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カテゴリ:化学
日東電工の2010年3月期の連結営業利益は前の期の4倍の550億円前後と、従来予想を約30億円上回ったようだ。主力の液晶パネル用の偏光フィルムの販売が想定以上に拡大した。国内のエコポイント制度の恩恵や中国など新興国市場の成長を受け、液晶テレビ販売が世界で伸びたことが追い風になった。
売上高は従来予想を100億円強上回り、前の期比5%増の6050億円程度となったもよう。偏光フィルムや回路材料などで構成する電子材料部門が好調だった。 大画面の薄型テレビの購入を優遇するエコポイント制度の導入が、日東電の得意とする採算のよい大型液晶パネル用偏光フィルムの販売を押し上げた。発光ダイオード(LED)をバックライトに使う液晶テレビの浸透により、液晶パネルの価格下落基調が鈍化したのも偏光フィルムの採算確保につながった。 ネットブックなど小型ノートパソコン需要が増え、ハードディスク駆動装置(HDD)のヘッド部分に使われる金属回路基板も増加した。 四半期ベースでは、10年1~3月期は連結売上高が前年同期比1・5倍の1550億円弱、営業損益は120億円程度の黒字(前年同期は144億円の赤字)になったもようで、回復が鮮明だ。 1~3月は例年、クリスマス商戦の反動や中国の春節(旧正月)の影響で電子部品業界にとって閑散期に相当するが、液晶パネル用偏光フィルムの販売増などで09年10~12月期並みの売上高を確保した。 11年3月期も液晶関連製品の需要に勢いがあり、増収増益となる公算が大きい。スマートフォン(高機能型携帯電話)市場の本格化でタッチパネル用の粘着シートも伸びる見通しだ。 (日経新聞より) 【上記の感想】 中長期投資銘柄の日東電工の業績見通しが、報道された。 営業益550億円は、会社予想を上回るものの、市場コンセンサスには届いていないか? 微妙なところだ。 今期業績も四季報予想なみの見通しならば、PERでは割安感が出るものと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/04/23 10:15:09 AM
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