1466642 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ゴジラ老人シマクマ君の日々

ゴジラ老人シマクマ君の日々

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

シマクマ君

シマクマ君

カレンダー

バックナンバー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(1)

読書案内「日本語・教育」

(24)

週刊マンガ便「コミック」

(86)

演劇「ナショナルシアターライブ」でお昼寝

(33)

徘徊日記「日帰りでお出かけ」

(58)

演劇「劇場」でお昼寝

(2)

映画「元町映画館」でお昼寝

(105)

映画「ちょっと遠くの映画館」でお昼寝

(15)

映画「シネリーブル神戸」でお昼寝

(110)

読書案内「映画館で出会った本」

(16)

読書案内「翻訳小説・詩・他」

(46)

読書案内「漱石・鴎外・露伴・龍之介・百閒・その他」

(19)

徘徊日記「垂水・舞子・明石」あたり

(48)

読書案内 「医者や科学者の仕事、まあ科学一般」

(23)

読書案内「現代の作家」

(101)

徘徊日記「お泊りでお出かけ」

(63)

徘徊日記「神戸・元町・三宮」あたり

(83)

読書案内「絵本・児童文学」=チビラ君たちへ

(45)

読書案内「社会・歴史・哲学・思想」

(66)

読書案内 「芸術:音楽・美術・写真・装幀 他」

(30)

読書案内「近・現代詩歌」

(46)

徘徊「港めぐり」

(4)

バカ猫 百態

(21)

読書案内「橋本治・加藤典洋・内田樹・高橋源一郎・他」

(17)

読書案内「水俣・沖縄・アフガニスタン 石牟礼道子・渡辺京二・中村哲 他」

(20)

読書案内「鶴見俊輔・黒川創・岡部伊都子・小田実 べ平連・思想の科学あたり」

(15)

映画「OSミント・ハーバーランド」でお昼寝

(3)

映画「こたつシネマ」でお昼寝

(16)

映画「パルシネマ」でお昼寝

(47)

読書案内「昭和の文学」

(20)

読書案内「BookCoverChallenge」2020・05

(26)

読書案内「くいしんぼう」

(9)

映画「Cinema Kobe」でお昼寝

(6)

週刊マンガ便「ちばてつや・ちばあきお」

(8)

週刊マンガ便「石塚真一・浦沢直樹・ハロルド作石」

(30)

週刊マンガ便「原泰久・鈴ノ木ユウ・野田サトル」

(31)

ベランダだより

(130)

徘徊日記 団地界隈

(108)

徘徊日記 兵庫区・長田区あたり

(24)

徘徊日記 須磨区あたり

(26)

徘徊日記 西区・北区あたり

(8)

徘徊日記 灘区・東灘区あたり

(37)

徘徊日記 美術館・博物館・Etc

(4)

週刊マンガ便「吉田秋生・高野文子・やまだ紫」

(7)

徘徊日記 芦屋・西宮あたり

(7)

読書案内「大江健三郎・井上ひさし・開高健 他」

(12)

読書案内「古井由吉・後藤明生・他 内向の世代あたり」

(3)

読書案内「谷川俊太郎・茨木のり子・大岡信 あたり」

(18)

読書案内「啄木・白秋・晶子 あたり」

(4)

読書案内「丸谷才一・和田誠・池澤夏樹」

(9)

読書案内「吉本隆明・鮎川信夫・黒田三郎・荒地あたり」

(11)

週刊マンガ便 「松本大洋」・「山川直人」

(13)

読書案内「リービ英雄・多和田葉子・カズオイシグロ」国境を越えて

(5)

読書案内「村上春樹・川上未映子」

(10)

映画 パレスチナ・中東の監督

(5)

読書案内「近代詩 賢治・中也・光太郎 あたり」

(7)

映画 韓国の監督 イ・チャンドン ホン・サンス 他

(21)

映画「香港」「中国」「台湾」の監督

(27)

映画 アニメーション

(13)

映画 日本の監督 ア行・カ行・サ行 是枝・黒沢

(44)

映画 日本の監督 タ行・ナ行・ハ行 鄭

(23)

映画 日本の監督 マ行・ヤ行・ラ行・ワ行

(11)

映画 イギリス・アイルランド・アイスランドの監督

(31)

映画 イタリアの監督

(18)

映画 ドイツ・ポーランド他の監督

(13)

