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大倉集古館はすごい収蔵品を持っている!今回の日本橋三越の「今、蘇るローマ開催・日本美術展」を見に行きました。
昭和5年に開催された、イタリア政府主催の「日本美術展覧会(通称ローマ展)」。このとき、作家への画料をはじめとして全面的に支援した大倉喜七郎男爵のもとに、展覧会が終わったあと、当時のそうそうたるメンバーの力作が集まる。 そして、それが現在まで収蔵されている。(例外はあるけれど) 過去にこの大倉集古館に行きましたが、今時珍しい古い2階建ての建物。智美術館や泉屋博古館などと同日に見ると、あれ?という建物の古さに驚きます。趣はありますが~。 今回展示されたのは約40点。(最後の方に別の所蔵先が入っていますが) 三越の会場はとても作品をよりよく見せるとは思えないけれど、そして混雑もしていたけれど、作品がよく、楽しめました。 花見のころ、期間限定で大倉集古館にて展示される、有名な横山大観の屏風「夜桜」。美しい色彩で丹念に描かれていて、まさに大観らしい、渾身の作と思います。青い背景色、さくらの花びらが透けています。 また、瀟そう八景などは、大観の「墨に五彩あり」というような気持ちを表すかのような、墨の表情豊かな世界です。横幅が120センチもある作品が8点も並んでいるので、見応えがあります。 また、3点出品されている下村観山の作品。筆線が美しいです。そういえば観山はイタリアに行って、ラファエロの模写なんかも残していましたよね。ほんとに上手いという感じです。 天才、速水御舟の鯉もシンプルだけど、恐らく金泥が使ってあり、ゆうゆうと泳いでいて存在感がありました。 前田青邨の屏風「洞窟の頼朝」。武将たちが洞窟につどう様子を描いているのですが、大作で緊張感があり、まさに青邨の代表作だと思いました。 鏑木清方の屏風「七夕」は片隻のみの展示だったのが残念でした。一双で見たかったです~。 さて、おまけのこごめ大福です~。 ね。美味しそうでしょ。 御菓子調整所 竹隆庵 岡埜の和菓子になります。(値段は200円+税) 塩気の感じる甘みのないよもぎ餅(けっこうのびます)に、やわらかい(ほくほくではない)あんこが入っていて、大きめな大福です。そんなにあんこの粒は主張していません。 食べ応えがあり、美味しく、好評~。「どこの?」と聞かれました。 こちらお店の「とらが焼き」は明日ご紹介したいかな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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