リーグの各チームは、無能にも、何ら策を打てなかった ― ― ― ― ところが! 世界大会になると、環境・条件が違います (1) まず、長岡以外の構成員が違うのです チームは、単独久光ではなく、全日本 ・ 久光メンバーは長岡本人のみ ・ または、試合によって、プラス、セッター古藤 ・ または、試合によって、それにプラス、石井優希 いずれにしても、長岡にとって 最も重要なのは、セッター古藤ですが その他にも、上記のフォーメーションには久光の他のメンバーも協力して盛り上げています しかし、全日本で、保証されているのは、古藤がコントロール出来る「2」 つまり、「2 セッターがそれを速く早い平行トス」 それに、長岡自身が実現できる「5」 つまり 「5 長岡がファーストテンポ・短いステップインで、切れ込んでストレートを抜く」 つまり、「1」と「5」だけなのです 中抜き、なのです 「1 ~ 5}すべてが有機的に総合的に流れて初めて 長岡の切れ味鋭いショットが可能になります しかし、全日本では、 一見、これと同じようでも 微妙な違いが、「5」の完成形を乱します いくら、古藤だけが、がんばって、速い平行トスを上げても 相手のブロックが振りきられる状況は、なかなか、期待できない (2) 次に、相手のブロックが、 国際的に見て世界最弱のV.リーグのMBとは、違い過ぎます 世界のブロックは ・ 高身長揃いの高いブロック ・ 高速の横移動 ・ 組織だったブロック ・ 思いきり「ルーフ」してくるブロックの手 (ルーフ=屋根のひさし) V.リーグでは、相手ブロックを、常に、1枚か、1枚半に振れていた古藤も 世界大会では、振り切れません ― ― ― ― V.リーグでは希な、高い二枚ブロックに対して、 V.リーグとは違って、スピードだけでは対処しきれない長岡は しかたなく、スィングアークを大きくしてジャンプを高くして 「高い打点」で対処しようとしますが スィングアールを大きく、つまり、大振りになると 長岡の武器である、コンパクトで鋭いスィング・スピードが失われ なおかつ 大ぶりなために、相手ブロックの予測を呼び込んでしまい さらに、シャット率が高くなる どうも、この、悪循環のように見えます ― ― ― ― 以上は、素人の私の見立てですが 素人の私に、解決法など、さらに、思い浮かびません 少なくとも、相手ブロックそのものは、いくら対策を立てたところで 変わらない訳ですから 長岡の方の対処を変えないと仕方がありません ― ― ― ― 名案など、ありそうにありませんが 一つの考え方として はじめから二枚ブロックを前提として 泥臭く、ブロックアウト、間チャン、フェイントなど あらゆる手段を尽くすことぐらいか? V.リーグでの長岡は 相手ブロックにワンタッチもさせずに易々と決め切れましたが その成功体験が、逆に、世界大会では、邪魔になるのかも知れません お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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