カテゴリ:IH【健康・医学情報】
睡眠中に足がつる…「こむら返り」の原因って? All About 2018/02/25 17:45
一瞬にして眠りを破る「こむら返り」とは これまでの調査では、一般人では16%以上、50歳以上になるとほぼ全員が一生のうちに一度はこむら返りを経験すると報告されています。また、2ヶ月に1回こむら返りを経験している人は、60歳以上で33%、80歳以上になると50%、つまり半分の人が2ヶ月に1回は睡眠中にこむら返りが起こっているのです。そのうち60歳以上の6%は、毎晩こむら返りに襲われていると言います。
睡眠中にこむら返りが起こると目覚めたり、意識の上では目覚めなくても脳波上の覚醒反応が起こったりします。そのため、睡眠が分断されて睡眠時間が短くなります。また、慢性的にこむら返りが起こる人に睡眠時ポリグラフ検査をしてみると、ふつうでは見られない筋肉の活動が記録されます。つまり、筋肉がつりやすい状態になっているということです。
■神経や筋肉の病気 神経や筋肉を傷める病気にかかると、こむら返りが起こりやすくなります。たとえば、以下のような病気です。 ●糖尿病 ●肝硬変 ●副甲状腺機能低下症 ●甲状腺機能低下症 ●筋萎縮性側索硬化症 ●関節炎 ●腰椎の病気 ●体液や電解質の異常 女性の場合は妊娠するとこむら返りが起こりやすくなりますが、多くの人は出産すると治ります。 ■薬剤の副作用 下記に示す薬剤の副作用として、睡眠中にこむら返りが起こることがあります。 ●降圧薬:利尿薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、カルシウム拮抗薬、β遮断薬 ●フィブラート系の高脂血症治療薬 ●女性および男性ホルモン ●インスリン(インシュリン)注射 また、アルコールも飲みすぎると危険ですから注意が必要です。
毎年冬になるとこむら返りを繰り返す人は、ぬるめのお風呂にゆっくり入ったり、湯たんぽなどで足元を温めたりすると予防になります。また、仰向けで重い掛け布団で寝ると、足首が伸びてふくらはぎの筋肉が緩み、こむら返りが起きやすくなります。そんなときは、横向きで眠るか、軽い掛け布団に替えてみましょう。 人によっては、ツボ押しも効果的です。こむら返りに効くツボとしては、「承山」や「承筋」などが知られています。承山はアキレス腱の真ん中を膝のほうに上がってきて、硬い腱が柔らかい筋に変わるところにあります。承筋のツボはふくらはぎの筋肉の一番太いところの真ん中にあります。これらのツボはこむら返りの予防だけでなく、起こっているときの対処法にもなります。
こむら返りが慢性的に起こるようになったら、早めに医師に相談しましょう。保険適用はありませんが、筋弛緩薬や抗てんかん薬、芍薬甘草湯などの漢方薬がよく処方されます。マグネシウムや亜鉛、ビタミンEが効くこともあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.03.01 21:54:27
コメント(0) | コメントを書く
[IH【健康・医学情報】] カテゴリの最新記事
|
|