カテゴリ:🔴 【ニュース・時事・政治・経済・社会】
日本の新聞記事は主観的・情緒的であるところが特徴的だと思う。
海外の新聞、特に英国の高級紙は客観的な記事が多いし、意見・論調は署名つきのものが多く、その人の責任において主義主張を示す。 日本の新聞のみならず、夜のいわゆるテレビ・ニュース・ショー、例えばテレビ朝日のニュースステーションなど、事実の報道と分析はそれなりにあるのだが、ニュースのアナウンスが終わった直後にメインキャスターとアシスタント・アナウンサー達が、そのニュースをめぐって個人的に感想を述べあう。 厳しすぎるといわれるかも知れないが、私はニュースを読むためだけに雇用されているアナウンサーが、ニュースを扱う番組で軽々しくコメントするなよ、と言いたい。 新入社員に毛が生えた程度で、政治問題などをコメントするほどの教養と経験はまだ持っていない若いアナウンサーが、気軽に軽率に個人的な感想をのべるということは反則行為だな~と思う。 若い人の意見を聞くという別の番組であれば別だが。 政治をさかなのつまにお笑いを展開するヴァラエティー番組とは話が違うのだ。 ニュース番組の中でのニュースは真実を伝えているとなんとなく信じている人も多い中で、そのコメントが大きな影響を与えるのだから。 アナウンサーが「庶民」の声を代表しているわけでもないんだから。 ーーーー ◇ ーーーー 英米のニュース番組ではキャスターは原則として個人的なコメントをしない。 事実を淡々と伝える。 コメントするコメンテイターは別にいる。 ゲスト・コメンテイターの場合も多い。 機能・能力・役割を明確に分けて、情報を発信しているのだ。 ―――― ◇ ―――― その点、ニュースステーションの久米宏氏は自分の政治的スタンスをちゅうちょ無くニュース報道の中に織り込む。 ニュースを読んだ後に、すぐ姿勢を変えてこんどは自分自身の意見を述べる。 ニュース情報の発信と彼個人の意見の発信の両方を同時に行っている。 まあ、彼個人だけの責任ではなくてこのニュースショーという日本独特の番組そのものが、ニュース報道とニュースに対する意見番組の両方を兼ねているような混合的性格なのだ。 その結果、どこまでがニュースでどこからがキャスターの個人的意見なのか? 観ているうちにその境界を意識しなくなって、結果的にキャスターの政治的意見にニュースが上塗り・色づけされることになる。 久米氏はもっと独特の名人芸を持っている。 ニュースを読み終わった後、そのニュースが自分の気に入らない内容であった場合は、手の持ったボールペンをあたかも不潔なものであるかのようポイと投げ捨てて、すねたように横を向く表情をしてみせるのだ。 これで視聴者は久米氏が今のニュースの内容に対して不満であり、このジェスチャーが抗議の意味を持っていることがハッキリわかって、久米氏の考え方に、多かれ少なかれ誘導されるのである。 最近日本テレビが無意識の人間にある意識を誘導するサブミナル効果のある違法画像を流して問題になったが、久米氏などはとっくにこれを愛用しているわけである。 頭のいい男である。 ―――― ◇ ―――― 筑紫哲也氏もリベラルな意見を持つキャスターとして著名だ。 著名すぎて後継のキャスターが見つからない。 複数の週刊誌情報(週刊文春と週刊新潮だったと思う)によれば、番組内での彼のコメントは番組のスタッフが原稿書きをするのだという。 本当なら、養老孟司氏の「バカの壁」が新潮社の編集者がゴーストライターになって書いたという、業界のもっぱらの噂と同様の状況なのである。 (この日記を書いた後、東京犬さんからBBSに投稿があり「ゴーストライターが書いたという事実を養老氏自身が公言している」との情報をいただいた。おどろいた。) 関西ローカルではあるが「やしきたかじん」という歌手が持つ芸能界内幕暴露番組がある。 やしきたかじんは歌手が本職ではあるが、ジャーナリスティックな感覚を持っていて、関西ではなかなかの活躍を見せている。 その番組の中で、いろんなタレントが「東京キー局ではしゃべれないたぐいの暴露話」を披露する。 大阪ローカルでしゃべっても東京には届かないだろうという計算である。 筑紫氏もこの暴露話の犠牲になっていて、それによると彼はよく番組が始まる直前まで飲んでいることが多いという。 「もうそろそろ時間ですが、先生大丈夫ですか?」と聞かれても、筑紫氏は「大丈夫」と鷹揚に答え飲み続ける。 