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今日は時間がないので、Under The Sunで当番制のコラムをしていて、そこに書いたのを転載します。(書いた後、気がついたけど、手紙といいながら全くの会話になっていました^_^;)
(以下転載) ここんとこ、二回続けて私の苦手なテーマが続いている。おそらく私が能動的にこのコラムにかかわっていないから、天罰が下っているのだ。次回はテーマを提案したいと思います。ヨロシク! と、いうことでテーマ「わが子への手紙」です。 まだ見ぬ息子へ。中学生になったという君へ、この文章をささげます。 でも‥‥‥独身のわたしにこんなテーマをよくもまあ‥‥‥。 仕方ないので無理やりこじつけましょう。 前にチラッといったことがあったかもしれないけど、お父さんは小学校の頃から中学校にかけて、漫画家になるのが夢だった。お父さんの頭の中にはいつもマンガのアイディアがぐるぐるぐるぐる回っていた。例えば‥‥‥ 輪廻転生を繰り返しながら、しだいと強くなっていくスーパーマン"ありん"と"こりん"の「終わらない物語」(のちに少年キングという雑誌に連載されて「超人ロック」というマンガが出たけどそのあまりにもシノプスの類似に唖然としたものだ) 当時マイブームだったんだけど、学帽をブーメランのように飛ばして武器に使う、正義の泥棒「学生ルパン」(これは宮崎駿たちが作って人気だったアニメの「ルパン三世」の影響) 地球の誕生から生命の誕生へ、百科事典を手元に置きながら丁寧に描き、氷河時代に突入した人類の運命(を描こうとして途中で挫折した)壮大な長編もの(「火の鳥未来編」に影響されました) ‥‥‥どう、面白いアイディアだろ?‥‥‥そうでもないか。 中学生のとき、お父さんはなぜマンガを描こうとしたのだろう。好きだったから。もちろんだ。もう一方でこんなことも考えていた。「自分はやがて死んでしまう。自分が生きていた証を残したい。そのためには漫画家になるほかはない。」素晴らしい三段論法だろう?まだ、手塚治虫や藤子不二雄のマンガのまねをしていた頃は希望があったんだ。やがて鳥山明(『Dr.スランプ』)という天才が現れ、その対極に大友克洋(「童夢」)という努力家まで現れるに至ってお父さんはその夢から逃げ出した。到底プロにはなれないとね。そのことの是非について話し合うのはまたの機会にしよう。 話が回り道したけど、本題はこれからだ。お父さんの話はいつも回り道からやってくるって、君はもう知っているだろう。 でも、お父さんが中学校のときに思っていた人生の課題は、まだ残ったままなんだ。 「自分はやがて死んでしまう」 これとどうやって向き合えばいいのだろう。君はそんなことは考えたことはないか?たぶん一度は考えているはずだ。自分が死んだらどうなるんだろう。死ぬまで何をしたらいいのだろう。子供なのにそんな爺臭い事を考えるのは恥ずかしい、なんて考えないほうがいいよ。子供だから考えるんだ。大人はもうあまり考えない。 答えは見つかったかい? サッカー選手になってワールドカップに出れば、たぶん満足して死ねるだろうから、今はサッカーをがんばる!だって?なるほどね。頑張れ!応援するぞ。でも‥‥‥もし、プロのサッカー選手になれなかったら、万万万が一だよ、そうなったとき、君は全然がっかりすることはないってことも頭の片隅で覚えておいてほしい。 君の生きてきた15年間で、君はすでにとんでもないどでかいことをやっているんだ。それは何かって?それはあまりにも恥ずかしくって、今はいえない。それはお父さんが死ぬときにこっそりと教えよう。 命の秘密は実は「一子相伝」なんだ。「いっしそうでん」って何かって?そんなことは辞書で調べなさい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月20日 00時23分49秒
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