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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2024.02.01
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​​アキ・カウリスマキ「マッチ工場の少女」パルシネマ
 2024年は新年早々カウリスマキ監督「枯れ葉」が満員御礼で入場できないという珍事(?)で始まりました。
​​​どうなってるの?​​
​​ ​​​だったのですが、ほぼ、同時にパルシネマが企画していた、同じ監督「マッチ工場の少女」は、予想通り、まあ、ボクとしてはこっちのほうがいいのですが(笑)、ノンビリした観客数で、実にゆったりと見ることができました。​​​
​​​​​​​ 実は、パルシネマでは1990年ごろ「コントラクト・キラー」「マッチ工場の少女」という2作を朝パル・夜パル企画で特集してくれていたのですが、結局、見ることができたのは「マッチ工場の少女」だけでした。
​​​ザンネン!​​
 ​​​​​​​​​​​​​​​映画はマッチ工場の製造ラインの丹念な映像から始まりました。ナルホド「プロレタリアート三部作」の 一作ですね(笑)。好き好きですが、こういう始まり方、ボクは好きです。
 で、展開ですが、マッチ工場の労働者で、何故か帰宅しても家事一切を強制されているらしい、実に無愛想な働く若い女性のわびしい日常生活を淡々と写した作品でした。
 なにしろ、登場人物たちが、ほとんどしゃべらないので、見ているこちらがわも
​​​「ふーん、そうなんか???」​​​
​ という態度で見続けならが
​​​「それで、どうすんの?」​​​
​ と思っていると、まあ、なんともいえない結末で映画は終わりました。​​​​​​
​​​ で、ボクの結論ですが
​​「それでいいのだ!」​​
​ でしたね(笑)。ストーリーとしては悲劇という範疇らしいのですね。たしかに、現実的な事件として考えるなら悲劇以外のなにものでもないのかもしれませんが、ボクの中に残ったのは、主人公の終始一貫している行動原理に対する共感というか、肯定感でした。涙なんて出ませんね(笑)。​​​​​​
​「それでいいのだ!」​​
​​​ ですね。ほかにいうことはありません。​​​​​​​ まあ、それにしても、これだけ淡々と描きながら、かなりクッキリとした印象を刻み付けるフィルムを撮るカウリスマキという監督はスゴイ!ですね。文句なく拍手!です。それから、なに考えているのかわからない無愛想な表情で
​やってくれるじゃないの!​
​ 少女イリスを演じたカティ・オウティネンという女優さんも印象に残りましたね。拍手!です。​​​​​​​

監督・脚本 アキ・カウリスマキ
撮影 ティモ・サルミネン
キャスト
カティ・オウティネン(イリス)
エリナ・サロ(母)
エスコ・ニッカリ(義父)
ベサ・ビエリッコ(アールネ・行きずりの男)
シル・セッパラ(兄)
レイヨ・タイバレ
1990年・70分・フィンランド
原題「Tulitikkutehtaan tytto」
2024・01・23・no008・パルシネマno80
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最終更新日  2024.02.01 00:16:24
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