6857486 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

再出発日記

再出発日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

カテゴリ

お気に入りブログ

視聴中ドラマ New! はんらさん

発注した後で チル… New! ポンボさん

徘徊日記 2024年4月… New! シマクマ君さん

源氏物語の紫式部日… New! Photo USMさん

『「難治の国」ある… New! Mドングリさん

カレンダー

2007年04月28日
XML

『幻夜』集英社文庫 東野圭吾
解説の黒川博行がヨイショを書いている。曰く。「伏線の張り方が絶妙である」「ディティールが確かである。」後者はともかく、前者は私はそのようには感じなかった。

黒川は例えばこのように言う。「『幻夜』は『白夜行』の第2部だが、そのつながりは巧妙に隠されている。だからまったく別の作品だといって差し支えないが、読者に対しては幾つかのヒントが提示されている。それを見つけて美冬の正体に気づいたときはとても嬉しかった。」書き振りからすると、中盤あたりの曽我のつぶやきのことを示しているのだろうが、私は第1章ですでに美冬の正体に確信を持った。それどころか、この小説の構成についても、1章である程度見当をつけた。そうなると小説というものはあまり面白くない。それでも結局最後まで読んでしまったのは、東野圭吾の文書つくりの巧さによるところ大であろう。

第1章で私は何に気がついたか。
それは「文体だ」とだけ云って置こう。

70年代から90年代にかけて、二人の犯罪と昭和史を織り込んだ見事な『白夜行』には到底及ばない第2部であった。第3部の構想も作者はほのめかしているらしいが、そこまでやると喜劇である。止めたほうがいい。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年04月29日 00時28分59秒
コメント(0) | コメントを書く
[07読書(フィクション)] カテゴリの最新記事


キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…
KUMA0504@ Re[1]:書評「どっちがどっち まぎらわしい生きものたち」(02/26) はんらさんへ 今気がつきました。ごめんな…

バックナンバー

・2024年04月
・2024年03月
・2024年02月
・2024年01月
・2023年12月
・2023年11月
・2023年10月
・2023年09月

© Rakuten Group, Inc.