映画 ソビエト・ロシアの監督

(5)

映画 アメリカの監督

(74)

震災をめぐって 東北・神戸・原発

(5)

読書案内「旅行・冒険」

(3)

読書案内「本・読書・書評・図書館・古本屋」

(10)

映画 オーストラリア・ニュージーランドの監督

(4)

映画 フランスの監督

(40)

映画 スペイン・ポルトガルの監督

(10)

映画 カナダの監督

(3)

映画 グルジア(ジョージア)の監督

(9)

映画 ウクライナ・リトアニアの監督

(6)

映画 イスラエルの監督

(2)

映画 マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、クロアチア、スロベニアの監督

(2)

映画 オランダ・デンマーク・ベルギーの監督

(7)

映画 フィンランド・スウェーデン・ノルウェイの監督

(5)

映画 トルコ・イランの映画監督

(7)

映画 ギリシアの監督

(2)

映画 アルゼンチン・ブラジルの監督

(2)

映画 ハンガリーの監督

(4)

映画 セネガルの監督

(1)

映画 スイス・オーストリアの監督

(3)

読書案内 戯曲 シナリオ 劇作家

(1)

読書案内 ジブリの本とマンガ

(5)

日記/記事の投稿

コメント新着

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2021.05.29
XML
​​鶴見俊輔・佐々木マキ「わたしが外人だったころ」(福音館)
 本棚をのぞいていて見つけました。福音館書店が今も出しつづけている「たくさんのふしぎ」という月刊の絵本がありますが、その傑作集の1冊、「わたしが外人だったころ」です。2015年に出版されているようですが、この棚にいつからあったのか、トンと記憶がありません。​​
​ 「月刊たくさんのふしぎ」の方は、ゆかいな仲間がまだ小さかったころ定期で購読していました。数年分のバックナンバーが今も並んでいます。​
​​ で、「わたしが外人だったころ」ですが、ご覧のように、あの、佐々木マキの絵の上に、哲学者の​鶴見俊輔​の文章がのっかっています。小学校の高学年向きの絵本ということらしいです。​​
​​ 1938年、16歳の秋に渡米し、17歳でハーバード大学に入学し、19歳の年に「敵性外国人」として移民局の留置場に留置され、留置場の中で卒業論文を書いたこと。日米交換船に乗って帰国したいきさつ。帰国して海軍に志願し、ジャワ島に通訳として派遣され、病気になって帰国したこと。病床で敗戦を迎えたことなど、​​​1922年​生まれ、80歳を超えた哲学者が時代を追って思い出しながら書いています。こんな感じです。
 ​1945年8月15日がきました。私は病気でひとりねていて、ラジオの放送で日本の敗戦を知りました。
 どうして自分が生きのこったのか、その理由はわかりません。わたしが何かしたために、死ぬことをまぬかれたというわけではないのです。なぜ自分がここにいるのかよくわからないということです。そのたよりない気分は、敗戦のあともつづいており、今もわたしの中にあります。今ではそれが、あたしのくらしをささえている力になっています。
 16歳から19歳の終わりまで英語を使ってくらしたので、敗戦までわたしは心の中では英語でかんがえてきました。日本にもどると、「鬼畜米英」(アメリカ人とイギリス人とは人間ではなくて鬼かけものだ)というかけ声がとびかっていて、それはわたしのことだと、いつもおびえていました。負ける時には日本にいたいと思って帰ってきた結果がこういうことでした。
​ ​​​不良怠学で、日本の小学校高等科を退学になり、英語もできない16歳が​「外人」​としてアメリカで暮らし、日米開戦のために帰国した日本では、敵国から帰ってきた「外人」として扱われて暮らした。それが子供たちに、哲学者、鶴見俊輔が語った、70年以上も前の思い出話で、絵を描いているのが、不思議な絵柄の佐々木マキです。​​​​
 小学生に限らず、若い人たちが、こういう話をどう読まれるのか、想像するのも難しい世の中ですが、誰かが手に取ってくれるとうれしい絵本です。



PVアクセスランキング にほんブログ村

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ


にほんブログ村 本ブログへ






ゴジラブログ - にほんブログ村​​






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.05.18 00:44:15
コメント(0) | コメントを書く
[読書案内「鶴見俊輔・黒川創・岡部伊都子・小田実 べ平連・思想の科学あたり」] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.