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再出発日記

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2008年06月22日
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カテゴリ:邦画(08)
この五月に死んだ父親は小さな畑を残した。畑仕事が趣味の一つだった彼は、最期の日々にいろいろ種付けをして、半年の間に食べきれないほどのキャベツやら、ブロッコリーやら、いろんな花を実らせた。死んだときには白い紫蘭が満開だった。(この花の名前がずっとわからなかった。)

「畑の草取りを必ず10日ごとにすること。」それならば、一時間ほどですむし、手間もかからない、と言うのが彼の遺言だった。結局いまは二週間に一回ぐらいの割合で、草取りをしている。私は畑仕事はしたことがない。だから彼もしろとは言わなかった。だけども、ただ草取りをして畑を管理していると、やはりなんか植えたくなるのが人情と言うものだ。私は畑の一部を鍬を持って耕し、でこぼこの床を作って、アスパラとひまわりと、コスモスの種を植えた。それが五日前。毎日ジョロで水を遣る。芽がずっと出てこない。この二三日の雨で、やっと花の芽が出てきた。嬉しい。死んだ父はそうやって魔術を使って息子を動かしている。
西の魔女が死んだ.jpg
「西の魔女が死んだ」を観た。
監督・脚本 : 長崎俊一
出演 : サチ・パーカー 、 高橋真悠 、 りょう 、 大森南朋 、 高橋克実


題名から受ける印象とは違い、人の死をどう受け止めるか、がテーマではない。
珍しくミニシアターが満席近い。八割がたが老若女性である。けれども男には難しい映画ではない。そうか。こうやって、子供は大人になっていく練習をしていかなくちゃならないんだ、と男女ともに教えてくれる映画である。

有名な原作である。読んでいる人は多いと思う。私も読んでいる。映画は驚くほど、原作に忠実だった。それはマイナス点ではない。原作のイメージを壊さないで、忠実に描くということが如何に難しいことかを映画ファンならばよーく知っている。内容は西の魔女こと、おばあちゃんとクォーターハーフの舞とのほとんど二人芝居であるが、出てくる登場人物が皆納得の配役なのだ。特におばあちゃんをやったサチ・パーカーは素晴らしかった。そうなんだ、おばあちゃんはこのように、歌うようにいつも話して、本当にやさしく舞のことを考えてくれる人だったんだ。登校拒否にはいった舞に一番必要なことを次々と舞に働きかける。原作の通りだけど、映像で、あの家とその周りの自然を感じることが出来て幸せだった。

魔女修行の第一弾は、規則正しい生活のプランを立てて、それを実行するということ。本当だ。それは本当に難しい。けれども、もっと難しいことを、舞は発見し、おばあさんは舞に働きかけ、そして自分で見つける。

死んでゆく物語ではない。生きてゆく知恵を見つける物語である。





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最終更新日  2008年06月23日 02時13分01秒
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