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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2024.07.18
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芥川龍之介「羅生門」(岩波文庫)
 大岡玲「一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本」(日刊ゲンダイ)より
 ​​2024年の7月7日(日)、ハイ、七夕の日ですが、炎天下の京都にやってきてここを訪ねました。なんで、ここに来たのかということですが、先だって読書案内した大岡玲「一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本」(日刊ゲンダイ)という書評集を読んでいて、こんな文章に出逢ったからです。​​
​芥川が今昔を題材に小説を書いた理由に思いを馳せる​
「羅生門・鼻・芋粥・偸盗」(岩波文庫)
 
「今昔物語集」についてあまり知識がなくても、芥川龍之介の短編小説のいくつかが、この日本最大の仏教説話集に収められた話を元ネタにしていることは知っている、という人はけっこういるのではないか。しかし、よく考えてみると、日本の近代文学史上もっとも有名な作家のひとりである芥川が、いわば元ネタありの創作をいくつも書いていて、かつそれが高く評価され、代表作とも目されているというのは、かなり興味深い現象だという気がする。

 実際、芥川の作品「今昔」の原話を読み比べると,彼の創作における方法論や個人としての体質的好悪などが透けて見える感じがあって、非常に面白い。たとえば、彼のいわゆる「王朝物語」の第一作である「羅生門」
 原話の内容は、京の都にやってきた盗人が、人目を避けて都の入口に建つ羅城門(原話ではこの表記)の二階によじ登ったところ、そこには髪の長い女の死体が横たわり、その髪を老婆が引きむしっている、というおぞましい光景を目にするというもの。

 種を明かせば、身分はあるが財産がない女性が死に、葬式ができないのでその遺体を召し使いの老婆が羅城門に放置。遺体の髪が長く美しいので老婆はそれを引き抜いてカツラにしようとしていたというオチである。盗人は最初は老婆が鬼ではないかと思ってひるむのだが、試しに刀を抜いておどしたところ、相手の方がうろたえまくって命乞いをしたので、なんだ、ただの婆さんかとわかる。とたんに盗人は本性をむきだしにして、遺体と老婆のふく、そし抜いてあった髪の毛を奪って逃走する、という陰惨だが単純な「悪行」説話だ。
 芥川はこれを、「生きるための悪」と「倫理観」の葛藤という物語に仕立てる。主人公は職を失い悪事を働くかどうするかに迷っている〈下人〉であり、原話のような「盗人」ではまだない。その彼が、死人の髪を抜き取る老婆を目撃し、最初にその行為を〈許すべからざる悪〉として糾弾するのだが、その気持ちがやがて侮蔑へと変化し、さらに老婆がみずからの行為を〈餓死するのじゃて、仕方なくする事〉と規定したことによって自身の悪行も許容する心境に至る。芥川は、その経過を、理知的論理的に描き出す。
 (中略)
 芥川は、その断章的創作論「澄江堂雑記」で、
​ 文学的テーマを「芸術的に最も力強く表現する」には、同時代の出来事を扱うより「お伽話」的な過去の物語を下敷きにする方がやりやすい、​​
 ​と述べ、それが「今昔」などを扱う理由だとしている。つまり、彼は文学的テーマを理知的に彫り上げる職人でありたい、と考えたのかもしれない。しかし、それをそのまま額面通りに受け取るわけにはいかなくて、むしろそうしてウェルメイドに小説に仕立てることで、自分という存在に対する自分のおびえを、それこそ「生々し」く(これは、芥川が「今昔物語集」の魅力を評した形容だ)作品に投影させないよう必死で抑え込んでいたようにも見える。
 王朝ものを書かなくなり、私小説めいた作品を発表しはじめて五年ほどで、芥川は自死を遂げた。(2021・08・31)​​​

​​​​ こういう上手な紹介が書けるようになりたいものですが、​彼の本は、一度、案内しましたが、これですね。
 昔は、仕事のためのネタの仕込みで、まあ、いろいろ探して読んだ類の本です。
​​​​​ 実は、週に一度、高等学校や中学校で「国語」の教員になりたいと考えて勉強していらっしゃる、二十歳くらいの学生さんに

​​授業ってどうするの?​​

​ という手ほどきのような仕事をしています。​
​​​​​ 毎年、その手ほどきの始めに、芥川龍之介「羅生門」の試し授業をやってもらうことにしています。今年も、ちょうど、その試しを6月に終えたところでした。毎年のことですから、いわば、定点観測のように20歳の人たち芥川龍之介をどうお読みになって、どんな感想をお持ちになるのか興味深く見させていただいています。​​​​​
​​​​​​​​​ で、最近、不安になることがいくつかかあります。一つは、たとえば、上の書評で大岡さんが、実に上手におまとめになっていますが、こういう、基礎知識について、関心も興味もお持ちになっていないということです。二つ目は、芥川の、、まあ、この「羅生門」とか、「鼻」とか、「蜘蛛の糸」とかいった作品群について、なんといいますか、​「悪」​とか、「コンプレックス」とか、「自分勝手」を戒める道徳的たとえ話としてお読みになっているようなのです。​

​​​​​​​​​そういう読み方をして面白いんでしょうか?

 まあ、だから、なんといっていいのかわからないわけで、

​​「ちょっと羅生門の跡地にでも行ってみようか。」​​

​​ という気分でやって来ました。
​​​​​ ここが、1000年前​平安京の南の端​だったわけですが、小さな公園に石碑が建っているだけです。芥川龍之介だって​1927年、昭和2年​に亡くなって、100年近く経つわけですからね。
 ボクはここに来るのは二度目です。10年ほど前に来ました。大きな歴史の流れもですが、自分自身が生きている時の流れをしみじみと感じますね。​​​​​


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​​​​​​​​​​​​​​​​​ 追記
 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​​​

 

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最終更新日  2024.07.18 08:56:49
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