真偽の程はわからないが、そういえばときどき彼の頬がバラ色に輝いている時がある。 番組の中での筑紫氏は実に好々爺で、両側の男女のアシスタントによく面倒を見てもらって、果てはコメントの出し方まで水を向けてもらって、ニコニコとしている。 暴露番組でも言われていたが、人柄はいい人らしいから、久米氏とちがってあまり反感は感じないのだが。 筑紫氏はニュースの中だけでなく、ニュースが一息ついた後には彼の特別の「多事争論」というコメント・コーナーに移動して、今度はコメンテイターに早変わりして(市川猿之助か?)、彼の意見を述べるのである。 コメントをしていけないと言うことはないが、事実をそのまま発信する報道と、彼の個人としての主義主張という、本来は峻別されるべき性格のものが、同じ番組に二軒長屋のように存在していると言うことは日本独特ではないか? ニュースと意見番組がごった煮なのである。 ―――― ◇ ―――― VAN1977さんの「多事想論」VAN日記(2月17日付け)でVANさんがこう書いている。 ―――― ◇ ―――― そんな勇ましい朝日や毎日、プレイボーイに予想通りの「吉野家」ネタ。朝日は「吉野家の牛丼レシピ」、プレイボーイはポスト牛丼を決める「D-1グランプリ」(DはドンブリのD)を開催してました(笑)。やっぱり、日本は「平和ボケ」の国です(悲)。 ―――― ◇ ―――― 政治への関心が強いVANさんとしてはイラク派兵問題をなおざりにして、牛丼がトップになるという点を嘆いているのだが、私にすればこんなのはまだいい方ではないかと思う。 週刊現代や週刊ポストといういちおう、インテリというか、サラリーマンが読む雑誌など竜頭蛇尾という構造的特徴がある。 巻頭記事で政治外交問題を強気な大上段に振りかぶった記事で断罪しながら、ページ・記事が雑誌の中心部に進むに連れて急激に内容がやわらかくなる。 間もなく女性の裸が満載の時代劇の劇画になる。 毎回、というのは毎週だが、毎回、ある少年が様々な女性と性体験をかさねるエピソードがくわしい性描写を伴って展開する。 相手は同級生の女生徒に始まって、その母親、学校の先生、人妻、とにかくカサノヴァ並の性豪ぶりを発揮する。 その他には若い女性の性経験の告白など。 人妻の奔放な冒険の実態ルポとか。 雑誌の中心部で、巻頭記事の格調とは大違いのセックス大安売りである。 巻頭記事がビジネス街の高層ビルなら、こちらは大都会の片隅の小便臭い裏通りの軒並みの風俗店やラブホテル街を思わせる部分だ。 しばらくしてまた知性と教養の通りに出ることになって、新作映画の紹介、新刊書の紹介などと続く。 しかしいよいよ雑誌の最終部分になるとすごくなる。 まるでストリップ小屋に飛び込んだようになる。 「有名大学の女子学生のヘア・ヌード」&「人気AV嬢たちのヘア・ヌード」などなどが色彩豊かな大判の写真になる。 これが平均的サラリーマンが愛読する週刊誌の構造的現実である。 夕刊紙の、夕刊フジ・日刊現代なども、似たようなものだ。 ―――― ◇ ―――― 私はポルノ劇画などには正直全く興味もないが、その他の記事に興味が全く無いかというと少しはある。 おもわず「参考のために」むさぼるように読む時もある。 しかしこのごった煮状態は極端ではないか? ーーーー ◇ ーーーー 日本人は総体的に教育程度が高いが能力的には特に突出した層は無い。 箸にも棒にもかからない脳細胞の働きが不自由な人が比較的少ない。 (ポリティカル・コレクトネスに気をつけなければ) そのかわり飛び抜けた能力の人間も少ないと言える。 出る釘は打たれる社会で、ちょっと自分の能力を誇示すると集団が抑えにかかる。 けんそんと卑下が世渡りに欠かせない。 こういう社会では良かれ悪しかれ大物は出にくくなる。 ーーーー ◇ ーーーー 一方、欧州などは階級社会の影がまだ濃いから、教育のバラツキが大きくて文盲の人などざらである。 満足なスペルの手紙を書ける人が少ない。 その一方、上流階級やインテリ階級の知的レベルは高い。 この階級格差はメディアにも反映している。 テレビにこそ上流階級用というチャネルがあるわけではないが、新聞雑誌にはハッキリある。 英国などザ・タイムズ、デイリー・テレグラフ、ガーディアン、ジ・インディペンデンスなどの高級紙は格調高い。 英国の日経ともいうフィナンシャル・タイムズ(FT)もある。 FTはピンク色の紙面で「ピンク・ペイパー」と呼ばれる。 こう呼ぶのは労働者階級で憎しみを込めてこう呼ぶ。 