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カテゴリ:洋画(08)
「英雄」的行為は必ずしも「グッジョッブ」されない
監督 : ピーター・バーグ 出演 : ウィル・スミス 、 シャーリーズ・セロン 、 ジェイソン・ベイトマン 「ダークナイト」は自警団を勤める「英雄」が必ずしもグッジョッブ(褒められ)ないことをシリアスに描いた映画であるが、それをコメディタッチに描くとこのような映画になるといえると言ったならば、「ダークナイト」に失礼だろうか。 基本的にハリウッドの「英雄」は「保安官」なのだと思う。身近な犯罪は国が守るのではなくて、身近な「英雄」が守るのである。そのときその英雄が過剰な防衛で町を壊したり、周りの人間に怪我を負わせてしまったならば、助けてもらっている住民は一転して、ブーイングを浴びせていたのだろう。保安官の時代から。 そういう矛盾をハリウッドは何度も何度もいろんなパターンで描く。そうやって、国家による過剰防衛のどこかが間違っていたのかもしれないと、アメリカ国民は今セラピーのまっ真っ最中なのかもしれない。 というような、小難しいことはこのくらいにして、基本的にこれはB級映画である。だからご都合主義的展開や、歴史的にあまりにも腑が落ちない設定は、そういうものだと思って愉しむしかない。 私としては、当然大いに愉しんだ。なぜならば、CMはなぜかウィル・スミスが前面に出ているが、これは実はシャーリーズ・セロンが同等の位置づけとなっている映画なのである。セロンファンとしては、思った以上に彼女が出ずっぱりになっており、見せ場も多く、一本調子のスミスの演技よりもよっぽど演技的に深くて、満足のいく作品でした。 えっ、どういう内容の映画かって?そんなことどうでもいいじゃん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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