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2021年10月10日
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「古事記の神々」三浦佑之 角川文庫

三浦佑之さんは以前紹介した「日本の神様図鑑(大塚和彦)」のようななんちゃって古事記研究者ではなく、私の信頼するガチの専門家である。神話時代と弥生時代を一緒に記述する学者が多い中で、三浦さんはキチンと分けている。

本書は三浦さんのガチの研究書である。古事記は日本の最古の歴史書であり、弥生時代研究にも、やはり重要参考書であることは間違いない。

三浦さんは天武天皇が勅選して作らせたという記述がある古事記の「序」は9世紀の偽造だと主張する。さらには明治政府は、国家を安定させ永続させるためには、「法」とともに、国家の精神的な支柱になる幻想が必要だと考えた。それが「記紀神話」として一括宣伝した理由だった、とする。それによって、古事記は国家の歴史書であると、誰もが疑問に思わずここまできてしまった。

古事記の神話部分には四割もの出雲神話があるが、日本書紀ではそれは見事に抜け落ちている。「国譲りの場面は存在しながら、いわゆる出雲神話と称される出雲の神々の神話や系譜を、日本書紀はほとんど載せていない(38p)」それは何故か。

信濃や出雲などの「滅びゆくもの」に寄り添った「語り」の歴史書が古事記であるからだ。

少し難しいけど、出雲神話を語ることで何をしようとしたのかは想像するしかないけど、興味深い本だった。電子書籍限定価格でかなり安く購入。「付古事記神名辞典」なので、旅の途中で調べ物をするときにも便利だろうと思える。





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最終更新日  2021年10月10日 08時36分56秒
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