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May 16, 2024
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みなさんこんばんは。俳優のルイス・ゴセット・ジュニアが亡くなりましたね。
今日もフランス小説を紹介します。今日はフローベールの作品を紹介します。

ボヴァリー夫人
Madame Bovery
ギュスターヴ・フローベール
新潮文庫

タイトルがボヴァリー夫人なので、てっきりエンマの生い立ちから始まるのかと思っていたが、彼女が登場するのはp28。それまでは、彼女の夫となるシャルル・ボヴァリーの生い立ちを紹介している。父親が外科医補だったが、どうやら「医は仁術」タイプではなく、持参金目当ての結婚をして、金を使い果たした後は、製造業やら農業に手を出すものの、全て失敗。夫の轍を踏ませまいとして母親は息子に期待をかける。おやまあそんなバックグラウンドが。母親の努力の甲斐あって、開業医試験に合格したシャルルは、母の言うままにトストという町に向かう。そこには高齢の医者が一人しかおらず、競争相手がいないからだ。そして次はこれも母親が決めてくるが、執達吏の未亡人で45で、年金収入ありの女性が嫁に決まる。いやいや何だかシャルルが気の毒になってきたぞ。未亡人だから悪いというのではなく、最初の結婚は自分の意思が無視されてるし、次の妻は…修道院の寄宿学校出身という純粋培養のお嬢様かと思いきや、恋に恋する乙女が高じて、あれだしね。ポールとヴィルジニーを愛読したと書かれているが、プラトニックの極みのあの本を読んで、なんでああなるかねぇ。
「もちろん、すべての夫がいまの夫のような男ではないだろう。その夫は美男子で、才気煥発で、気品があり、魅力的だったかもしれず、修道院の寄宿学校の旧友たちが結婚した相手はきっとそうだったろう。」
「彼女が思うに、恋愛とは電光石火の華々しい輝きをともなってとつぜん起こるはずおもので―天空の荒れ狂う嵐が人生に容赦なく遅いかかり、これを転覆し、木っ端のように意思をもぎとり、心をそっくり奈落へと奪い去るものでなければならなかった。」

まあ、最初は皆夢見る夢子である。そして、普通はないものねだりで終わる所を、エンマの場合は格好のお相手がいた。青年書記レオンと女の扱いに長けたロドルフだ。しかし彼らとて、エンマに男を見る目があれば、両名とも、恋愛小説に描かれる理想の男性などではなく、見掛け倒しの軽い男だとわかったはずだ。夫をないがしろにして、借金を重ねたエンマは、やがて破滅の一途を辿る。娘を生んだにも拘わらず、彼女には全く母性というものが見られない点も、逆にリアルだった。

2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。

ボヴァリー夫人 (新潮文庫) [ フローベール ]​​楽天ブックス






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最終更新日  May 16, 2024 12:00:28 AM
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