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再出発日記

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2015年10月15日
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カテゴリ:邦画(12~)
先月の映画の記事を紹介している途中ですが、昨日観た映画の感想は「急を要する」と判断したので、ここに紹介します。




「図書館戦争 ザ・ラスト・ミッション」
まさか、ほとんどが戦闘場面の映画になっていようとは思わなかった。

「自衛隊協力映画」(須藤遥子 大月書店)によると、最近はこういう自衛隊が全面的に協力する作品には、自衛隊内部で「基準」があり、明文化されているという。その中には、なんと「自衛隊色を表面に出さず」という基準もある。それは、作品の完成度がなければそもそもプロパガンダになり得ない反省から来ているのである。その他、装備を借りるのはなんと「原則無料」なのである。だから、脚本の検閲もある。

図書隊は生真面目なほどに「専守防衛」を守っている。どんなに危険でも、相手が発砲して初めて応戦するのだ。この原作が書かれた時には、まさか集団的自衛権が認めらるなど露ほども思っていなかったに違いない。しかし、映画化に当たってそれをキチンと描くこと自体にメッセージを感じざるを得ない、というこの時代とはなんなのだろうか。

メディア良化法自体が違憲法なのだが、それが通ってしまっている近未来の日本が舞台である。「そんなバカな」という気持ちがあって、「権力が本を取り上げるのならば、小さな抵抗戦術があってもいい」という素朴な気持ちで、対抗武力組織を考案したというのが原作である。

憲法9条がある国で、戦争出来る法律が通ってしまった某国のようなものである。では、それに対抗するために、例えば沖縄の施設を守るために、武力抵抗も許される、という法律も地方自治体法で許されたとして(公務員は憲法遵守の義務があるから不可能ではない)、「地方施設隊」が創設されたようなものである。そして、具体的に自衛隊と地方施設隊とが応戦するようなものである。

では、そういう武力での応戦は意味があるのか。「ない」というのが、映画を見るとよくわかる。

いくらリアリスティックに戦闘場面を描いても、小説ならばまだしも、実写映画にしてしまうと、嘘くさく思えるのは、やはり憲法に規定されている表現の自由を守るには、武力では「基本的にダメ」なのだという「真実」があるからなのだろう。

ああいう戦闘場面で、人が死ぬ場面が一つもないのが無理なのだ。そもそも、あれだけ派手に銃が使えるのならば、当然手榴弾も使える。モノの10分で戦闘は良化隊の勝利で終わっただろう。

奇しくも、沖縄では沖縄県の尊厳と自然を守るために、辺野古の海の埋め立て承認取消しが、沖縄県知事の名の下に「法律に基づいて」行われ、政府はそれに対し「強行突破」すると宣言した。映画の話ではない。ホントの話だ。

しかし、県知事が選んだのは武力での応戦ではなかった。でもこのままでは、国の権力によって突破される可能性が高い。映画でも松坂桃李くんが言っているように「無関心の世論」が1番の問題なのだ。だからといって松坂くんがやったように図書隊をいったん解体して政府内の駆け引きで一部言論の自由が実現しても、今までの沖縄の轍を踏むだけだろう。弟の福士蒼汰くんは言う。「兄貴は人を信じない。俺は人を信じるだけ、兄貴より強い」そういう映画の結論が現実になって欲しい。つまり、オール沖縄だけではなく、オールジャパンの世論の力が辺野古問題を解決するのだ。


胸キュン場面が少なかった。しかも、結婚までいたらなかった。原作ファンとしては、それはないだろ、と思う。

■ あらすじ
年号が昭和から正化になってから33年、関東図書隊のタスクフォース所属の堂上篤(岡田准一)と笠原郁(榮倉奈々)は、日々理不尽な検閲から図書を守るため奮闘。彼ら図書隊は、全てのメディアを取り締まりの対象とするメディア良化委員会と激しいつばぜり合いを展開していた。読書と表現の自由を守るべく体を張る彼らを、予想外の戦闘が待ち受けていて……。
■ 解説
岡田准一と榮倉奈々の共演で、有川浩の人気小説シリーズを映画化して好評を博した『図書館戦争』の続編。本作では前回の図書防衛バトル「小田原・情報歴史図書館攻防戦」から1年半後を舞台に、図書隊とメディア良化委員会との前代未聞の戦闘の行方を追い掛ける。前作に引き続き佐藤信介が監督を務め、田中圭や栗山千明ら豪華キャストも再集結。榮倉演じるヒロインの成長はもとより、激しいアクションも見どころ。
■ キャスト
岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、西田尚美、橋本じゅん、土屋太鳳、松坂桃李、栗山千明、石坂浩二
■ スタッフ
原作: 有川浩
監督: 佐藤信介
脚本: 野木亜紀子

in movix倉敷
2015年10月14日
★★★★☆








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最終更新日  2015年10月15日 12時50分34秒
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