階級間の憎しみはすごいのだ。 FTを読むのはシティーと呼ばれるロンドンの金融街の人間で英国の中核をなしている。 私もロンドンの空港の税関でこれを持っていたばかりに税関吏に極度に理不尽な扱いを受けたことがある。 階級的憎悪に人種偏見が加わるとひどいことになる。 特に私のような黄色い猿がFTなど読んでいて、上流英語を真似たような発音をすると狙われる。 「英国ではすべてよし」というようなことを書く英国経験者たちが楽天にいるが、私はそんなに「楽天的」には成れない。 それに各紙の政治的スタンスはハッキリあるのだが、それでも事実の報道と社としての意見の表明は、最初に述べたように署名つきの論説などで示される。 これらの新聞は上流・中流、特にインテリ階層が読者である。 一方、労働者階級・下層階級はそもそも新聞はあまり読まない。 宅配もない。 しかし読むとしたら、労働者階級向けのタブロイド紙というちょっと紙面の小さな、くだけた記事が多い新聞を読む。 デイリー・ミラー、サン、デイリー・メイル、デイリー・スターとかいう新聞がこれに当たる。 これらはだいたい夕刊紙で、あまり難しい記事は載せない。 駅売りや街頭売りが多いから、もっぱらセンセーショナルな見出しで、スキャンダル記事が売り物。 中でも労働者の敵、英国皇室のスキャンダルが得意。 第三面におきまりとして若い女性のヌード写真が掲載されていて,確か page three girl と呼ばれている。 インテリの英国人と言えど、ポルノ雑誌は読む。 変態で著名な英国人だからポルノぐらいではすまないで、同性愛・SMなど高等分野も守備範囲に入る。 ただし、その階級のシンボルである新聞にすべてを求めはしない。 ロンドンならソーホーあたりの怪しい店にそっと入って買い求める。 ―――― ◇ ―――― 日本では国民のほとんどすべてが自分は中流階級だと認識しているようだ。 収入面で中流かどうかはさておき、とりあえずは中流・・・というところではないか? 私も収入面では下層階級だが、いちおう普通の教育を受けているばかりに、中流だと思いこもうと努力中である。 教育面でもほぼ平均化されている。 バラツキがない。 だから、これは私の個人的推測なのだが、週刊誌・夕刊紙なども階級差無し、「高級紙」と「タブロイド紙」とのごった煮なのではないだろうか? 明治維新の元勲だって足軽の身分から社会の頂点まで駆け上がった。 階級分化が意味のない日本だから、大学教授でも、一流企業幹部でも、人目をしのんでポルノだけを売っている裏通りの怪しい店におそるおそる入る必要はないのだ。 電車の中で一流週刊誌の巻末をそっと開けば、一流お嬢様女子大の美人女子学生がヘア・ヌードを堂々と見せてくれるのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[🔴 【ニュース・時事・政治・経済・社会】] カテゴリの最新記事
ニュースステーション、久米宏も降板間近でやりたい放題ですね、最近は。<br>むかしから、制作サイドの稚拙なミスも多く、なんだかな~、という感じです。<br><br>
(2004.02.21 01:56:21)
>養老孟司氏の「バカの壁」が新潮社の編集者がゴーストライターになって書いたという、業界のもっぱらの噂<br><br>いや、噂ではなく、養老本人が公に認めています。養老独特の難読文体で書かれていたら、あんなに売れなかったでしょう。
(2004.02.21 07:57:06)
かま玉うどんさん<br>>ニュースステーション、久米宏も降板間近でやりたい放題ですね、最近は。<br>むかしから、制作サイドの稚拙なミスも多く、なんだかな~、という感じです。<br>-----<br>あまりあの番組は見なくなったんですが、彼の芸も荒れているようですね。
(2004.02.21 09:29:59)
東京犬さん<br>>>養老孟司氏の「バカの壁」が新潮社の編集者がゴーストライターになって書いたという、業界のもっぱらの噂<br><br>いや、噂ではなく、養老本人が公に認めています。養老独特の難読文体で書かれていたら、あんなに売れなかったでしょう。<br>-----<br>へ~~!<br>そうですか。<br>さすがは養老さん!!<br><br>変なところで感心してしまいました。<br>歴代ベストセラー第一位になったそうですね。<br>ゴーストライターには、新潮社から報奨金でも出るんでしょうか?
