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【ゴルフ】 渋野日向子、全米制覇の可能性 そして日本勢の躍進 【岡本綾子に聞く女子ツアー】 1/3(日) 12:00配信 ゴルフ情報ALBA.Net 岡本綾子 聞き手・小川淳子 日本だけでなく、世界中のゴルフツアーが中止や延期を余儀なくされた2020年。そんな中で、全米女子オープンは6月から12月に延期され行われました。日本からも19人が参戦。例年なら、予選会からの出場枠が多い大会ですが、2020年はそれが行えませんでした。その影響でロレックス(女子世界)ランキングからの出場選手が多くなったということです。 それにしても、日本勢がこれほど出場したのはうれしかったですね。ロレックスランキングというものがこの世にできたことがすべて、といってもいいでしょう。世界の女子ゴルフ界が一つになる形で、2006年2月に第1回ランキングが発表されています。メジャーなどの出場権に使われ始めたことと、2014年から日本をはじめ米国以外でも最終予選が行われるようになったことで、全米女子オープンへの道は大きく広がりました。米国ツアーでの活躍や、予選会から出場する以外は、各ツアーの前年度上位選手などに出場が限られていたそれ以前とは、大きな違いです。 ここ何年か若い選手を教えている中で言っているのが「国内の試合で頑張ってワールド(ロレックス)ランキングを安定して上げていけば、絶対海外の試合(メジャー)に出られるようになるから」ということ。宮里藍さんが米ツアーに行かず、ずっと日本でプレーしていたとしても、メジャーには出場できたでしょう。それほど、世界の舞台との距離は近くなっています。 全米女子オープン初日の前日に繰り上げ出場となった渡邉彩香選手を含め、19人もの日本勢が出場できた2020年は、特殊な状況ではありました。それでも「やっとそう(たくさんの日本人選手が出場するように)なった」と感慨深いものがありました。海外がすべてというわけではありませんが、日本で安定した結果を出していれば、いつの間にか海外の大きな試合に出られる。そういう日が必ず来ると思っていたからです。日本選手が多ければ、お互いに「(頑張って)戦ってるね」と感じられるのも、心強いことです。 単独首位で最終日を迎えた渋野日向子選手には、2019年全英女子オープンに続くメジャー2勝目の期待がかかりました。けれども結果的に、上がり3連続バーディのキム・イェリム選手に優勝をさらわれてしまいました。あのプレーをされては、仕方ないでしょう。 カップの周り360度の中で、読みやすくて打ちやすく、入る確率が一番高いラインというのが必ずあるものです。優勝したキム選手も、2位タイとなったコ・ジンヨン選手も、ピン位置を振って来るUSGA(全米ゴルフ協会)の難しいセッティングの中でも、必ずそのラインに打つプレーをし続けていました。高いボールでスピンをかける、かけないという狙い方ではなく、スピンを殺して手前からコロコロ転がすようにする計算されたショットは、本当に見応えがありました。 渋野選手に関して言えば、全英優勝の時よりショットの精度が上がり、下りのアプローチもかなり上手になっていたのは感じました。けれどもやっぱり、グリーンには乗るけれども、難しいラインにつけてしまうことが1ラウンドに2~3ホールは見られました。そうなると、3パットしてボギーの確率が出てきてしまう。そうでなくても、バーディは取れない。1ラウンドに2~3回なら4日間にすればずいぶんの回数になり、大きく響いてきます。 私はテレビ解説をしていたので、オンエアにならない映像もたくさん見ました。名前も知らないような選手も含めて、同じホールをプレーする様子を何十人も見て、カップ回りの360度のうち、一番入るラインがわかる。そこで改めて感じるのは『ショットの精度=攻め方』なんだな、ということでした。練習ラウンドでコースをチェックした後、コンディションに応じた攻め方で一番確率の高いラインを狙う。そのために、スライスをかけたりフックをかけたり、高いボールを打ったり低いボールを打ったりできると、ゴルフはもっと楽しくなります。メジャーの舞台での優勝争いから、そんなことがわかると、可能性はもっと広がるでしょう。 それにしても、今回、2つのコースで予選ラウンドを行ったのは画期的でしたね。陽の短い12月の開催でも、156人を出場させてトーナメントとしてしっかりやる、というUSGAの姿勢がハッキリと伝わってきました。JGA(日本ゴルフ協会)にはない発想でしょう。
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最終更新日
2021.10.12 18:30:18
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