テーマ:お勧めの本(7394)
カテゴリ:読書
この本は1991年11月に発行されました。
著者は1920年岡山県生まれなので、この本を書かれた時は、71歳位でした。 まず、尋常小学校は何かということを箇条書きします。 明治~昭和戦前期の小学校の名称。 明治19年の小学校令で尋常小学校・高等小学校が設置される。 この時の尋常小学校の修業年数は4年間で、その後何回かの変遷を経て、明治40年に6年間に延長。 ほぼ現在の小学校と同じ修業年数となり現在に至る。 昭和16年の国民学校令により、国民学校が設置され、「尋常小学校」の名称は消滅した。 以下は【この本からの引用】と【征野の感想】を書きます。 【この本からの引用】 二宮金次郎は、国や学校が理想とした少年像だった。 全国の小学校にこの像が建ったのが、昭和の初期であったことを考えると、こういう少年を育てることが、教育の理想であったのだと理解できる。 【征野の感想】 二宮金次郎の銅像は、現在の小学校では見かけないと思います。 その理由の一つは、銅を戦争に使うために、供出されてしまったらしい。 この本を読み、そのことを新たに知った。 【この本からの引用】 天皇陛下と皇后陛下の御真影を奉安する建物を、奉安殿と呼んでいた。 【征野の感想】 現在では想像できないが、著者の小学校時代は、朝夕の登下校の度に、奉安殿の前では一旦停止して最敬礼をして通り過ぎたという。 しかし、著者の小学校時代というのは、学校に着いて教室に入るまでに、随分と頭を下げることが多かったことがわかる。 書き出してみると、まず校門で一礼、ちょっと進んで歴代校長に一礼、二宮尊徳少年像に一礼、郷土の戦没軍人の武功を称えた忠魂碑に敬礼、奉安殿に最敬礼をしていたとのこと。 非常に想像が難しい。 【この本からの引用】 『少年倶楽部』は、毎月の発行が待ち遠しかった。 ちょうど『のらくろ』が登場した頃で、二等卒の新兵時代から胸を躍らせて見たものである。 【征野の感想】 11月19日の日記にも『少年倶楽部』のことを書きましたが、著者も『少年倶楽部』を楽しみにしていたことがわかります。 値段は50銭だったとのことですが、当時の50銭は、まんじゅうが60個も買えたとのことで、今のお金だったら5000円位になるとのこと。 結構な金額で、誰でもが簡単に買えるものではなかったらしい。 著者の場合は、1冊の『少年倶楽部』を回し読みしていたようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/18 06:02:09 PM
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