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カテゴリ:つれづれ
今日はインナーチャイルドのことを書こうと思っていたのですが
今、急に昔のことを書きたくなってしまったので、書いてみます〜 お暇な方はおつきあいくださいませ♪(って、暇な人なんていないか) 今から20数年前、私がまだ日本にいた頃のこと。 当時の私は、シンセサイザーの演奏の仕事をしていたのですが 自分の才能に限界を感じていて、だからといって特に練習したりすることもなく あ〜このままやっても、私はたいしたミュージシャンにはなれそうにないなあ と思い、それなら結婚でもして、適当に遊んで楽しく暮らそう♪ とまあ、今から考えてもイージーな人だったわけですが それで大学1年の時から6年つきあっていた彼と結婚することに決め お互いの両親も顔合わせをし、私たちは家具も親に一式買ってもらって 新居で生活を始めました。 ところが、しばらく一緒に暮らしていたものの、結婚の前になって 「やっぱり、のりことは結婚できない。すまん、俺にはそんな責任は負えない」 と、彼は家を出て行ってしまいました。 まあ、今から考えると、彼も全くグラウンディングできていなかった人でしたし、 就職したばかりで、仕事での不安が大きくなった頃で、 結婚するということが、彼にとって大きな負担となってしまったのでしょう。 (ちなみに今でも彼は親友と言えるような存在なのですが) で、私はしばらくは、ショックで泣いて過ごしていたわけですが そんなある日のこと。 仕事で九州の大分の街頭で、シンセサイザーの’演奏をしていた時に フランス人のバンドマンたちを引き連れたプロデューサーに声をかけられ その場で一緒に演奏する、というハプニングがあり 私はそのプロデューサーAさんに 「こんなすごい人が日本にいるんだ〜」と一目惚れしたのです。 彼は当時の私より20歳ぐらい年上でしたから その当時の私から見るとすごく大人に見えたし 海外生活が長い人で、外見も中身もかなり日本人離れした人でした。 それでAさんが数週間後、バンドマンを連れて福岡に来て演奏するという情報を聞いて 花束を持って出かけました。 そして、その場で「今夜、時間があったらデートしよう」とAさんが声をかけてくれて きゃ〜♪やった〜〜♪と喜びいさんで、待ち合わせのバーに出かけました。 とバーに着いてみると、Aさんは一人の女性と話し込んでいます。 「ふ〜人をデートに誘っておいて、他の女性をくどいているんだからなあ」 と思いつつ、近寄ってゆくと 「お、中村!(私の名字は中村と言います) この女性は〜〜さんだ。 今、彼女がバーで一人で飲んでいたから 欧米では一人で女性が飲むなんてことは滅多にあることじゃないし ただ事じゃない雰囲気があったので、声をかけてみたら 何かとても辛い経験があったそうなんだ。 それで俺は、今、彼女に世界のいろんな子供たちの話をしていたんだよ」 そして私に 「中村、俺は明日、東京に戻らなくてはいけないから 近いうちにまた彼女と会って、ゆっくり話を聞いてあげてくれないか」 と言うのです。 その彼女は、私より一回り年上の方だったので、30代半ばでした。 どうして私が全く知りもしない人の相談に乗らなきゃいけないのよ〜と 思いつつも、まあ、大好きなAさんの頼みだし と、それから数日後、彼女と二人で食事をすることになりました。 今の私だったら、話をするのでも、何とでも話せるでしょうし また、話を聞いても本質的には何も変わらないことはわかっているので ヒーリングセッションを行うと思いますが その頃、私は24歳ぐらいで、ヒーリングのヒの字も知らず 一回り年上の女性の悩み相談なんて どうしていいのか全くわかりませんでした。 それで最初は会って、いろいろと彼女の話を聞いていました。 彼女は、長い間つきあってきた彼にふられて もう自分は結婚はできないと思いこみ (たった30代で!!今なら60代でも大丈夫よって言えるのに) あの夜は、もう私は死ぬしかない、という思いでふらふらと バーに飲みに行ったとのことでした。 Aさんが話しかけてくれたおかげで 少し意識を変えることができた、と言われていました。 Aさんは、バーで一目彼女を見て、彼女の雰囲気に ただならぬ重いものがあったのを見抜いていたのでした。 そうして、私は彼女と3度ぐらい会って話を聞いていたのですが どういう話の流れだったかは思い出せないのですが だんだん私の話をすることになって、私がそれまで経験したことや 感じたことなどをあれこれ話していました。 実際、私も彼に出ていかれたばかりで、最高にハッピ〜というような 状況ではなかったし、彼以外のことでも 例えば、バイトで水商売をやっている中での様々な経験や レイプされかけたことや、いろんなことがありましたから たぶん、そういうことも含めて、いろいろ話したのでしょう。 それで彼女が 「信じられない。そんなに若いのに、そんなことを経験していて。 そんなに不幸なことがあったら、私だったら絶対に自殺すると思う」 と言ったことに、ものすごく驚きました。 私の中では、もちろん彼に出て行かれて さみしいとか悲しいという感情はまだあったものの それが不幸だ、とか、今までの状況が不幸だいう意識は 全くなかったのです。 へ〜他の人はこれを不幸って思うんだ〜 私自身は全く不幸だと感じていないのに。 おもしろい〜♪ と思いました。 そして彼女は「あなたの方が大変なんだから 私もいつまでもぐじぐじしていないで あなたみたいに元気に生きなきゃね。ありがとう〜」 とお礼を言い、元気になって帰ってゆきました。 思い出してみると、これが私の初のカウンセリングだったのかしら。 (でも、考えてみれば、水商売のお仕事って カウンセリングみたいなものですけどね) そう、彼女にとっては、幸せ=幸せだと一般的に言われている状況 だったわけです。 だから、あなたはこんな大変な状況なのに、こんなに元気なんて となったわけで それはもちろん、本当は全く癒されてはおらず そういう人は、もしまた自分より「幸せそうな」状況の人を見たら 落ち込むのでしょうが (今から思えば、彼女はグラウンディングが弱く 魂ー心も分裂している状態だったでしょうし) その当時の私としては 「へ〜、大変な状況を経験したことをシェアすることが 人をハッピーにさせることができることもあるんだなあ」 と思ったのでした。 もっとも、その頃はまだ、私のジャットコースター人生のほんの始まりであって それから15年ぐらい、大変なことは山ほどあり その度に泣いたり、怒ったり、傷ついたり、いろいろあったわけですが それでも、不幸という意識はなく どんな状況にあっても、意識の深いところで、自分の人生を信頼していました。 それは、私が自己肯定、自分大好き人間だったからだなあと。 すべての現実は自分自身が生み出したものであることを 小さな頃から、意識のどこかでは知っていたように思います。 今の現状が嫌なら、誰に何と言われようともさっさとやめる 続けるならベストを尽くす、状況を他の人のせいにはしない。 基本的に全力投球だったので、愛がないのにあきらめて続けているカップルや 自分が嫌いな仕事を文句を言いながらやっている人は その頃の私には全く理解できませんでした。 (最近はいろんな人のセッションをやってきて そういう方の信念体系や本質的な要因を理解できるようになりましたが) ちなみに一目惚れしたAさんは、残念ながらすでに最愛の奥様がいたので 私は女性としては相手にされなかったのですが 人間みな兄弟、みたいな人でしたから、それから何度も会って そのAさんとの出会いから 私もAさんのようなグローバルな人間になりたい!という思いが強くなり その1年後に日本を出て、誰一人知りあいがいなかった、このニューヨークに 全財産たった500ドルぐらいで、やってきたのでした。 (初めての海外で、着いたその日の夜から、ビレッジのバーで バーテンダーとして働いたのよ。今から考えると無謀だよね〜) ほんと人との出会いは、不思議。 色鮮やかなタペストリーの糸ように 一人一人の出会いが人生の様々な模様を描き出して ほんの一つの糸が変わるだけで、人生はまた変化してゆくのだなあと。 最初に結婚をしないと言って出ていった彼は、シンジというのですが (ここで名前出しちゃっても、彼ならオッケーだとわかっているので) シンジに 「あなたが、私にしてしてくれた最大のギフトは あの時、私との結婚をやめて出て行ってくれたことよ」 とよく言っていました。 だって、最愛の夫、おさむと出会うためには あそこで結婚してしまっていたら、アウトだったですもん その後、おさむと出会うまでには、いくつかの恋愛をすることになり NYに来て何年後かに、別の人と出会って一緒に日本に戻り 新居を構えた後に、再び破局になったり (つまり2回も結婚直前破局をやってるのだけど) その後、再びNYに戻り、様々な事件や出来事が とても書ききれないほどありましたが (実は本当に大変だったのは、おさむと出会ってからなのだけどね) 私にとっては、大変だった状況も またその時々で感じた様々な想いも すべてが愛おしい宝物のような感覚です。 例え、いろんなことがあっても 「人生は楽ではない」とか 「自分のやりたいことだけやっては生きていけない」などという 不要な信念体系が私の潜在意識に全く芽生えなかったことに おさむも不思議がっているのだけど、本当にラッキーだったと言えるのかも。 (おさむと出会ってから「男には頼れないから 自分で自分を守らなければ」という信念体系は出来てしまったけどね それもようやく去年、手放せたし、めでたし♪) ハッピーに生きれるかどうかは、その人がこれまでどういう経験をしたかや 今の状況がどうであるか?ではなく どれだけ深く自分の本当の価値を受け入れているか、にあります。 だから、ヒーリングは、過去の傷を癒すためというより それによって失われてしまった自分の本当の価値を受け入れるためのもの。 もちろん、意識が変われば、状況も変わるということが起こります。 ということで、明日はバレンタイン 明日は二人でソーホーのレストランに行く予定ですが 今年は、おさむはもう早々と花束を持ってきてくれて (しかも2日も続けて)超スィート。 先日の彼のブログに 「キネシオロジーを学んで、のりこにヒーリングしてあげたい」 などと超うれしいことが書かれてあって あ〜昔は、けしてこんなことを言ってくれるような人ではなかったのに〜(泣) すべては変化してゆくのだなあと。 今、愛する人がそばにいる方は、おめでとう♪ そして愛する人がいても、そばにはいない人も また、愛する人から愛されていないと感じている人も 愛する人は、今はどこにもいない人も このままずっと一人なんじゃないかと不安な人も。 大丈夫。 今、あなたのそばに、愛する人がいようといまいと 「今この瞬間を最大限に幸せに生きる」 ことを選択さえすれば、すべては魂の計画通りにいきますから。 ということで、バレンタインスペシャルでした♪ (なんじゃそりゃ〜) Love お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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