カテゴリ:🔴 【ウクライナ戦争・ロシア】
ロシア大手ズベルバンク欧州部門、破綻の恐れ ECB指摘 ウクライナ侵攻 2022年2月28日 16:56 ロシアの通貨ルーブル 【ベルリン=石川潤】 欧州中央銀行(ECB)は28日、ロシア大手のズベルバンクの欧州部門が「破綻しつつある、または破綻しそうだ」とする声明を公表した。 ロシアのウクライナ侵攻に伴う緊張の高まりで預金が大量に流出しているためだ。 ECBは「近い将来、債務を払えなくなる可能性が高い」と分析している。 (alex99) ズベルBANKはロシア最大手の銀行である ECBの銀行監督部門がズベルバンク・ヨーロッパと、クロアチアとスロベニアにある2つの子会社について評価した。 「地政学的な緊張」で銀行の評判が影響を受け、流動性の状況が悪化している。 状況を改善するための「利用可能な手段」がグループ全体にも、それぞれの子会社にもないと指摘した。 ズベルバンク・ヨーロッパはオーストリアに本拠を置き、ECBが直接監督する主要金融機関の1つだ。 2021年末時点の資産規模は136億ユーロ(約1兆7000億円)。 ロシア政府が株式の過半を保有するズベルバンクの完全子会社だ。 米欧はロシアの大手銀行への金融制裁を強めている。 26日には、米欧カナダの6カ国と欧州連合(EU)が、国際決済網である国際銀行間通信協会(SWIFT)からロシアの一部銀行を排除する方針を表明している。 欧州の金融市場への影響についてECBが注視している。 ―――― コメント ―――― 白井さゆり 慶應義塾大学総合政策学部 教授 分析・考察 おそらくロシアの市民は外貨をできるだけ得ようと奔走しており、同時に銀行が破綻する前に預金を引き出そうと取り付け騒ぎが起きていると見られる。 ロシア中央銀行は本日金融機関に対して流動性支援を実施したが、しばらくこうした支援は続くだろう。 ただ結果として、ルーブル安につながり、ロシアの金融システムは安定しないのではないか。 一方で、ロシアのエネルギー・資源が確保できなくなると欧州だけでなく世界の食料価格や原材料価格を通じて世界経済に打撃を及ぼしそうだ。 西側とロシアのどちらが交渉力をもつか、見極めは難しい。 2022年2月28日 18:57 (2022年2月28日 19:15更新) ―――― コメント ―――― 滝田洋一 日本経済新聞社 編集委員 ひとこと解説 これは大ニュースです。 実はロシアで外資企業に勤めるロシア人は給与をドル建てで受け取っている人が多いのですが、ドルの送金が停止した結果、ロシアの銀行のドル資金が枯渇し、給与を受け取れない状況だというのです。 そんな情報を耳にするにつけ、ズベルバンクの欧州部門から大量の預金流出という事態は、さもありなむと思われます。 仮にズベルバンクの欧州部門が破綻すれば、金融制裁は別にしても、ロシアの企業や金融機関との取引に二の足を踏む動きが加速するでしょう。 その先に待ち受けているのは、1998年8月に起きたロシアのデフォルト(債務不履行)です。 金融市場からのプーチン大統領への退任勧告は、いよいよ強まっています。 2022年2月28日 19:09 (2022年2月28日 19:16更新)
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最終更新日
2022.02.28 20:54:07
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