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2005/06/11
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カテゴリ:読書
この本は平成8年11月の発行です。

南洲翁遺訓は旧庄内藩(現在、山形県鶴岡市)の藩士達が鹿児島に引退していた西郷隆盛を訪ねて教えを受け、西郷が生前に語った言葉や教訓を記録して作成したと伝えられています。
つまり、南洲翁遺訓は薩摩人の手ではなく、旧庄内藩の藩士達によって刊行されました。
それはなぜか。

庄内藩は江戸守護職であり、京都の守護職の会津藩と、それに参加した桑名藩と並んで、幕末に徹底的に官軍と戦いました。
そのために、戦後は強い処分を受ける覚悟でしたが、意外にも極めて寛大な扱いを受けました。
どうしてこうなったのかを調べたところ、西郷の指示があったとのこと。
という訳で、庄内藩ではあげて西郷ファンになったそうです。

『「南洲翁遺訓」を読む』で、著者は「西郷の反省力」を述べています。
西郷の汚点として、幕軍を戦争に引き込む為に江戸の薩摩屋敷を根城にして、相楽総三などを使って、彼らに江戸市中での放火や強盗をさせたということがあります。
先程書いたように、庄内藩は江戸守護職であったので、結果として薩摩屋敷を焼き、それが鳥羽伏見の戦いに結びつきました。
さらに、西郷は、後に相楽総三を使うだけ使って、火付け、強盗まがいのことをさせた人物が官軍として生き残るのは、官軍にマイナスになると考えたようで、偽官軍として死刑にしました。
このことは、西郷を苦しめたようで、庄内藩に対する寛大な扱いにつながったようです。

これらから思い出すのは、劉邦に仕えた用兵の天才である「股くぐりの韓信」の
「狡兎死して走狗煮られ、飛鳥尽きて良弓蔵れ、敵国破れて謀臣亡ぶ」という言葉です。

これはどういう意味かというと、
走ることの速いウサギが死んでしまうとこれを追う必要がないから足の速い犬が殺されて煮て食われてしまう。
鳥がいなくなれば立派な弓は必要ないから仕舞い込まれてしまう。
敵国が破れてしまうと役に立つ家来もいらないから殺されてしまう。

と、こんな意味です。
こういうことは、殺されることはありませんが、サラリーマン社会でもよくあります。(笑)







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Last updated  2005/06/11 01:32:00 PM
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