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再出発日記

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2005年10月30日
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カテゴリ:憲法
自民党の憲法草案が発表された。

幸徳秋水「兆民先生」にこんな文章がある。

明治22年春、憲法発布せらるゝ全国の民歓呼沸くが如し、先生嘆じて曰く、吾人賜ゝの憲法果して玉耶(たまか)将(は)た瓦耶(かわらか)、未だ其実を見るに及ばずして、先づ其名に酔ふ、我国民の愚にして狂なる、何ぞ如此(かくのごと)くなるやと。憲法の全文到達するに及んで、先生通読一遍唯(た)だ苦笑する耳(のみ)     
中江兆民(1847-1901)は当時保安条例で東京追放の身ではあったが、二年前「三酔人経綸問答」を発表し、『恩賜的民権から恢復的民権へ』といいながら『欽定憲法を民衆のものにしよう』と画策していた。当時の状況からいえば、もっとも現実的な政策であったろう。しかし実際に憲法が発布されると、世の人たちは憲法の条文「未だ其実を見」ようとはしない。「その名に酔ふ」だけ。兆民としては「苦笑」するしかなかったろう。

そのときから116年経った。世の中は少しは進歩しているのだろうか。

読売新聞の社説は読むのもバカらしいので、護憲の立場に立っていると世の改憲派が「勘違い」している朝日の社説を見てみる。「 自民党は結局、9条の手直しに求められる根幹の議論を先送りしたともいえる。結党から50年でたどり着いた改憲の姿としては中身に乏しい。 」果たしてそうだろうか。私は単に字面のみ読んで「未だ其実を見るに及ばず」、いや、実は分かっているのにわざと見ようとしていないとしか思えない。前の憲法の条文の何を変えたのか、どういう状況下で変えたのか、それを考えると、改憲の意図は明らかである。こんな悠長なことは言っておられないだろう。「イラクでの英国軍のように米軍と肩を並べて戦うのか。あるいはいまの自衛隊と同じような原則を保ち、あくまで抑制的な役割に徹するのか。この草案ではどちらも可能に読めてしまう。 」

憲法草案についてはこれからおいおい展開していきたい。

ただ、今日は一言だけ言いたい

『新憲法草案』という言い方は止めよう
なにが「新」なのだろう。
それならば「旧」は今の憲法だというのだろうか。
『抵抗勢力』とかいう言い方で『敵』を作り、自らをヒーローに仕立ててきた
小泉のやり方に我々は既にはまろうとしているのではないか。

「自民党の憲法草案」で充分。言葉には力がある。
そのことは、9月の選挙で既に我々は身に凍みている。








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最終更新日  2005年10月30日 00時06分53秒
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