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カテゴリ:映画 フランスの監督
フランソワ・トリュフォー「逃げ去る恋」シネ・リーブル神戸 「生誕90周年上映 フランソワ・トリュフォーの冒険」というシリーズが始まりました。まあ、トリュフォーですから、70年代に映画に引き込まれた徘徊老人としては、見ないわけにはいかない気分で出かけて来たシネ・リーブルでしたが、月曜日ということもあるのでしょが、100人くらいの小さなホールですが、5人でした。
見かけ上のことですが、若い人(?)が一人、あとは同年配の客ばかりでした。まあ、今どき、そういうことなのかもしれませんね。この作品は1978年だそうですが、あの頃、トリュフォーといえば、満員だったような記憶もありますが、まあ、その記憶も怪しいですね。 で、シリーズの最初に見たのは「逃げ去る恋」という、1978年の映画です。「大人はわかってくれない」で始まった、「ドワネルもの」というシリーズの最終作だそうです。 映画全体の雰囲気としては総集編という感じでした。なんだか、ろくでもない主人公アントワーヌ・ドワネル君(ジャン=ピエール・レオ)が書いたらしい「自伝小説」の、恋のエピソードが次々と映し出されて、ちら、ちらと、なんだか見覚えのあるシーンもあるような、ないような、それがどうも過去の映画の断片なのですね。だって、ドワネル君って、記憶では少年だったような気がしますね。そんなシーンも確かにありました。 で、、まあ、その、彼が書いた小説を読むコレット(マリー=フランス・ピジェ)という、かつて恋仲であった女性の記憶を揺さぶっているわけです。で、まあ、客であるぼくが見ているのは、その映像と、寝転んで小説を読んでいるコレットなわけで、たとえば、笑いながら、今、目の前で小説を読んでいるコレットの想起しているはずの記憶の映像と、ぼくが見ている映像との関係のあやふや感が面白いといえば面白いのですが、トリュフォーなんて、全くの久しぶりのぼくには、映画を見ながら、自分が何を見ているのか、ピンとこないわけで、ちょっとボーゼンとする感じなのです。 「こういう場合はどうすればいいのでしょうね。」とか思いながら「いや、これって、死んじゃう前の・・・」と考え込んだりで、まあ、あれこれ首を傾げる鑑賞でした(笑) 多分、あの臨場感の感覚なのでしょうね、おもしろいのは。それにしても、あの頃、何を感じて、こういう映画を見ていたんでしょうねえ。まあ、40年以上昔の話ですが(笑)。 監督 フランソワ・トリュフォー 脚本 フランソワ・トリュフォー ジャン・オーレル シュザンヌ・シフマン 撮影 ネストール・アルメンドロス キャスト ジャン=ピエール・レオ(アントワーヌ・ドワネル主人公・印刷工・作家) マリー=フランス・ピジェ(コレット弁護士) クロード・ジャド(クリスチーヌ・ダルボン協議離婚の妻) ドロテ(サビーヌ レコード店員) ダニエル・メズギッシュ(グザヴィエ サビーヌの兄・コレットの相手) ダニ(リリアーヌ浮気相手) 1978年・95分・PG12・フランス 原題「L'amour en fuite」 日本初公開 1982年4月10日 2022・10・03-no115・シネ・リーブル神戸no166 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.10.21 22:01:13
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