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ランニングの健康におよぼす効用
2021年02月08日RA 本『最高のランニングのための科学』ククゼラ 早川書房 あなたは走っていますか?もし、まだであれば走りましょう。今日は本の紹介です。直接的に英語に関係したことは何も出て来ません。脳のパワーをアップさせるヒントがあるはずです。 saiko 書名:最高のランニングのための科学──ケガしない走り方、歩き方 著: マーク・ククゼラ 訳: 近藤 隆文 ISBN 9784152099846 刊行日: 2020/11/19 価格:2,420円税込み 早川書房のウェブサイトからコピー: ランナーにケガはつきもの。どうやったらそのケガを防ぎ、ストレスフリーにランニングを楽しめるのか。ビギナー、ベテラン・ランナーがともに抱えるこの問題の革新的な解決方法を、最新の科学研究にもとづきわかりやすく伝えるランニング読み物! 図版多数。(引用終わり) 人間に体毛がほとんどない理由、それは人間だけが活動的だからです。他の類人猿にはない大きな特徴です。体毛がないおかげで、人間は獲物をずっと追いかけることができます。獣は長時間運動をするようにはできていません。肉食獣は短時間だけ猛スピードで走ることができますが、1分以内に止める必要があります。獲物となる獣も走り続ける必要はないので生き延びてもすぐに走りを止めます。このため長距離を歩いたり走ったりすることはできません。しかし人間だけはできます。できるのではなく、そうするように進化してきました。そのため不要なものは、毛皮でしたので、人類にはほとんど体毛はなくなりました。その代わり汗をかくようになりました。このため人間に追いかけられる小型獣は、逃げる途中で熱中症になり倒れます。人間はそれを待ちながら、走り、歩き、追いかけるだけです。本来果実食の類人猿よりはるかに栄養非効率なサイズの大脳を得た理由は、それが栄養的に可能になったから。つまり人間は狩りにより栄養水準を向上させることが可能になったのです。 現代の人間の肉体、精神の不健康は、活動的でなくなったことに由来するものが大半だと考えられています。ではどのように走るべきか。それはそれで大きな課題です。この本にも解説がありますが、別の著者の本も参考になるかも知れません。たとえば、ダニエル・リーバーマンの、『人体六〇〇万年史──科学が明かす進化・健康・疾病』 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)上下です。 有酸素運動にはニューロン新生という働きもあります。 脳における新しいニューロンの成長です。 それはBDNF (brain-derived neurotrophic factor)脳由来神経栄養因子と呼ばれるもので、ニューロン新生を後押しし、既存のニューロンを育てて、認知機能の改善、うつや不安の緩和とも関係がある、そうです。検索すると、BDNFは多くの神経疾患に関係しているとのことです。血中のBDNFを高めるためには、走る、ということが貢献しているのですね。 走ることで筋肉、脳などに毛細血管がどんどん発達します。 これが脳のゴミを取り去ってくれます。 おそらく、これが走ることが脳の健康に良い理由の一つだと最近考えられるようになりました。 また、この本には書かれていませんが、 脛骨(スネの骨)には「センサー」が内蔵されていて、よく歩き走ると、ドーパミンなどかなり多種の内分泌物の発生量が運動しない場合よりもかなり増えることが最近知られてきました。これにより、骨密度が向上したり、認知症が発生しにくくなると考えられています。 初めて読む方にはチンプンカンプンかも知れませんが、これはアスレティック指向の人には常識ですよね。走ることにはリスクもあります。正しく走るためにしなければならないこともたくさんあります。 靴の選び方、 足の使い方、 脚の鍛え方、などなど。 さて、私の実感として、走ると脳の記憶力が少しよくなる感じがします。 思い込みかも知れません。(思い込みでもリターンがあればOKですけどね。)ですが、爽快感もあるし、私はプラスがマイナスを大いに上回ると考えています。他のスポーツでも良いのです。 その中で最も人間の本能に根ざした活動、それはランニングだと思います。歳を取ると、肺など循環器の能力は下がり続けます。 体力にふさわしいスピードは年齢、体力により異なりますが、スロージョグと呼ばれるスピード、たいていは10km/h以下で十分な効果が期待できます。これだと下肢の怪我のリスクを最小限にできます。 若いうちは運動不足のマイナスに気づきにくいかも知れません。 でもあなたの英語の勉強にもきっとプラスの効果をもたらすと思います。 眠りも格段に深くなります。でも気を付けないと今度は、ランニング中毒になるかも知れません。それはともかくとして、もしあなたが定期的に走っていないのでしたら、ぜひ走ってみましょう。最初は歩きからスタートですね。一度書店で上記の本を立ち読みしてはいかがでしょうか。著者の名前はDr Mark Cucuzzellaです。
(alex99) こんなに効用を並べられると、明日にでもランニングを始めよう! と言う気持ちになるが 私は学生時代には山岳部 社会人になってからは自転車・サイクリング だった あるサイクリングを勧める本では サイクリングが 足腰を痛めることなく 有酸素運動ができる理想的な運動 と主張していた 私もそう思う それに、トコトコ、地味に、みっともなく(コレコレ) ランニングなどは私の性分に合わない スピード感のあるサイクリング・自転車の効用を探してみよう (結局ランニングはしないのか?)(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.03.06 13:26:53
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