(2004.02.21 09:31:43)
alex99さん<br><br>ゴーストライターには、新潮社から報奨金でも出るんでしょうか?<br>-----<br>社員らしいから印税はもらえないでしょうが、ボーナスの大幅上乗せくらいはあるのでは? あの大ベストセラーで、全社員一律5万円の特別ボーナス(「大入り袋」みたいですね)も支給されたと聞きましたし。<br>
(2004.02.21 11:51:32)
東京犬さん<br>>alex99さん<br><br>ゴーストライターには、新潮社から報奨金でも出るんでしょうか?<br>-----<br>社員らしいから印税はもらえないでしょうが、ボーナスの大幅上乗せくらいはあるのでは? あの大ベストセラーで、全社員一律5万円の特別ボーナス(「大入り袋」みたいですね)も支給されたと聞きましたし。<br><br>-----<br>それは豪勢ですね。<br><br>ところで、東京犬さんはあの本が超ベストセラーになった原因はどの辺にあるとお思いですか?<br>私は、書評を書くレベルの人達のあいだでは評判がよくないので読んでいないのすが、私が勝手に推理してみますと、みんなが自分の「ものの見方・手法」に、行き詰まりを感じているんじゃないでしょうか?<br>なにか目の覚めるような考え方・見方に飢えているのかな?<br>価値観の乖離がますます拡がって、みんなが、自分のものの見方に自信が持てなくなっているのでは無いでしょうか?<br>最大のベストセラーともなれば、社会学的な研究対象ですよね。<br><br>買うつもりはないんですが図書館で借りてみようかな?<br>図書館もベストセラーは何冊も購入していますからね。<br>
(2004.02.21 13:10:39)
alex99さん<br>ところで、東京犬さんはあの本が超ベストセラーになった原因はどの辺にあるとお思いですか?<br>-----<br>一つにはタイトルでしょうね。呉智英の本の中で唯一ベストセラーになったのも『バカにつける薬』でしたし。<br><br>「他人を馬鹿にするのが大好き」(=人の不幸が大好きと通じますが)な人が日本には非常に多いと思うのですが、その分厚い層をうまく刺激したのだと思います。<br>読者の大半は「自分はバカではない」と思っているわけですね(笑)。<br>かつて関川夏央は「自分の事だけ棚上げして考える」そうした思考のありようを「エクセプトミーイズム」と名づけていました。言い得て妙です。<br><br>でも、私が思うに、10万部くらいなら「なぜ売れたか」を分析できても、ミリオンセラーは「なぜそこまで売れたのか」、ホントのところは誰にもわからないのではないでしょうか。<br>100万部を超えたあたりで、内容うんぬん以前の「スタンピード」(なだれ現象)が起こっているのでしょうね。
(2004.02.21 15:24:24)
客観的にニュースを報道しようとする時、NHKのように「何の偏りもない」ことを第一にするあまり、問題点がどこにあるか曖昧になってしまう場合もありますね。その意味で久米さんが出てきた時新鮮だった。でも確かに個人的意見との境界が分からなくなっているのは事実です。<br>私はalexさんのイギリス体験から、比較指摘して下さるのを期待しています。BBSっていい番組作りをしているように思うのですが、日本の報道界は何を見習うべきなんでしょうか。
(2004.02.21 16:38:36)
>東京犬さん<br>>alex99さん<br>>「他人を馬鹿にするのが大好き」(=人の不幸が大好きと通じますが)な人が日本には非常に多いと思うのですが<br>********<br>これは私も耳が痛い。<br>他人の不幸だけが私に降伏を持ってくるものかもしれません。<br><br><br>>読者の大半は「自分はバカではない」と思っているわけですね(笑)。<br>かつて関川夏央は「自分の事だけ棚上げして考える」そうした思考のありようを「エクセプトミーイズム」と名づけていました。言い得て妙です。<br>*******<br>関川夏央さんも果たして自分はどうか?<br><br><br>100万部を超えたあたりで、内容うんぬん以前の「スタンピード」(なだれ現象)が起こっているのでしょうね。<br>-----<br>おお!<br>スタンピード。<br>西部劇の世界ですね。<br>牛などが集団で暴走する。<br>
