テーマ:モーツァルト(120)
カテゴリ:音楽いろいろ
読後感を書いておきます。
この本は、2005年9月に発行されました。 著者は1925年生まれの方なので、執筆時の年齢は80歳位を思われます。 以下に、【この本からの引用】と【上記の感想】を書いておきます。 【この本からの引用】 日本人によって書かれたモーツァルト論の中で、小林秀雄(1902-83)の『モオツァルト』ほど大きな反響を呼んだものはないであろう。 【上記の感想】 小林秀雄の『モーツァルト』は、私も読んだことがあります。 と言っても、読んだのは高校生の時で、受験対策という意味あいのものでした。 『モーツァルト』に限らず、小林秀雄の著書は10代には難解であり、普通の高校生が内容を理解することは不可能と思われます。 受験というのも罪なものだと、今更ながら思う次第です。 【この本からの引用】 モーツァルトのかなしさは疾走する。 涙は追ひつけない。 涙の裡に玩弄するには美しすぎる。 空の青さや海の匂ひの様に、万葉の歌人が、その使用法をよく知っていた「かなし」といふ言葉の様にかなしい。 こんなアレグロを書いた音楽家は、モーツァルトの後にも先にもいない。 まるで歌声の様に、低音部のない彼の短い生涯を駆け抜ける。 【上記の感想】 上記は、小林秀雄の文章です。 難しいですね。 モーツァルトのト短調の曲について書かれた箇所のようです。 最近、私自身モーツァルトのト短調の曲である弦楽五重奏(K516)を、聴いてみました。 確かに哀調を帯びた曲です。 モーツァルトの曲では、シンフォニーの40番もそうですが、ト短調の曲で人気のあるものが多いです。 そこで、けっこうモーツァルトの曲は短調の曲が多いのかと思いましたが、現実は逆でした。 即ち、長調の曲の方が多い。 その理由というのが、モーツァルトの曲の多くは注文に応えたもののようで、もちろんそれは生活していくためであります。 当時は長調の曲の人気が高かったということのようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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