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ーーー 記事 ーーー 【武漢ウイルス】 中国と欧米諸国が立場逆転の皮肉 物資支援に苛立ちも ※女性セブン2020年4月23日号 2020/04/13 07:00 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授の篠田英朗さんが話す。 「ウイルスの発生源といわれている中国が、国家権力を駆使した強権的なやり方で、瞬く間に回復した。一方で、自由主義国家であるアメリカとヨーロッパは、いまだ感染拡大が続いている。アメリカのトランプ大統領が新型コロナウイルスを“中国ウイルス”と発言するなど、中国へのいら立ちを募らせたこともあった。 発生源かつ社会主義国である中国に屈服したくないというプライドはあっても、結果的に自分たちはウイルスを抑え込めていない。それがおもしろくないのでしょう。欧米諸国からすれば、いまの中国のやっていることは、火事場泥棒が人助けをしているようなものなのです」 4月1日にイギリスのBBCが報じた内容によれば、中国から物資支援を受けたオランダやスペイン、トルコなどの保健省が「中国からの医療物資は品質が悪いので使用しない」と批判しているという。 「ベストセラーになったジャレド・ダイアモンドの著書『銃・病原菌・鉄』によれば、大航海時代にヨーロッパ人が南北アメリカ大陸を征服したのは、病原菌を持ち込むことによって原住民を殺戮したからです。それがいまは中国からもたらされたウイルスによって、かつては病原菌で他国を征服した欧米諸国が“支配”されている。あまりに皮肉な構図が繰り返されているのです」(篠田さん) 病原菌を持ち込むことによって原住民を殺戮したからです。それがいまは中国からもたらされたウイルスによって、 かつては病原菌で他国を征服した欧米諸国が“支配”されている。 あまりに皮肉な構図が繰り返されているのです」(篠田さん)
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