(2004.02.21 18:19:17)
yitikoさん<br>>客観的にニュースを報道しようとする時、NHKのように「何の偏りもない」ことを第一にするあまり、問題点がどこにあるか曖昧になってしまう場合もありますね。<br>********<br>すでに味付け海苔になれて海苔そのものでは物足りない・・・そんなところでしょうか?<br>人それぞれの考えがあるわけですから、私は久米氏の料理した食事は食べたくない。<br>素材だけを渡して欲しいですね。<br><br>出来るだけ事実をして語らせるべきだと思います。<br>しかし「何の偏りもない」は不可能で、なんらかの偏向があるはずです。<br>「ニュースという事実」もニュースソースそのものが汚染されていた場合、それも厳密な事実ではありません。<br><br>ニュース解説という番組がありますが、これなどニュースの問題点を教えるという意図の番組でしょう。<br>
(2004.02.21 18:42:55)
その女子大生のヌードを立ち読みにくる労働者が、パリの日本書店には出没します。ああいう人たちは情報網があるんでしょうねェ。いつの頃からか。本来はこっそりSEX SHOPだったのが、昼間に堂々と普通の書店に入って、読み放題なんだから。それもレジや買い物客にはお願いすればその場で脱いでくれそうな日本人の女の子がいっぱいいるし。(って、錯覚しますよね、絶対)<br><br>だから最近は週刊誌は殆ど袋に入っていて、ビニ本化しています。(笑)
(2004.02.21 20:29:20)
ぴーたろーさん<br>>その女子大生のヌードを立ち読みにくる労働者が、パリの日本書店には出没します。ああいう人たちは情報網があるんでしょうねェ。いつの頃からか。本来はこっそりSEX SHOPだったのが、昼間に堂々と普通の書店に入って、読み放題なんだから。それもレジや買い物客にはお願いすればその場で脱いでくれそうな日本人の女の子がいっぱいいるし。(って、錯覚しますよね、絶対)<br><br>だから最近は週刊誌は殆ど袋に入っていて、ビニ本化しています。(笑)<br>-----<br><br>やはり欧州では、あーゆーヌードを普通の書店ではなかなか、ながめることは出来ませんからね。<br>どうしても、ちょっと訳あり風の怪しい書店に入ることになる。<br>大人の玩具や精力剤が売っているような店。<br><br>そこへ行くと日本の書店はキレイで清潔。<br>高級感が漂うのにヌードもある。<br>彼らにはいいところでしょうね。<br><br>ビニ本!<br>懐かしい!<br>(いや、私は買わなかったけれど。オロオロ)<br>
(2004.02.21 20:54:49)
<br>ゴーストライターなんて、養老孟司氏だけじゃあ<br>なくて昔からゴロゴロあるじゃないですか。<br><br>三島由紀夫だって、新潮社が希望する売り上げを<br>達成するためにくだらない本を多数出版させられて<br>いてもかなり我慢しておつき合いしたフシが濃厚な<br>気がします。書店に並べれば売れると判断したなら<br>ば出版社側がいくらでもゴーストラィターを動員し<br>て新刊を増産するというのは予想されるものです。<br><br>橋川純三なんかと対談している三島由紀夫は、厳しく<br>その手抜きを指摘されてしまっている。三島は言い訳<br>にゴーストラィターを口述筆記のリライトだという風<br>に言っているが彼の書く本来の作品の供給量では到底<br>出版社の事業はなりたたないから、出版社に乞われる<br>ままにかなり軽薄な刊行物も出していたですよ。
(2004.02.22 17:30:39)
シャルドネ☆さん<br>><br>ゴーストライターなんて、養老孟司氏だけじゃあ<br>なくて昔からゴロゴロあるじゃないですか。<br><br>三島由紀夫だって、新潮社が希望する売り上げを<br>達成するためにくだらない本を多数出版させられて<br>いてもかなり我慢しておつき合いしたフシが濃厚な<br>気がします。書店に並べれば売れると判断したなら<br>ば出版社側がいくらでもゴーストラィターを動員し<br>て新刊を増産するというのは予想されるものです。<br><br>橋川純三なんかと対談している三島由紀夫は、厳しく<br>その手抜きを指摘されてしまっている。三島は言い訳<br>にゴーストラィターを口述筆記のリライトだという風<br>に言っているが彼の書く本来の作品の供給量では到底<br>出版社の事業はなりたたないから、出版社に乞われる<br>ままにかなり軽薄な刊行物も出していたですよ。<br>-----<br>そうですか!!<br>三島!<br>お前だけはと信じたが。<br><br>腹を切れ!<br><br>(もう、切ったか)
