カテゴリ:M【マネー】【ビジネス】
いつも引用させていただいているかんべえさんの
「かんべえの不規則発言」(引用は自由なHP)より これは、重要記事だぞ! FOREIGN AFFAIR は、外交の専門誌のはずだが これは、本来、THE ECONOMIST あたりに掲載されていてもしかるべき記事だが THE ECONOMIST には、あんがい、こういう本当に STRIKING な記事は見当たらないものだ ふむふむ! BRICs(Brazil,Russia,India and China)が、bric-a-brac になってしまう?(笑) 冗談だが それは大変! これからの私の大型投資行動に対しての、極めて有益な指針になりうる(かもしれない) さっそく、貯金をはじめよう(笑) ―――― かんべえの不規則発言 ―――― <11月20日>(火) ○フォーリンアフェアーズ誌に、久々に目が覚めるような論文が掲載されている。といっても、わずか6ページの巻頭エッセイなのだが、"Broken BRICs"という。「BRICsって、もう終わっちゃったよ。新興国が台頭して先進国と並び立つ時代が来る、なんてもう忘れた方がいいんじゃないの?」と言っている。この雑誌は、5年に1回くらいの割りで、「文明の衝突」とか「アジアの奇跡という神話」とか、時代を画するような論文を載せる。これもまた、いろんな意味で目からうろこの指摘だと思う。概ね、以下のようなことを言っている。 ●2000年以降、先進国は低成長で、新興国が高成長だった。中国がアメリカを抜き去る(と言いつつ、GDPではアメリカの半分なのだが)なんてことが、今ではまじめに語られている。しかしここへきて、ブラジルやロシアやインドの成長率は低下している。そもそも高度成長が10年を超えることはめったにない。低金利の金があふれていた2000年代には、新興国経済が一斉に急成長して皆が勝ち組であるように見えた。が、これまでの10年が異常だった。でも世界経済は、ノーマルな状況に回帰しつつある。 ●新興国と先進国が一緒になる、なんてのは神話である。IMFがウォッチしている180国のうち、先進国は35国に過ぎない。そして1950年から2000年までは、双方の格差は拡大しつつあった。西側にキャッチアップできたのは、産油国と南欧、それにアジアの虎たちだけであった。 ●それが2000年以降にキャッチアップが始まった。ところが2011年になってみると、先進国と途上国の一人当たり収入は1950年代の昔に戻っている。これが現実なのだ。1950年以降でいうと、年平均5%以上の成長を10年続けられた国は1/3しかない。それを20年続けられた国は1/4だ。30年以上となると1/10に過ぎない。そして40年続けたのはマレーシアとシンガポールと韓国、台湾、タイ、香港の6か国だけだ。かつてマレーシアとタイは、先進国になろうかという勢いであったが、1997-98年の通貨危機でこけてしまった。1960年代にビルマやフィリピンやスリランカが有望だった時代もある。向こう10年は、新興国の失敗が続くことだろう。 ●エマージング市場の概念は実は新しく、1980年代半ば以降である。台湾、インド、韓国などが矢継ぎ早に外資に門戸を開放し、1994年まではブームが続いた。新興国市場は世界の証券市場の1%から8%にまで急増するが、1994年のメキシコ危機でブームは終焉する。そして2002年までは途上国のGDPシェアは下落する。中国だけが例外だった。エマージング市場、なんてことはほんの1か国で起きたに過ぎない。 ●第2次ブームは2003年に始まった。新興国のGDPシェアは20%から34%に駆け上がった。2008年の国際金融危機の落ち込みは、2009年に大方盛り返したものの、そこからが低成長になっている。過去10年のような手軽なマネーと底抜けの楽観主義がなければ、新興国市場は今後は低迷する公算が高い。、 ●BRICsという概念ほど混乱を招いたものはない。4か国に共通するものはほとんどない。ブラジルとロシアは資源国、インドは消費国だ。中国を除けば、互いの貿易の結びつきも少ない。2000年代が例外であっただけで、1950年代のベネズエラ、1960年代のパキスタン、1970年代のイラクのような成長は、いずれも長続きはしなった。最近流行の経済予測は、中国とインドが世界のGDPの半分を占めていた17世紀を振り返って、「アジアの世紀が来る」と言っているようなものだ。 ●向こう10年、日米欧は低成長だろう。が、中国経済もまた3~4%に成長は鈍化する。農村部の過剰労働力が消える「ルイスの転換点」はもう近づいている。中国がアメリカを抜き去るという懸念は、かつての日本がそうであったように杞憂に終わるだろう。中国や他の先進国の成長が減速すれば、ブラジルなどの輸出主導型成長も止まる。今後、新興国市場が一斉に伸びるということはないだろう。 ●新興国市場の成長がばらつき始めると、国際政治も変わることだろう。西側は自信を回復し、ブラジルやロシアは輝きを失う。中国の統制主義的、国有資本主義の成功も怪しくなるだろう。人口動態による配当という考え方も疑問を持たれる。かつてはアジアは日本を、バルトやバルカン諸国はEUを、そしてすべての国がアメリカを目標としたものだ。しかし2008年危機はこれらのモデルの信頼性を失わせた。今では韓国のほうが日本より有望に見える。チェコやポーランドやトルコは、いまさらEUに入るべきかと悩むだろう。そして1990年代のワシントンコンセンサスは不人気になった。 ●つくづくこの10年が異常であり、こんなことはもう起きないだろう。