|
カテゴリ:映画 アメリカの監督
ビンセント・ミネリ「巴里のアメリカ人」シネ・リーブル神戸
今回見たのはビンセント・ミネリ監督の「巴里のアメリカ人」です。「愛しのミュージカル映画たち」という企画の5本目に見ました。誰でもが知っている50年代のアメリカのミュージカルの傑作です。さすがのぼくでもこの作品は見たことがありますが、なんの記憶もありません。だから、まあ、初めて見るのと同じです。 今回の企画の鑑賞では出てくる女優さんに気を取られていましたが、この作品は何といってもジーン・ケリーさんでしたね。監督はライザ・ミネリのお父さんですが、全編通してダンスはジーン・ケリーの振り付けだそうです。 始めから終わりまで、ほとんど緩みなく明るくて楽しい映画というのを久しぶりに見ました。とにかくテンポがいいのですね。 ジーン・ケリーは「雨に歌えば」で傘をさして踊っていたのを覚えていますが、この映画では近所の子供たち相手に歌ってダンスするシーンがコミカルで最高でした。 主人公のジェリー(ジーン・ケリー)が、連合軍でやってきて、戦争が終わって、そのままパリに居ついた画家の卵というのがその時代的ですね。まあ、そこから後のお話はとってつけたような展開ですが、別にいいんですよね、こういう作品の場合は(笑)。 この感想は「愛しのミュージカル映画たち」を完走した後で書いています。「紳士は金髪がお好き」、「イースター・パレード」、「若草の頃」、「上流社会」、「ビクター・ビクトリア」、そして「巴里のアメリカ人」の6本を2週間ほどで見ましたが、どの作品も楽しかったですね。 順番をつければ第1位「巴里のアメリカ人」、第2位「紳士は金髪がお好き」です。 「巴里のアメリカ人」は、さっきも言いましが「序破急」的な展開のテンポの良さだ抜群ですね。ジーン・ケリーの笑顔もよかったし。「紳士は金髪がお好き」は、オープニングの、ラメっていうのですかね、キラキラする真っ赤な舞台衣装が印象に残っていますね。ジェーン・ラッセルとマリリン・モンローの派手な顔立ちと笑顔がとても素敵で、アホな筋立てだから余計に楽しいのですね。二つの映画とも、見終えて笑って話題に出来るところプロフェッショナルだと、感心しました。 こういう、楽しい企画はいいですね。昔は、あちこちにあった、しぶい館主の名画座がやってくれていたのですが、どこかがまたやってくれないですかね。 ああ、「巴里のアメリカ人」ですが、もちろんジーン・ケリーとパリのちびっ子たちに拍手!でした。 監督 ビンセント・ミネリ 製作 アーサー・フリード 原作 アラン・ジェイ・ラーナー 脚本 アラン・ジェイ・ラーナー 撮影 アルフレッド・ギルクス 美術 セドリック・ギボンズ プレストン・エイムズ 衣装 オーリー・ケリー 編集 アドリアン・フェイザン 音楽 ジョージ・ガーシュウィン 作詞 アイラ・ガーシュウィン 振付 ジーン・ケリー キャスト ジーン・ケリー(ジェリー) レスリー・キャロン(リーズ) オスカー・レバント ジョルジュ・ゲタリ ニナ・フォック 1951年・113分・G・アメリカ 原題「An American in Paris」 配給:東京テアトル 日本初公開1952年5月2日 2022・03・08-no31・シネ・リーブル神戸no142 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.22 23:33:38
コメント(0) | コメントを書く
[映画 アメリカの監督] カテゴリの最新記事
|