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再出発日記

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2010年06月12日
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カテゴリ:邦画(09~)
小池朝雄(やくざの組の兄貴分)「おまえもバカだ。アメリカの白はニグロとは間違っても寝ねえって話だ。なによりも体臭が違うからだ。タクアン生かじりしているやつと、セロリに塩かけているやつとは、身体の匂いも違うだろうよ」と、吉永小百合から預かった手紙の束を燃やす。
浜田光夫「(泣きそうに)兄貴!」

監督 中平康
原作 藤原審爾
出演 浜田光夫 (次郎) 吉永小百合 (真美) 平田未喜三 (塚田) 小池朝雄 (花井) 和泉雅子 (和枝)

上流階級のお嬢さんと街のチンピラとの恋。韓国のTVドラマではよくある階級差の恋であるが、昨今の日本では既に「絶滅」した設定ではある。アルジェリアの大使の家がなぜか上流階級として描かれる。昔はそういう人しか「大使」になれなかったということなのか。また、現代ではアメリカでこのように言えば、鼻で笑われるという状況ではある。昔、30年代のやくざの中では、このような体臭云々の話が本気で信じられていたのだろう。また映画の観客もある程度はそれを信じていたのだ。そういう時代なのである。

ああ、このチンピラは最後はお嬢さんを助ける為に死ぬのだろうなあ、と思いながら見る。(その予想は外れたのではあるが)

10代で丸顔の吉永小百合がまっすぐな目をして浜田を見つめる。おそらく初めて恋に落ちて、もう20センチ幅の前しか見えないお嬢さんなのである。そういう役を演じて吉永小百合はものすごい存在感あり。本来ありえない話ではある。でも、これをリアルタイムで見た人には、衝撃だったのかもしれない。

浜田光夫は駆け落ち先の安アパートで「村田英雄って知ってるか。いい調子で謳うんだ」と「王将」の歌をフルで謡う。吉永小百合が泣く。どうしたんだ、と浜田が聞く。
「すごく幸せなんです。だってとっても悲しく歌うんですもの」
「俺だって幸せだよ」
そこへ部屋いっぱいに響く汽笛!(もちろん東京である

クイズを始める二人。
「英語で明日降るものってなんだ」
「わからねえや」
「雪よ!ツゥモロウ」

もう一度汽笛が鳴る。
そして二人は雪国に行くのである。雪遊びをする二人。この映画、ぜったい、韓国の恋愛ドラマの(特に「冬のソナタ」)監督は一度は見ていると確信した。

確かに少女趣味の展開ではあるが、細部に「熱」がある。雪国に行くのも、その前にお嬢さんが書いた手紙が前振りになっている。この映画、映画館で見た人は満足して映画館を出ただろうなあ、と思う。

この前稲垣の「恋空」という恋愛映画をひかりTVで見た。いわゆる「仕掛け」「印象的なせりふ」がひとつか二つしかない。それじゃあ、駄目だ。「熱」を持って映画をつくってほしい。少年少女を映画館に呼び込むために。





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最終更新日  2010年06月13日 01時34分48秒
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