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カテゴリ:映画 フランスの監督
ルネ・クレール「巴里の屋根の下 」シネ・リーブル神戸 「ルネ・クレール レトロスペクティブ」という企画がシネ・リーブル神戸で始まりまっていました。勘違いしそうですが「禁じられた遊び」のルネ・クレマンとは違います(笑)。
1930年代のフランスの監督で、その作品特集で、代表作が網羅されています。見たことがある作品もあるような気がしますが、あやふやであてになりません。 これは、もう、見ないわけにはいきません。11月の第1週の週末から始まっていたらしいのですが、気づいたのが水曜日で、出遅れました。 しようがないので、今日から、土・日返上で頑張ろうと思っています。初日の今日は「巴里の屋根の下」でした。 これが、チラシの裏にまとめられた筋書き解説です。1930年の作品で、ルネ・クレール最初のトーキーだそうです。もちろん白黒映画です。 出だしから「巴里の屋根の下」の合唱です。トーキーですからセリフもありますが、必要最小限という感じで、それで十分でした。 パリの町が上空から映し出されて、下の方から歌声が聞こえてきます。アパートらしい建物のベランダには生活している人の人影があって、1階の通りに面した戸口に女性が立っています。 で、そのアパートが立ち並んでいる前の街角で、楽譜売りのアルベールが人を集めて歌っています。楽譜売りという商売が、何とも言えない、いい感じなのですが、彼が拍子をとって町の人が声を合わせて歌う「巴里の屋根の下」を聞きながら、映像に見入っていくのです。 「映画」を見る見ごたえというか、ハラハラ、ドキドキする感情のなかに浸りきるというか、何とも言えない「満足感を経験しました。 見ている人が映像を見て音楽を聴きながら、自分で予想して、落胆し、やっぱり、ホッとする体験を堪能させてくれる充実感という感じでしょうか。 映画を見終えた後、「あなたは映画がお好きですか?」と聞かれたとしたら「はい。大好きです。」とキッパリ!です。間違いありません。 街角で合唱する人々に拍手! 酒場で青年たちの恋の争いを見ながら「天国と地獄」のレコードをかけてワインを啜っている、ノンキで、当意即妙なオジサンに拍手! この作品は1931年の「キネ旬」の外国映画ベスト10のベスト2位だそうです。 余談ですが、「キネマ旬報」っていう映画雑誌は今でもありますが、1919年創刊だってご存知でしたか?「キネ旬」が始めたベスト10が世界初の映画ベスト10だそうで、ちなみに世界最古のベスト1は1924年で、チャップリンの「巴里の女性」(原題「A Woman of Paris」)というサイレント映画だったようです。見たことはありませんが、なんか、「見なきゃ!」って思ってしまいますね(笑)。 監督 ルネ・クレール 脚本 ルネ・クレール 撮影 ジョルジュ・ペリナール ジョルジュ・ローレ 美術 ラザール・メールソン 唄「巴里の屋根の下」 作曲ラウール・モレッティ 作詞 ルネ・ナゼル 編曲 アルマン・ベルナール キャスト アルベール・プレジャン(アルベール:楽譜売り) ポーラ・イレリー(ポーラ:恋人) エドモン・T・グレビル(ルイ:親友で恋敵) ガストン・モド(フレッド:チンピラで恋敵) 作曲:ラウル・モレッティ/作詞:ルネ・ナゼル/編曲:アルマン・ベルナール 1930年・93分・G・フランス・仏語・白黒・スタンダード 原題「Sous les toits de Paris」 2021・11・12‐no107・シネ・リーブル神戸no125 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.05 20:35:16
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