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2021.07.11
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​​荘魯迅「声に出してよむ漢詩の名作50」(平凡社新書)​

 磧中作       磧中の作    岑參
走馬西来欲到天  馬を走らせて西に来たり 天に到らんと欲す
辞家見月両回円  家を辞して月の両回円かなるを見る
今夜不知何処宿  今夜 知らず 何れの処んか宿せん
平沙莽莽絶人煙  平沙 莽莽 人煙を絶つ
​​西へ西へと馬を走らせ、地の果てを越えて天にまでたどり着きそうだ。
家にいとまを告げ旅立って以来、もう二度も月が丸くなるのを見た。
今夜はいったい、どこに泊まればいいのだろうか。
この茫々たる砂漠を見渡す限り、人家の煙など全く立っていないのだ。
 本書の「流沙蒼天いずこに宿らん」と題されて、​岑參(しんじん)​という、杜甫とかと同時代、盛唐の詩人の詩の紹介の章にあった「磧中作」という詩の本文、書き下し、口語訳です。​​​​
​ 本書は「唐代」の詩42首、唐以前は「荊軻」、「項羽」、「陶淵明」の3首、以後が「蘇軾」、「陸游」など5首、計50首の、いずれも超有名な、まあ、高校の教科書などでも取り上げられている漢詩を紹介した、いってしまえばありがちな本です。書名も「声に出してよむ漢詩の名作50」ですから、今のハヤリの本の一冊といっていいかもしれません。​
 普段は、あんまり近づかない書名ですが、市民図書館で何となく手に取って、なんとなく借りてきました。
 で、はまりました。一応、そういうお仕事でしたから、教科書に出てくるような詩については、知っているつもりでいましたが、1首、1首、のんびり読み始めるとやめられなくなりました。
​​ 2000年を超える歴史の中で、選りすぐられた「傑作」の迫力とでもいえばいいのでしょうか。著者荘魯迅さんによる解説も、簡にして要、「そうだったのか」と納得させられることも多く、たとえば、「磧中作」の解説はこんな感じでした。​​
 磧とはゴビ砂漠のことをいう。作品は冒頭から、緊迫した雰囲気を漂わせている。馬を走らせてめざすのは西の果て、高仙芝の舞台の駐屯地。軍務に赴くために先を急ぐが、行けども行けども目に映るのは砂漠と蒼天のみ。このまま走れば天上に行きついてしまうのではないか。「欲到天」は、初めて砂漠に身をおいた人間の驚きを如実に語っている。
 ここまでの前半は、「辞家」をめぐって展開されたが、起句が家から砂漠に至るまでの距離(空間)の長さを示すのに対し、承句は出発してから二か月も経つ時間の久しさを表す。だが、それは単に時の経過だけではない。中国では、満月は団欒の象徴であり、それを二回も見た詩人の心には、今まさに郷愁が溢れんとしている。
​ 解説文の一部ですが、たとえば「満月」のくだりとかで「あっ、そうかそうか」と納得したりするのでした。まあ、ぼくがものを知らないというに過ぎないかもしれませんが、若い国語の先生とかにはおススメではないでしょうか。
 実は、この本の特徴は詩の全文に対して拼音(ピンイン)、中国語の発音記号がほどこされていて、ぼくはできませんが、中国語が読める人には「中国語」で読める工夫があることです。
 で、できない人はどうするかというと、平凡社のこの本のサイトを探すと「朗読」を聞くことができるようになっていて、それに合わせて初歩しか知らないぼくのようなものでも、声に出して読んでみるということができるという仕組みなのです。

 今どき、ありがちなサービスかもしれませんが、たどたどと、中国語で漢詩を読んでみるのは悪くないですよ。
​​​ ちなみに、「磧中作」の結句「平沙莽莽絶人煙」「平沙萬里人煙絶」が一般かもしれません。​​​

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最終更新日  2024.01.06 23:37:09
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