(2004.02.22 18:57:38)
橋川純三なんかと対談している三島由紀夫は、厳しく<br>その手抜きを指摘されてしまっている。三島は言い訳<br>にゴーストラィターを口述筆記のリライトだという風<br>に言っているが彼の書く本来の作品の供給量では到底<br>出版社の事業はなりたたないから、出版社に乞われる<br>ままにかなり軽薄な刊行物も出していたですよ。<br>-----<br>そうですか!!<br>三島!<br>お前だけはと信じたが。<br><br>腹を切れ!<br><br>(もう、切ったか)<br>-----<br><br>あれ、、、橋川文三がミスプリになっている。<br><br>半分寝ていたからか、、、<br>橋川文三は、あの北一輝論を書いた松本健一の師匠<br>ですよね。三島由紀夫も、厳しく突っ込まれて頭を<br>かいていたことでしょう。つまらない読み物を沢山<br>書いていた人ですからね。彼の「葉隠入門」なんか<br>晩節を汚すものという気がしたです。三島は多分<br>東大全共闘に叩き殺されたかったのかもしれません。<br>しかし、本気で左翼していなかった全共闘なんかは<br>三島由紀夫なんか殺してあげては大損だってソロバン<br>弾いているフシが濃厚だった。結局三島は彼を一番<br>甘やかしてくれた自衛隊で、甘えきって腹を斬った。<br>そんな印象がどこかしら過ぎったですね。<br>
(2004.02.23 23:04:26)
シャルドネ☆さん<br>あれ、、、橋川文三がミスプリになっている。<br>半分寝ていたからか、、、<br>橋川文三は、あの北一輝論を書いた松本健一の師匠<br>ですよね。<br>----------<br>す、すみません。<br>私、その辺、全然わかりません。<br>北一輝だけはかろうじてわかりますがね。<br><br><br>>彼の「葉隠入門」なんか、・・・<br>三島は多分東大全共闘に叩き殺されたかったのかもしれません。<br>(中略)<br>結局三島は彼を一番甘やかしてくれた自衛隊で、甘えきって腹を斬った。<br>-----<br>三島の葬式で三島の母堂が参列者に「三島は一番自分のしたかった事をしんだんです。<br>喜んでやって下さい」と言い放ったという。<br>私はここに大きなヒントがあると思う。<br>彼が同性愛者であったことは公然の秘密。<br>しかも常に女性役のマゾだったという。<br><br>思想的な理由は表向きのもの、結局あれは彼のマゾとしての自虐行為の極致で、介錯は彼にとって射精だったと思いますね。<br><br>篠山紀信の取った三島をモデルの「聖セバスチャンの殉教」を下記のサイトでご覧下さい。<br>それが一目瞭然です。<br><br>http://homepage2.nifty.com/weird~/saint.htm<br><br>
(2004.02.24 00:28:02)
私はここに大きなヒントがあると思う。<br>彼が同性愛者であったことは公然の秘密。<br>-----------<br>実は、三島由紀夫の祖父は私の蔵書にある「原敬日記」に登場するんですね。原敬になにかと疎通する<br>政治の周辺で浮き沈みした人。三島の祖母は、三島<br>を理解する上で大きな急所でしょう。<br><br>あの「花ざかりの森」の初版をだした年度をよく<br>ご明記ください。(昭和19年)世間でどのような<br>文豪であれど書物を刊行できるような時局ではあり<br>ません。<br>彼の華やかな文壇デビューは祖母の強大なほどの<br>コネ、社会的な力量が背景にあるのでした。<br>そして祖母の隠然たる力量に比して、その祖父の<br>出自は、、、兵庫県でも有名な某被差別地域の出身<br>なのです。東大法学部出身。昭和天皇から金時計を<br>直々拝受するまでの誉れをえて、なお祖母の手立て<br>で徴兵を忌避するという汚辱。彼の同性愛嗜好とは<br>現実に怯む彼の心の平穏を裏支えしていた何かだった<br>のかもしれないですね。<br><br>
