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September 28, 2016
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みなさん、こんばんは。
ジェームズ・ギャグニーという俳優を知っていますか?

この作品には、まさにギャグニーみたいな少年が出てきます。

リヴァプールの空
Wish Me Luck
ジェイムズ・ヘネガン
 「あちゃー。女性に何という事を!」
映画「民衆の敵」で、ジェームズ・キャグニーは、愛人の顔にグレープフルーツを押しつける。 あくまでも役の上での事。とはいえ、「キャーカッコイイ!」とは思えなかった。 しかし、映画「汚れた顔の天使」で キャグニーを見たリヴァプールの少年ジェイミーは、「何てカッコイイ!」と夢中になる。 ファンになるのも頷ける。この映画のキャグニーは、確かにカッコイイ。

 ベビーフェイスで、小柄。あったん怒り出すと、小さな体のどこに、そんなエネルギーが潜んでいたんだろう、と周りが驚く暴れっぷりを見せる。外見と中身がてんでアンバランス。不良少年達の憧れの的である暗黒街のボス、ロッキー。 それが彼。

 そんな彼が好きだったジェイミーだから、 北アイルランドからやって来た少年トムが気になったのかもしれない。そう思わせるほどジェイミー描くところのトムは、キャグニーとの 共通点が多い。

 ジェイミー達の前に現れたトムは、何だか妙だった。 目の回りのあざ、ぼさぼさの髪。大きいサイズの靴と大人用の上着。 その格好を恥じる風もなく、何だか偉そうにしている。 「いつも誠実に」の紋章入りブレザーを着るジェイミー達は、かちんとくる。 かくてトムは、喧嘩を売られてしまう。受けて立てば、相手を打ち負かすまで止まらない。仲裁に入った少年には憎まれ口をきく。「何だか偉そう」な素振りは、実は弱味を見せまいとするトムの精一杯の虚勢だろう。少年達の知らない、当時のアイルランド事情に思いを馳せる。

 その当時、アイルランドは政治的混乱と貧困に悩まされた。中でもプロテスタントの多い北アイルランドは、異端児的存在。彼等の故郷での暮らしぶり、家庭の雰囲気は、推して知るべし。 たかだか13才で、何でこんなに肩が凝る生き方をしてるんだ。やせ我慢していないで、助けを求めればいいのに。
悩みを打ち明ければ、楽になれるかもしれないのに。トムが虚勢を張れば張るほど、見ているこちらの方が、何だか痛々しい。

 後に疎開するジェイミーと共に乗ることになった船の中でも、トムは相変わらずだ。血の気が多く、熱いベルファスト・キスを気に喰わない奴にお見舞いし、同室のジェイミーに小言を言われても馬耳東風。やがて、船が魚雷の攻撃を受ける、物語のクライマックスが訪れる。凍えるような寒さ。助けがいつ来るかわからない不安。そして起こる、ある事件。

 その時だ。虚勢の殻がはがれ落ちた。真に勇気ある行動を取るトムが、そこにいた。
その時、ジェイミーの頭をよぎったのは、きっと「汚れた顔の天使」のこんなシーンだ。
ロッキーは、親友の牧師から、
「少年達の未来のために、処刑に対して臆病に振舞ってくれないか」と頼まれる。
「死が恐くもないのに、なぜそんなふりをしなければならないのか。」と
拒絶するが、最終的に真に勇気ある行動を取る。

 映画で牧師は、ロッキーに伝えられない想いを抱え込み、皆に伝わらない『本当の彼』を思い、悲しみに暮れる。一方、ジェイミーはどうしたか。数十年後、この本を書いたのである。

 シーラEエゴフ児童文学賞受賞作。第二次大戦中、大型定期客船シティ・オブ・ベナレス号が雷撃を受けて沈没した実話を元に描かれた。著者はこの事故の生存者である。


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最終更新日  September 28, 2016 12:05:26 AM
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