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Under the Sunに行こう
2021年06月23日
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テーマ:本日の1冊


「萩尾望都と竹宮恵子 大泉サロンの少女マンガ革命」中川右介 幻冬舎新書

本書を絶版にして欲しい。理由は2つ。
(1)本書は昨年3月に発行された。著者は、ずっと秘密にされていた萩尾望都「一度きりの大泉の話」の経緯は当然知らない。そのせいもあり、本書には幾つもの重大な誤認がある。もはや訂正では済まないし、済ませるわけにはいかない。
(2)2人の名前を書名に冠し、「大泉サロンの少女マンガ革命」と副題につけているが、その副題は本書に書かれている内容とかなり違う。私は、大いに異議がある。

以下、詳しく述べる。

先ずは(1)について。
貶す前に、良い所について。
まるで百科事典のように、時系列と人物・作品の整理が完璧。良い資料になる。
(a)それを別の言葉にすると、本の資料だけに頼っているということだ。増田法恵に少しインタビューを試みたようだが、ほとんど何も聞けていない(彼女は少し嘘もついているかもしれない。そもそも、こんな不十分な取材で大泉サロンをテーマに本を一冊書こうとする方がオカシイ)。萩尾望都からは断られたのかもしれないが、竹宮恵子からも取っていない。大切な所は竹宮からの一方的な大泉サロン告白書「少年の名はジルベール」から採っていて、「大泉サロンとは何だったのか」に、全然答えていない。
(b)「はじめに」で著者は、「大泉サロンが目指したのは『少女マンガの革命』だった」と断定しているが、それは竹宮と増田の意識であって(←「ジルベール」を基に書くからそうなる)他のメンバーの「自覚」ではない。なのに「その『少女マンガ革命』の先頭に立ち、中心に陣取り、頂点に達したのが、萩尾望都と竹宮恵子である」と、萩尾望都が大泉サロンを主導したかの如く書いている。こういう「風の噂」が、萩尾望都をして「一度きり」を書かせた要因になったのだろう。「ジルベール」にも責任はあるが、中川のこの本は一定影響力を持つ(「手塚治虫とトキワ荘」を上梓してる)し、断定しているので、責任はこちらの方が重いと思う。本書の存在そのものが、要らない害を振りまいている。
(c)大泉サロンを解体し、萩尾が下井草へ行き、そこで「事件」があって体調を崩して、埼玉に行ったのは73年の初夏のはずだ。本書では74年春になっている。その萩尾望都の「重大な1年間」についての著者の「調査」は、限界はあったかもしれないが、はなはだ不十分である。

(2)について。
(a)「少女マンガ革命」とは何だったのか?
それは「24年組」が開いたのだと断定する。24年組とは、1949年前後に生まれて少女マンガの変革を担った人たちのことである。著者も認めているが、自分たちで名乗ってもいないし、グループとして活動したわけでもない。評論家、ジャーナリストがそう呼んでいるだけだ。だからこそ著者は、大泉サロンは実態があるグループだとし、メンバーは固定できるから、それを中心にして本を書こうとしたのだろう。ところが、サロンは革命を目指したわけではない。メンバーの2人竹宮と萩尾がたまたま、変革に大きく力を果たしただけである。
(b)「革命とは何だったのか」。
著者は本の2/3を過ぎてやっと大泉サロンについて書き始め、最後の335pでやっと説明する。詳細は省略する。要はマンガの題材、テーマが広がり、表現技法も変化したということだ。その主体を著者はナント、竹宮や萩尾の他には、大島弓子、池田理代子、山岸涼子に求めている。全然大泉サロンじゃないじゃん!!!大きな変革は確かにあったと私も思う。しかし、本書では、それが起きた理由や主体者の詳しい解説は竹宮や萩尾以外はほとんど行われていない。
「大泉サロンの少女マンガ革命」というのは、大嘘の看板である。

以上が、本書を速やかに絶版にするべきだ、という私の主張の根拠である。トキワ荘について書をものした著者が、大泉サロンを第二のトキワ荘にしたいと勝手に目論んだのだろう。サブカル評論家の見栄の書である。










最終更新日  2021年06月23日 23時31分52秒
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