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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2024.05.04
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​​マルコ・ベロッキオ「エドガルダ・モルターラある少年の数奇な運命」シネリーブル神戸
 2024年の連休は、元町映画館でやっているイスラム映画祭とか、シネリーブル「無名」とか、やたら満員で、さて、どこに行こうかと困っています。
 で、なるべく、ノンビリ見られそうな作品ということで、やって来たのがマルコ・ベロッキオというイタリアの監督の「エドガルダ・モルターラある少年の数奇な運命」です。はい、いつものようにノンビリ鑑賞出来ました(笑)。
 で、映画ですが、19世紀の後半、教皇ピウス9世という人がやった、原題で「Rapito」=「誘拐」とズバリ指摘されてる「誘拐」事件を題材にした歴史ドラマで、こともあろうに、カトリックの総本山である教皇庁によって、白昼堂々とやってのけられた犯罪映画でした(笑)。
 ボローニャの町のユダヤ人の家庭から、両親も兄弟たちも、心配してかけつけた親族も見ている前で、7歳の誕生日を迎える直前の少年、エドガルド・モルターラくん拉致、誘拐される所から映画は始まりました。
 見ているボクには何が起こっているのか実はよくわからなかったのですが、教皇の使いで、誘拐の当事者として登場するのが異端審問官だったとか、いつの間にか、その少年が、ユダヤ教徒である家族が知らないうちにキリスト教徒メイドによって受洗させられていて、すでにキリスト教徒であるらしいとか、​教皇庁​に子どもを取り返しに来た母親と一緒に家に帰りたがったエドガルドに対して「母親が改宗したら、家に返してやる。」とかいう、シーンや発言を見たり聞いたりしているうちに、描かれている事件の輪郭が、まあ、ボンヤリとですが、つかめてきて、俄然、面白くなってきました。
 映画は両親が訴え出た世俗的(教会の外での)な裁判の経過や、教皇庁で育てられて、成長していく少年の姿を描いていきます。誘拐されたのが7歳ですから、小学校1年生くらいだった少年が20歳を過ぎるあたりまでが描かれていますが、ボクの興味は
​「で、この少年はキリスト教徒になるのだろうか?」​
 でした。
 マア、そんなふうなことを考えながら見ているボクにとって山場は三度ありました。一つ目を救い出しに来たとに対して「ぼくはキリスト教徒だ!」と叫び、ともに家に帰ることを拒否した別れのシーン。二つ目教皇ピウス9世の死の騒乱の中で「こんな死体は川に捨ててしまえ!」と叫ぶシーン。そして、最後は、母の臨終に駆け付けたエドガルドが、から「ユダヤ教徒として死ぬ。」と、死への旅立ちの別れを拒否されるシーンです。
 で、エンドロールには、キリスト教の、カトリックですから神父ですかね、まあ、その仕事(?)で、90歳だかの年齢まで生きたことが流れてきました。
​さて、彼は真正な宗教者、キリスト教徒になったのでしょうか?​
​ まあ、そういうことを呟きながら、高架沿いを歩いていて思い出したのですが、この映画は1850年代から80年代くらいのイタリアが舞台なのですが、この時代のヨーロッパってわけわかんないんですよね。​
​​​​​​​​​​ 日本の場合でも、黒船来航が1850年代で、そこから20年くらい、実はよくわからないわけですが、イタリアも、この時代は統一運動の最中で、教皇の権力と市民、まあ、国民国家の権力成立のせめぎあいの時代で、たとえば、エドガルドの兄教皇庁に攻め込んでくる兵士として登場する背景とか、見ている時には、ちょっとあやふやで困りましが、ユダヤ教徒としてやって来たのではなくて、イタリア統一運動の市民兵として登場したのですね。​​​​​​​​​​
 ひょっとしたら、日本人が明治維新のことをくりかえしテレビドラマとかで見ているように、イタリアの人には常識かもしれませんが、そのあたり、極東の徘徊老人にはちょっと難しかったですね。
 しかし、統一イタリア王国ローマを首都にしたことで、国王を始め、政府関係者を片っ端から破門したり、ドイツのカトリックを弾圧したという理由で鉄血宰相ビスマルクを敵に回したりしたピウス9世のぶっ飛んだ描き方は、案外、実像に近いんじゃないかという印象で、市井のユダヤ人に対して、ほとんど、いいがかりとしか思えないやり方で子供を攫ってくるなんて、平気だったんでしょうね。
 パオロ・ピエロボンという俳優さんが演じるピウス9世のという、その人物の不気味さは、なかなかだったと思いました。拍手!
 で、もう一つよかったのは子供のエドガルドを演じたエネア・サラ君と、お母さん役のバルバラ・ロンキマリさん、少年は可愛らしいし、お母さんはしっかり者で、拍手!でした。
 チラシに
​「実話であるということが、何より恐ろしい」​
​ というコピーがありますが、恐ろしいと宣伝したいのは幼児誘拐洗脳教育ですかね?それとも洗礼とかで約束させられる信仰の絶対性とかですかね?ピウス9世をはじめとする権力的・官僚的宗教者ですかね?キリスト教によるユダヤ教蔑視ですかね?
 映画の中に、教会の壁の十字架に釘付けにされたキリスト像の釘を、少年が抜くシーンがありましたが、釘を抜いてもらったキリストがフラフラ、どこかに行ってしまうのが笑えたのですが、あのシーンはよかったですね(笑)。現代社会において必要なのはあれかもしれませんね。
 まあ、ボクは信心とか信仰とかには100%縁のない人間ですから勝手な言い草なのかもしれませんが、別に、この映画、歴史的事実は描いているかもしれませんが、だからと言って、恐ろしいことは描いていないと思うんですが。ボクとしては、映画を通して、妙な主張をしなかったマルコ・ベロッキオ監督さんにも拍手!でした。​
監督 マルコ・ベロッキオ
脚本 マルコ・ベロッキオ  スザンナ・ニッキャレッリ  エドゥアルド・アルビナティ
撮影 フランチェスコ・ディ・ジャコモ
美術 アンドレア・カストリーナ
衣装 セルジョ・バッロ
編集 フランチェスカ・カルベリ  ステファノ・マリオッティ
音楽 ファビオ・マッシモ・カポグロッソ
キャスト
エネア・サラ(少年エドガルド・モルターラ)
レオナルド・マルテーゼ(青年エドガルド・モルターラ)
パオロ・ピエロボン(教皇ピウス9世)
ファウスト・ルッソ・アレシ(父サロモーネ(モモロ)・モルターラ)
バルバラ・ロンキマリ(母アンナ・パドヴァーニ)
アンドレア・ゲルペッリ
コッラード・インベルニッツィ
フィリッポ・ティーミ
ファブリツィオ・ジフーニ

2023年・125分・G・イタリア・フランス・ドイツ合作
原題「Rapito」
2024・05・03・no063・シネリーブル神戸no240
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追記
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最終更新日  2024.05.06 02:41:09
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