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May 15, 2024
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みなさんこんばんは。ロシアのプーチン大統領の就任式が7日行われ、通算で5期目となる任期が始まりました。今日から3日間フランス小説を紹介します。

マノン・レスコー
Historie Du Chevalier Des Grieux Et De Manon Lescaut
アントワーヌ・フランソワ・プレヴォ
光文社古典新訳文庫

まず著者の経歴に驚く。ほぼ主人公シュヴァリエと被る。10代で修道院に入るが脱走しまくり。なんでもその時天職が作家だと気づいたらしい。国外逃亡し、その間に書いた本が大ヒット。これはサクセスストーリーと言っていいのか。はて。」

 本作は話中話である。ルーアンから帰る途中の私が、途中の宿屋で救護院から連れてきた娘とそれに付き従う若者を見かける。その若者こそシュヴァリエ・ド・グリュ。彼がついてきた女性がマノン・レスコーだ。

 物語の語り手デ・グリュは何度となく反省する。
「いったいどういう宿命によって、これほど罪深い人間になってしまったのだろう。愛は無垢な情熱だ。それがぼくにとってはなぜ、災いと放蕩の源となってしまったのか。」
 
 しかし、何度自問自答しても無駄なのだ。常に美少女マノン・レスコーに出会うと彼女の魅力にメロメロ。破滅的な生活に突入。友人や家族がまっとうな暮らしに戻そうとしても、まるでだめ。マノンが自分を裏切っていると知っても、「彼女は悪くない。相手が悪い。」ああ、これはだめんずの陥るループだ。そして、だめんずとだめんずが揃うと最強!ではなく、地獄のだめんずロードをただ辿るしかない。シュヴァリエをずっと見守る学友ティベルジュが、本当に報われない。シュヴァリエは何度となく彼を騙して金を手に入れ、果ては借金させてまでマノンに貢ぐ。こういうまっとうな人は、マノン達とは関わらない方がいい。
しかし
「なぜ俗世に留まっているのか、わかるかい。なぜすぐさま隠遁生活に入らないのか?それはひとえに、きみに対する深い友情のためなんだよ。ぼくはきみがそれほど抜きんでた心と精神の持ち主であるかを知っている。どんな善行であれ、きみにできないことなど何ひとつない」

と、だめんずシュヴァリエにとことん入れ込む。マノンではない。
「きみが徳を愛す人間であることはわかっている。ただ激しい恋の情熱ゆえにそこから引き離されているだけなんだ」

なんだかとても美しい言葉で善人説をぶつのはいいが、シュヴァリエ勢いで人も殺してるから!ティベルジュのシュヴァリエへの尽くしっぷりは、また、だめんずのパートナーに尽くすそれのようにも見える。今で言うところのBL的匂いもする。彼の側から見た物語を、是非聞いてみたい。


2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。

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最終更新日  May 15, 2024 12:00:30 AM
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