(2004.02.24 02:00:46)
>シャルドネ☆さん<br><br>それは私の知らないところでしたね。<br>そういう背景があったんですか。<br><br>ヘミングウェイにしても、三島にしても、幼児期には女児として育てられた。<br>成人してからは二人とも、男性的な豪傑として振る舞っていたが、その内面では繊細な女児の心がいつも震えていた・・・。<br>私はそんな風に受け取っています。<br>ただしヘミングウェイに男色傾向が有ったかどうかは定かでは無いんですが、一部、そういう噂もあった様に記憶します。<br><br> ーーーー ◇ ーーーー<br><br>ところで、シャルドネさんの最新のメルマガ面白かったですよ。<br>超人気ラーメン屋の栄枯盛衰。<br><br>ただ私は過熱したラーメン・ブームが嫌いなので、シャルドネさんのBBSに、思い切りラーメン熱の悪口を書いておきましたよ。<br><br>
(2004.02.24 02:29:11)
alex99さん
> >ヘミングウェイにしても、三島にしても、幼児期には女児として育てられた。 >成人してからは二人とも、男性的な豪傑として振る舞っていたが、その内面では繊細な女児の心がいつも震えていた・・・。 >私はそんな風に受け取っています。 ----- 祖母が隠然たる力を持っていたのは、家庭内だけで はなかったんですね。19年に紙やインキを押さえる 力量というのは陸軍統制派が戦時体制をつくると 言う中で出来上がった配給物資を左右する力に影響 を持っていたという事ですからいまの北朝鮮の首領 さま側近と同じ構造の「内部」の人だったのです。 あの時代に、徴兵忌避できるなど尋常ではありませ んね。彼は彼の時代に戦場で散っていった同年代に 向けて殉死したのです。いわゆる同性愛問題などで 本質から眼を外すことは好ましくありません。 (2004.02.26 07:28:59)
シャルドネ☆さん
>あの時代に、徴兵忌避できるなど尋常ではありませんね。彼は彼の時代に戦場で散っていった同年代に向けて殉死したのです。 いわゆる同性愛問題などで本質から眼を外すことは好ましくありません。 ----- >シャルドネさん 私は徴兵忌避については知りませんでした。 それが事実とすれば、三島に確かに罪悪感を植え付ける大きな出来事です。 その点でシャルドネさんのご指摘は非常に価値があるものと思います。 私は彼の自虐的な性向が自決へ導いた大きな要因だと思っていましたが、お話を聞いた後では、その性向が徴兵忌避からの罪悪感から起因する可能性は強いと思います。 ただし、問題はそれだけが彼の性向の原因なのかというところですが。 私は複合的な要因だと思います。 (2004.02.26 08:02:24)
alex99さん
> >ヘミングウェイにしても、三島にしても、幼児期には女児として育てられた。 >成人してからは二人とも、男性的な豪傑として振る舞っていたが、その内面では繊細な女児の心がいつも震えていた・・・。 >私はそんな風に受け取っています。 ----- 祖母が隠然たる力を持っていたのは、家庭内だけで はなかったんですね。19年に紙やインキを押さえる 力量というのは陸軍統制派が戦時体制をつくると 言う中で出来上がった配給物資を左右する力に影響 を持っていたという事ですからいまの北朝鮮の首領 さま側近と同じ構造の「内部」の人だったのです。 あの時代に、徴兵忌避できるなど尋常ではありませ んね。彼は彼の時代に戦場で散っていった同年代に 向けて殉死したのです。いわゆる同性愛問題などで 本質から眼を外すことは好ましくありません。 (2004.02.26 22:10:02)
alex99さん