一人当たり所得2万~2.5万ドルの世界で、今後10年で伸びそうなのはチェコと韓国だけだ。1万~1.5万で期待できそうなのはトルコと、ひょっとしたらポーランドくらい。5000~1万ドルではタイがほぼ唯一の有望株で、あとはインドネシア、ナイジェリア、フィリピン、スリランカ、あとは東アフリカくらいか。先進国の水準に到達する国はほんの一握りであろう。 ○言っていることは、実は常識的なことである。ただしその意味するところは重い。2003年に始まったBRICsブームは、ちょうど10年で終わったかもしれないのだ。そしてBRICsという言葉を発明したのはゴールドマンサックスであったが、この論文を書いたRuchir Sharmaは皮肉なことにモルガンスタンレーの人物である。はたして2013年は新興国ブーム終焉の年になるのか。中でも注目は中国経済であることは言を俟たない。 ―――― Broken BRICs ―――― 原文で読みたい人のために 私は、冒頭しか読んでいない(笑) Broken BRICs Why the Rest Stopped Rising お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[M【マネー】【ビジネス】] カテゴリの最新記事
ハマッコーさん
>今回の記事の頭に「全2000回」とあるのは、2000本目の記事と言うことでしょうか。だとしたら偉大な数字、おめでとうございます。 > > ----- すみません 私には、その「全2000回」というのが見えません どうしてかな? 少なくとも、私は、書いていません 私のこのブログは 前記事の合計が多分、1700前後だと思います 記入率53%? 2000まで続けるかどうか、わかりませんけれど でも、あと一年、毎日書けば、2000に到達しますね ちりも積もれば(笑) (2012.11.22 21:45:17)
いつも勉強させていただいて
でも、引き出しにしまっているうちに忘れてしまうわたし(涙) そのわたしが言うのもなんですが、やはり中国は時間がかかるのでしょうね、なにしろいろいろ多い、大きい、広いですから その間に日本もなんとかならないか!なんて無理でしょうね 小さくてもいいからちゃんとした国になってほしいです (2012.11.23 10:41:15)
alex99さん
>ハマッコーさん >>今回の記事の頭に「全2000回」とあるのは、2000本目の記事と言うことでしょうか。だとしたら偉大な数字、おめでとうございます。 >> >> >----- > >すみません >私には、その「全2000回」というのが見えません >どうしてかな? >少なくとも、私は、書いていません > >私のこのブログは > >前記事の合計が多分、1700前後だと思います >記入率53%? >2000まで続けるかどうか、わかりませんけれど > >でも、あと一年、毎日書けば、2000に到達しますね >ちりも積もれば(笑) > ---------- 失礼しました、正確には、記事の頭でなく「不眠症カフェ」のタイトルの横です。 以下コピペです。 ★★★【不眠症カフェ】 Insomnia Cafe [全2000件] と言う具合に「全2000件」と表示されてます。 (2012.11.23 14:06:49)
ばあチャルさん
>いつも勉強させていただいて >でも、引き出しにしまっているうちに忘れてしまうわたし(涙) >そのわたしが言うのもなんですが、やはり中国は時間がかかるのでしょうね、なにしろいろいろ多い、大きい、広いですから > >その間に日本もなんとかならないか!なんて無理でしょうね >小さくてもいいからちゃんとした国になってほしいです > > ----- 中国の事まで、面倒見切れませんね ただ、中国の反日教育は、ものすごく効果的なようですから、今後数十年、中国は激しい反日のままでしょうね 江沢民 こいつが・・・ 日本 国民のレベルがあがらないと、なんともなりません 教育に力を入れて欲しいですね 大学の数を減らすんではなくて、教育の質を向上させる それが大切だと思います 低レベルな大学だって、一応、教育はやってるわけで、ゼロではないでしょう あんまり、馬鹿にしない方がいい (2012.11.23 15:22:59)
ハマッコーさん
>alex99さん >>ハマッコーさん >>>今回の記事の頭に「全2000回」とあるのは、2000本目の記事と言うことでしょうか。だとしたら偉大な数字、おめでとうございます。 >>> >>> >>----- >> >>すみません >>私には、その「全2000回」というのが見えません >>どうしてかな? >>少なくとも、私は、書いていません >> >>私のこのブログは >> >>前記事の合計が多分、1700前後だと思います >>記入率53%? >>2000まで続けるかどうか、わかりませんけれど >> >>でも、あと一年、毎日書けば、2000に到達しますね >>ちりも積もれば(笑) >> > >---------- >失礼しました、正確には、記事の頭でなく「不眠症カフェ」のタイトルの横です。 >以下コピペです。 > >★★★【不眠症カフェ】 Insomnia Cafe [全2000件] > >と言う具合に「全2000件」と表示されてます。 > > ----- すみません なぜか、それも見えません(笑) 書く側には見え無いのかな?? ただ 総アクセス数:1349092 アクセス らしいですね アクセスが100万を越えたというわけで 実感がありませんが 私のブログなど読む人もいるんだ・・・(笑) と言うのが実感です (2012.11.23 15:25:11) |
|