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2020年03月27日
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テーマ:本日の1冊(3684)

「歴史ごはん 縄文~弥生~奈良時代の食事」監修 永山久夫 山本博文

遠藤雅司さんの『歴メシ!』を読んだ時に日本古代メシがなかったので「遠藤さん、是非アジア編を作ってください」とお願いしていたら、日本古代メシをテーマにした本が既にあると知り飛びついた。

本書を開いてガッカリせざるを得なかった。少年向けの大判絵本だからではない。三つしか料理レシピはなくて、しかも古代ファンにはあまりにも有名な料理しか載せていなかったからである。
 縄文時代は縄文クッキーならぬ「縄文パン」、弥生時代はしとぎ(白玉饅頭)、そして最近ネットで話題になった牛乳を煮詰めた「蘇」が取り上げられている。ないよりはマシだけど、もっと絶品料理をたくさん出して欲しかった。

もちろん、文献にないからだ、ということは承知している。監修が東大の「偉い」考古学者と料理研究家という「学者」で、著者はいなくて発行社が編集して作っている。中身に情熱がない。考古学には「実験考古学」という分野があるのである。縄文パンを作るなら、混ぜてつくる工夫があっても良いでしょ?縄文時代から煮物を作っていたのは明らかなのだから、その時に考えられる旨味成分を駆使して「旨い料理」を提案することは可能だったのではないか?弥生時代ならば、美味しい「お粥」があっても全然おかしくはない。

博物館の資料を援用して「長屋王の食事」「下級役人の食事」「一般の人々の食事」を写真提供している。材料に少し手を加えたものであり、何の工夫もない。材料は遺物が出ているから根拠あるのだが、そこからもう一歩がないのである。これらは博物館にいる考古学者が考えた料理だ。考古学者の頭の固さには、考古学ファンの私たちは、いつもガッカリさせられている。

奈良時代は、もっと色々レシピが出ていいのではないか?万葉集には、様々な庶民の生活が記されていて、そこから「推理」して料理レシピを作ることは可能なはずだ。また、この本にも写真だけ紹介されているけど、平安時代の最古のお菓子「清浄歓喜団」ならば、既に商品化して売られている。私はこの前京都に行った時に、三十三間堂でそれを手に入れて食べた(一個600円だったかな)。沖縄サンタギーに、様々なお香を詰めたような揚げ菓子だった。
やはり、遠藤雅司さんに登場してもらうしかない。





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最終更新日  2020年03月27日 12時01分21秒
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