>シャルドネ☆さん >>あの時代に、徴兵忌避できるなど尋常ではありませんね。彼は彼の時代に戦場で散っていった同年代に向けて殉死したのです。 >いわゆる同性愛問題などで本質から眼を外すことは好ましくありません。 > >----- > >>シャルドネさん > >私は徴兵忌避については知りませんでした。 >それが事実とすれば、三島に確かに罪悪感を植え付ける大きな出来事です。 >その点でシャルドネさんのご指摘は非常に価値があるものと思います。 > >私は彼の自虐的な性向が自決へ導いた大きな要因だと思っていましたが、お話を聞いた後では、その性向が徴兵忌避からの罪悪感から起因する可能性は強いと思います。 >ただし、問題はそれだけが彼の性向の原因なのかというところですが。 > >私は複合的な要因だと思います。 ----- 人間をひとつの要素で、読解することは難しいと 思います。まして三島由紀夫など、自陣営の都合 で生神扱いしたがる人も当時すでに多かった。 仮面の告白のように、仮面を演じつづけた彼の 本質は、素顔のそれが分かりにくくするその仮面 の数々、、、韜晦癖の極致ですからね。 しかし、私は彼の多くの小説のテーマから卑怯な 男である事への悔恨の強さがメインのモチーフだと 推量しています。同性愛のモチーフなどはほとんど 修飾的なものだと思わずにいられません。 おっと、このところ楽天広場で思わぬトラブルが 多くて、、、ダブリ投稿があったらごめんなさい。 削除してくださいね。 (2004.02.29 22:19:25)
>シャルドネ☆さん
私は今、よく考えてみましたが、結局シャルドネさんに同意することにしました。 主原因はおっしゃる通り、徴兵逃れへの悔恨の情と自責の念でしょう。 それがまた彼に自虐的な性向を与えた。 これ以外に大きな動機・素因はたしかにあり得ないでしょう。 おっしゃる通りと思います。 疑似であっても天皇崇拝の思想を示し、自分がかって忌避した旧帝国軍人としての自分を、後追いながら焦がれ求めた。 それが映画「憂国」などに示されていますね。 他のサブの要因も考えることは興味深いと思いますが。 (2004.02.29 23:14:01)
alex99さん
>>シャルドネ☆さん > >私は今、よく考えてみましたが、結局シャルドネさんに同意することにしました。 > >主原因はおっしゃる通り、徴兵逃れへの悔恨の情と自責の念でしょう。 >それがまた彼に自虐的な性向を与えた。 ----- それでも私は三島由紀夫を偏愛しています。(笑) おかしな事ですが、私は父親と同年の三島由紀夫が 可愛くてしかたがないのです。父親とは桁違いの インテリですが彼の脆さ弱さが少年時代から見えて 仕方がなかったんですね。 小説「仮面の告白」は、オヤジが息子にテレテレと 語っているような気分で読みました。あの中で婚約者 が登場しますね。「水妖記」という本を貸してあげた 女性です。実は、あの女性はあの初代内閣安全保障室 長だった、佐々敦行氏の実の姉上。紀平悌子女史その 人です。紀平は、その後市川房江女史のもとで婦人 有権者運動の指導者になりますが、その若き日には 「仮面の告白」のヒロインだったんですね。 三島由紀夫が、被虐的な嗜好を述べている部分には 彼の祖父来の血脈についての暗示が含まれていると いう気がします。 三島の祖父は、原敬日記に10回も登場する原の 腹心の部下でのちに福島県知事になります。平岡 定太郎その人で、王子製紙へのコネはこの祖父来 のものです。「花ざかりの森」とは原敬コネクション だったのですね。(笑) (2004.03.02 00:38:24)
シャルドネ☆さん
>それでも私は三島由紀夫を偏愛しています。(笑) -------- 私は三島作品で感銘したものは無いのです。 どうもダメです。 ただし戯曲集だったかな?・・・は面白かった。『卒塔婆小町』など。 >実は、あの女性はあの初代内閣安全保障室長だった、佐々敦行氏の実の姉上。紀平悌子女史その人です。紀平は、その後市川房江女史のもとで婦人有権者運動の指導者になりますが、その若き日には「仮面の告白」のヒロインだったんですね。 ------- へ~! 紀平悌子女史は、老境となった市川房江から地盤を譲られ選挙に出馬する予定だったのに、市川房枝が翻意、また自分で出ましたね。 戦前の女性闘士は、女性であることへの未練を断ち切るために女性特有の器官を切除したそうで、市川房枝のあの男性的な容貌と声はその影響だそうです。 >三島の祖父は、原敬日記に10回も登場する原の 腹心の部下でのちに福島県知事になります。平岡 定太郎その人で、王子製紙へのコネはこの祖父来 のものです。「花ざかりの森」とは原敬コネクションだったのですね。(笑) ----- 「花ざかりの森」は読んでいないのです。 (2004.03.02 02:35:11) |
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