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2015年03月19日
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カテゴリ:邦画(09~)
旧日本軍の捕虜虐待を描いたアンジェリーナ・ジョリー監督の「アンブロークン」が日本公開が出来ないでいる。下の朝日新聞の報道を読むと、「反日映画公開の是非」を問題にする以前の問題があるように感じた。

それは反対運動者のこういう意見である。

海外メディアの取材を何度か受けた「史実を世界に発信する会」(東京)の茂木弘道事務局長は「映画は見ていないが、事実無根の思い込みや決めつけによる作品で、上映の必要はない。この映画こそ日本人性悪説に基づいた人種差別だ」と語る。

笑止千万である。映画を観ていない者が映画の作品の質を語る資格はない。こういう輩が代表を務めているというだけでも、この団体の水準が判るというものだ。

アンジーの初長編監督作品の「最愛の大地」は観たことがある。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で人間の盾として利用され踏みにじられてきた女性たちの話だった。非常に骨太の堂々とした作品だった。彼女の生涯のテーマは「人権」なのかもしれない、とふと思う。

それにしても、和歌山の鯨捕鯨を批判的に記録した「ザ・コーヴ」にしろ、外国人が撮った「靖国」にしろ、反対運動はあったが、あれは辛うじて公開された。「ザ・コーヴ」はそういうわけで意地で見ましたが、つまらない作品でした。しかし、「南京!南京!」や「アンブロークン」は公開されそうにはないという。このたった10年、5年でこういう「時代」になっていることが恐ろしい。

ちなみに、「ザ・コーヴ」は「ドキュメンタリー」とは言えない「プロパガンダ記録映画」とでも言える作品でした。観た者だけがそういうことを言うことが出来る。

「ザ・コーヴ」とかは上映前にはあんなに反対運動が起きたのに、上映あとに全然盛り上がらなかったことにも不満だった。上映しながら集会を開くのは資金的に無理でも、上映館の横でティーチ・インみたいな集会を開いても良かった。要は彼らは「反対のための反対」だったのだ、ということがよくわかる。

のちの時代になって「反日映画は次第と上映されなくなった。戦前の雰囲気がそうやって出来上がっていった」と史書に記入されるか、それともそんな事実はなかったかのように歴史から忘れさられるか、二つの岐路に我々は立っているのかもしれない。念のためためにいうと後者であって欲しいと、私は切に願っています。




反日映画?捕虜虐待描いたアンジー作品 上映阻止の運動:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASH376H1WH37UTIL01D.html
 人気俳優アンジェリーナ・ジョリーさんが監督した映画「アンブロークン」が、日本公開をめぐり揺れている。米国でヒットし50カ国以上で公開されながら、国内では配給会社すら未定。旧日本軍の捕虜虐待を描いた内容に、ネットなどで「反日映画」とボイコット運動が起きているためだ。戦後70年、1本の映画が、日本の過去への向き合い方を問うている。

 「日本貶(おとし)め映画」「事実無根」「どんどん抗議の声を上げていくべきだ」――。

 フェイスブック上に不穏な言葉が躍る。「アンジェリーナ・ジョリーの反日映画を阻止しよう!」と名付けられたページには1200人以上が参加し、連日、映画批判が投稿される。日本公開に関する最新の報道も、すぐに共有される。

 「アンブロークン」は米国で昨年末から3千館以上で上映。興行収入は1億ドルを超え、「ラスト・サムライ」を上回った。

 一方、虐待場面の長さから「意味のない拷問マラソン」(ニューヨーク・ポスト)「中国で反日感情をあおる可能性も」(ロサンゼルス・タイムズ)といった評もある。

 日本では映画化が報じられた昨夏ごろからネットで批判が始まった。署名サイト「Change.org」ではジョリーさん宛ての上映反対キャンペーンに約1万人が賛同。「日本に来るな」などの書き込みが続いた。米軍の日本兵虐待の事例を逆に紹介し「日本軍は世界一人道的だった」「東京裁判史観を変えない限り、第2のアンジェリーナは現れる」などと内容は歴史認識へも波及。捕虜を虐待する伍長を演じたギタリストMIYAVI(石原貴雅)さんに対しても「売国奴」などと匿名の中傷が繰り返された。原作にある「捕虜が生きたまま食べられた」との根拠が不確かな記述も反発の理由になっているが、映画にその場面はなく、誤解に基づいた批判も多い。

 配給元のユニバーサル・ピクチャーズの作品を国内で上映してきた東宝東和は公開を検討したが、結論は出ていない。同社の八代英彦取締役は「リスクは小さくない。いざという時に矢面に立つのは劇場。簡単に踏み切れない」と話す。同社にも「公開するな」との電話が数本あったという。

 一方、「Change.org」では日本公開を求める東宝東和宛ての署名も1200人集まっている。中国や韓国では既に公開され、日本の動きは欧米など海外メディアも注目。日本の歴史修正主義や「右傾化」と絡めて報じられている。

 海外メディアの取材を何度か受けた「史実を世界に発信する会」(東京)の茂木弘道事務局長は「映画は見ていないが、事実無根の思い込みや決めつけによる作品で、上映の必要はない。この映画こそ日本人性悪説に基づいた人種差別だ」と語る。同会は渡部昇一・上智大名誉教授やNHK経営委員の長谷川三千子さんらが顧問に就く。

 ザンペリーニ氏の強靱(きょうじん)な意志と寛容の精神に感銘を受けて映画化を決めたというジョリーさんは、複数の取材に対し「反日映画ではなく許しの物語だ。映画を見てもらえればわかる」と強調している。






最終更新日  2015年03月19日 12時45分24秒
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