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カテゴリ:平和運動
岡山県日本原は、霊峰奈義山の麓に広がる陸上自衛隊の演習場である。この地で今日からから23日まで米海兵隊第31遠征隊と陸上自衛隊第14旅団第15普通科連隊が日本原演習場で行なう日米共同訓練に反対する集会が奈義町で行われ、県内各地と香川県、高知県、鳥取県、滋賀県から500名が参加し、私もいきました。
地元を代表して森藤町議は「今日は米軍の歓迎パーティがあるが、町議の三分の一は欠席している」と地元に共同訓練反対の空気が広がってめいることを紹介。香川、高知、滋賀、鳥取の連帯のあいさつがありました。 デモ行進の後、自衛隊基地に申し入れをしました。 この共同訓練の危険性についてはすでに一回記事にしている。今日採択された集会決議文では、そのことについて簡潔に述べているので、主要部分を抜粋したい。 昨年2月の日米共同訓練に続いて今日11月11日から23日まで、ここ日本原駐屯地と演習場で日米共同訓練が実施されることになった。この共同訓練は、6年前の小泉内閣誕生後特に激しくなっている、憲法9条を変えて「戦争する国、日本」をめざす反動的な策動の具体化であり、絶対に容認することが出来ない。 すでに度重なる日米軍事協議で、自衛隊は米軍に従属し米軍の補完戦力となる「役割、任務、能力」を持つことを要求され、アメリカの先制攻撃戦略に沿った日米軍事一体化計画が急速に進んでいる。日米両軍の指揮所を連携させる計画のもと、「相互運用性の向上」をめざす共同訓練や施設の共同使用が全国的な規模で日常化し、自衛隊はもはや「専守防衛」の建前を大きく踏み越える戦力に到達している。 このような新たな情勢のもとで今年1月に防衛省が発足し、同時に海外派兵が自衛隊の本来任務となった。今回の共同訓練は、この本来任務に備えるためのもので、日本国憲法第9条を真っ向から破壊するものである。 統合幕僚監部の発表によると、今回の共同訓練は11月5日から始まっている日米共同統合演習の一環として行なわれる。この演習は日本列島全域の海空域をを舞台に、すべての在日米軍と全自衛隊が参加する過去最大規模の実動演習であり、このなかで唯一の「陸上作戦」が日本原での共同訓練となっていることは重大である。 またこの訓練は、善通寺の陸上自衛隊第14旅団第15普通科連隊と、沖縄に駐留するアメリカの第3海兵遠征軍第31海兵遠征隊が共同して作戦を実施する場合を想定しており、イラクのファルージャ総攻撃で数千人の市民を虐殺した手法が、その攻撃の中核部隊の手によって自衛隊員に教え込まれることが容易に想定される。 昨年初めて実施された日米共同訓練にともない、日本原は米軍の一時使用を認める日米地位協定第2条第4項(b)の適用施設となったが、今回の共同訓練に際し、その区域が背後地を中心に約426キロ平方メートル拡張された。米軍は、日本原を将来にわたって定期・恒常的な米軍使用施設とする意図を隠そうとしていない。日本原が海外侵略のための基地、演習場として、今後際限なく使用されることを許すのかどうか、県民を問わず、近隣諸県にとっても全く新しい問題が突きつけられることになった。 われわれは、中国山地のこの平穏な郷土を、血なまぐさい海外侵略の日米共用の基地とすることを断じて許さない。憲法第9条を守り抜き、沖縄や岩国、座間、横須賀などの基地拡張強化に反対する全国のたたかいと固く連帯して行動することをここに強く表明し、決議とするものである。 2007年11月11日 日米安保条約を真っ正直の読めば、日本全土のどこでもいつでも米軍基地として提供できる「全土基地条項」があった。日米安保成立47年目にしてその全面的な展開がこの岡山を皮切りとして始まろうとしている。ともいえるのかもしれない。奈義山はちょうど赤く紅葉のときを迎えていた。遠い昔修験者が修行したこの山を人殺しのための山にはしたくない。 イーココロクリック募金 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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