テーマ:ヨーロッパ旅行(4157)
カテゴリ:ロシア
ラスプーチンはなんと薄気味悪い男だろう。
時間がなくて外から眺めただけだが、内装がまた素晴らしいらしい。 ユスポフ家はロマノフ家よりもお金持だったらしく、タタールの家系。 (トルコチックな顔ではないような・・でもロシア人の顔とも違うような) ドミトリー大公はニコライ2世の甥。 ハンサムで有名だったそうだ。 (歴史上になかなかハンサムな登場人物はいない。 もっとこういう人をクローズアップして欲しいものだ。) ユスポフは青酸カリ入りの食事を出すも、ラスプーチンは平然と平らげ祈祷を始めた。 背後から銃で2発撃ち、それでもまだ暴れるので窓から道路へ放り投げる。 それでも息があるので、凍ったネヴァ川に穴をあけ、そこから落とした。 3日後、遺体となって発見された。 溺死であったと言う。 (青酸カリでも拳銃でも絶命しないタフな人だったんだー) ラスプーチンはロシアの歴史をかえる程の人物だったろうか。 マリーアントワネットの首飾り事件同様、ひとつのきっかけではあったと思うが、ロマノフもブルボンも倒れることは避けられなかったろう。 シベリアの貧村から流れ着いたペテン師がどうして簡単に貴族社会に受け入れられたのか不思議だ。 アレクサンドラ皇后はあの英国のヴィクトリア女王が育てた孫娘なのに。 孫となると甘やかしたのか・・ ラスプーチンの殺害を知り、皇后は怒り狂い、ユスポフもドミトリー大公もロシアを追放になる。 それが後に幸いし、彼らは命拾いをした。 革命後、ボルシェビキにより国内に残っていたロマノフ家、主だった貴族はことごとく殺害されている。 この時生き延びたユスポフが「ラスプーチン暗殺秘録」を出版。(日本語版もあり) ラスプーチンはニコライ皇帝に「私は近いうちに殺されるでしょう。私を殺すのが、農民であればあなたは安泰。私を殺すのがあなたの身内であれば、ロマノフ家は終わるでしょう」と言ったらしい。 結果、ロマノフは倒れたけれど、これ、予言と言うよりは脅し? ドミトリー大公クラスのルックスじゃないとねぇ、騙されない、騙されない。
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